カテゴリー「音楽」の記事

ウィグ・ワムの 「ノン・ストップ・ロックン・ロール」

ウィグ・ワム(WIG WAM)のニューアルバム "NON STOP ROCK'N' ROLL" を聴いた。

このWIG WAM はスウェーデン出身のハードロック&ヘビーメタル(HR/HM)バンドである。
スウェーデンを含む北ヨーロッパエリアのHR/HM 的サウンドは、日本で 「北欧メタル」 と位置づけされ、HR/HM を語る上で重要なカテゴリーのひとつである。 叙情的なメロディーや北欧独特の文化を反映させた歌詞が特徴で、日本人の感性に深く訴えるサウンドである。 シンフォニック・メタルやゴシック・メタルというジャンルもここから派生していった。 北欧メタルといえば、ヨーロッパ(Europe)がその代表格だが、他にも トリート(Treat)、TNT、プリティ・メイズ(Pretty Maids)といったアーチストも日本では有名である。 イングヴェイ・マルムスティーン(Yngwie Malmsteen)もスウェーデン出身である。

未だに自分は、80年代のHR/HM バンドを日常的に聴いているせいか、このバンドのことはまったく知らなかった。 音楽雑誌 「Burrn!」 で紹介されていたのを見て興味を持ち、アルバムを購入し聴いてみた。 北欧のグループに当たり前のように見受けられる、先に述べた北欧メタルの雰囲気はまったくない。 ストレートなロックをベースに、ポップセンスがさえ、キャッチーでノリのよいサウンドは心地よい。 また、こういうキャッチーな楽曲を左右するコーラスパートも充実している。 それでいて、ギターのエッジは尖っている。 アメリカのバンドといっても良いくらいのサウンドである。 なかなかいかした "Rock'n' Roll" を聴かせてくれている。 メンバーの写真を見ると「グラムロック」と間違いそうだが、意外と曲作りにも繊細な部分もうかがえる。 個人的には、もう少しアルバム全体に疾走感が欲しかったように思った。

しかし、80年代メタルの焼き直しという感じはまったくない。 自分が敬愛する らんでぃコウジ氏の言葉を借りるなら、ロックの真髄である「カッコいい」、「気持ちいい」、「悪っぽい」。 これらすべてを見出すことのできるWIG WAMの今回のアルバムであった。 このWIG WAM 、4月の終わりに来日することが決定している。 ぜひ彼らのロックを観てみたいと思う。

Wigwam

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ヘソンちゃんを観に行った

ヘソンちゃんこと、シン・ヘソン (Shin Hye Sung)のZEPP東京でのファンミーティングへ行ってきた。

自分の妻が、彼の大ファンで、シンファなど韓国系アーチストのライブにはよく娘と連れ立って行ってるのだが、今回は娘の部活の練習と重なったので、急遽自分が行くことになった。

妻は、今回来れなかった友達のためにグッズを買うために、開演2時間以上も前に会場に着いたのだが、もうグッズ売り場は長蛇の列。 残念ながらあきらめた。 妻からは、このイベントに来る人達はオバサンが多いんだよと聞かされていた。 まあ、たしかにオバサンは多いが、彼女らのほとんどはおしゃれで、小奇麗な感じの人たちだった。 こういった人たちに愛されるヘソンちゃんを少しうらやましく思った。

予定時刻から15分ほど遅れて開場する。 自分達はかなり前のほうで入場する。 荷物検査を受けた後はみんなステージ前へと向かう。 係員が、「走らないで下さい!」と再三叫ぶので、みんな走り加減から競歩での闘いだ。 たどり着いたスタンディング位置は、前から2列目。 自分達のチケットの番号から言えば、最前列も余裕でねらえるところだったが熱狂ファンのパワーに負けてしまった。

ヘソンちゃんの歌でイベントが開幕する。 はじめて聴いたがほんとに歌が上手い。 このヘソンちゃんはアイドル路線なのかどうかは知らないが、とにかく高音での声もクリアだし、音階/音程もしっかりコントロールできている。 自分はハングルはまったくわからないが、歌の表現と感情移入が特に、ヘソンちゃんの歌唱をサポートしている感じがした。 このあたりは、他の韓国系歌手の歌を聞くたびに感じる。

その後は、趣向を凝らした内容で、自分の妻も含め、このファンミーティングをみんな十分に満喫できたようだった。 公演中は、後ろの人たちがステージを見やすくできるように、男性で背の高い自分は中腰でずっと見ていた。 もう終わった後は、足がケイレン寸前。 階段の下りでは足がガクガクして歩けない。

ヘソンちゃんの、このイベントに参加してくれた人への感謝、ファンを大事にする姿を観ることができて、自分も少しファンになったかもしれない。 

自分は、仕事で韓国の人とはけっこうやりとりをしているが、彼らは本当に真面目で、礼儀正しい。 また、欧米などと比べれば、かけひき的な面も少ない。 われわれ日本人の気質と似たようなものを持ち合わせている国民なのかなと彼らと接するたびにいつも思ってしまう。 今は、竹島問題などで両国の関係はややギクシャクしている部分もあるが、今日のヘソンちゃんのあの笑顔からは、まったく営業的なものは感じられなかったし、心底、日本のファンが好きだといった感情を体感できた。 妻の付き添いで行ったイベントだったが、なぜかとても楽しめた。

また、日本とは違い、韓国ではこういったファンイベントは無料で開催されることが多いらしい。 コアでピュア、かつデディケーテッドなファンに対してはそれが当然だろうと思う。

このファンミーティングに参加できなかった人のために、今日のイベントの内容と流れを書きました。 うろ覚えなので、もし間違っていたら教えてくださいね。

ほぼ14:00 司会者のお笑い芸人「タイゾー」によるあいさつ・注意事項
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ヘソンちゃん登場 - オープニングのヘソンちゃんの歌 「Love Actually(?)」
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ヘソンちゃんのあいさつ
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ピンポンの音
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ヘソンちゃんの部屋へタイゾーと通訳者が来訪
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ソファにすわってファンからの手紙による質問タイム(デートするなら17歳の子と45歳とどちらがいいか?、息子とハグしたいがどうすればやってくれるか?などなど)
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ヘソンちゃんからのプレゼント品の紹介(帽子、ジャケット、クレヨンしんちゃんのぬいぐるみ)
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プレゼントどれがいいかを会場の拍手で決定 - ジャケットになる
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ヘソンちゃんがプレゼントくじの抽選
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当選者が登壇 - ヘソンちゃんに羽織ってもらってポラロイドでのツーショット
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スライドスクリーンでのヘソンちゃんの幼児期からの写真の紹介
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テコンドーの写真のところで司会者がヘソンちゃんにテコンドーをやって見せてくれと言う
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ヘソンちゃんが軽く演武
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ヘソンちゃんの演武相手をくじで抽選
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当選者が登壇 - ヘソンちゃんにテコンドーを少し教えてもらう
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ヘソンちゃんのとびまわしげりによる試し割り - 2回目で成功
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当選者がヘソンちゃんからサイン入りテコンドー胴着をプレゼントされポラロイドでのツーショット
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ヘソンちゃんとタイゾーの任天堂WIIでのボーリング対決 - ヘソンちゃんの勝ち(ヘソンちゃんのWIIコントローラーの調子が悪かった?)
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ファンとの対戦相手をヘソンちゃんがくじの抽選。ヘソンちゃんに勝てばプレゼントがもらえることになる
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当選者が登壇 - ヘソンちゃんとボーリング対決 - 両者スペアで引き分けだったが、一投めの倒ピン数でヘソンちゃんが当選者を勝ちにしてあげる
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ヘソンちゃんからクレヨンしんちゃんのぬいぐるみをプレゼントされポラロイドでのツーショット
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タイゾーがお腹すいたというのでヘソンちゃんが軽食を作る
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サンドイッチ(レタス、ハム、キュウリ、ゆで卵、そしてスライスチーズといちごジャム(!?)をサンド)とバナナジュースを4人分作る
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ファンの中から試食者をヘソンちゃんがくじ抽選で選ぶ
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当選者が登壇 - ヘソンちゃんにサンドイッチを「あーん」してもらって食べる。その後へソンちゃんも同じものを食べたが失敗作だったことを認める(?)
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ヘソンちゃんから帽子をプレゼントされポラロイドでのツーショット
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タイゾーと通訳者が帰る
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マイクスタンドを取り出してエンディングのへソンちゃんの歌 「クデラソ(?)」
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ヘソンちゃんのあいさつの言葉(ビッグニュースとして11月末に日本でコンサートを開催予定)で閉幕 15:30頃

こんな感じだったでしょうか。。。

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ホワイトスネイク Coming Again!

ホワイトスネイクがまた来日する。

今、「あなたが好きなミュージックアーチストは誰ですか?」 と聞かれれば、間髪なく「ホワイトスネイク」 と答える。 自分がロックを聴いてきた中でも、後期に聴き始めたグループだが、彼らのブルージーなサウンドにハードロックを融合させた音楽に魅入られ、そのあとかなり聴きまくった。 CDもすべて買い揃えた。 前回の日本公演も観に行った。 (Whitesnake in 東京国際フォーラム(上)」参照

今回の来日は、ロンドンでのツアーの後、10月23日、24日の日本武道館での公演である。 ニューアルバム 「Good To Be Bad」 をリリースした直後の絶好のタイミングである。 最近の公演はクリエイティブマンがプロモートしていたが、今回はウドーがプロモーターである。 「あれっ?」 と思ったが、今回の来日公演は、なんとデフレパードとのダブルヘッドライナーである。 デフレパードも、けっこう好きなバンドである。 デビューアルバムの 「On Through The Night」 から大ヒットの 「Hysteria」 まで、割とコンスタントに聴いていた。

とすればこれは「行くっきゃない」のだが、なんとチケットの値段がバカ高い。 S、A、Bと座席指定だが、価格がそれぞれ、\13,000、\12,000、\10,000 である。 これはちょっと高すぎないか? デフレパードとのダブルメインアクトなのでこの値段は仕方ないのかもしれないが、いつも思うが、中高生や学生もこの値段はキツイだろう、と思ってしまう。

盟友 Ritchie を誘って今回も観に行きたいのだが、平日開催とこのチケット価格、そして、今回のツアーから自分が大好きだったドラマーのトミー・アルドリッジが参加していないということもあって、正直どうしようか、ちょっと迷っている。

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デジタルドラムを買った!

デジタルドラム、ヤマハの「DTEXPRESS Ⅳ」を買った。

これまで、自分は、ドラムと言えば、当然のことながら、アコースティックのサウンドが命で、「デジタルサウンドの電子ドラムなんて本当のドラムではない!!」と公言し続けていた。 仮に、いくらそれに似せて人工的なサウンドを創り出したとしても、生のドラムとは全く違うものだと考えていた。 だが、ひょんなことから、楽器屋でこのデジタルドラムを叩かせてもらった。 すると、いろんな面で、自分がこれまで持っていた電子ドラムのイメージが覆されるとともに、電子ドラムならではの様々な機能が楽しめることに気付いた。

数週間の熟考の末、オンラインショッピングでこのドラムを買った。 セットと共に、専用の床マットも購入した。 納品の日はワクワクした。 納入されたダンボールの個数と大きさに驚いたが、早速組み立てる。 この作業はなんだかとても楽しい。 ハイハットで多少手間取ったが、1時間ほどで、説明書をほとんど見なくても組み上げることが出来た。

組みあがったドラムセットを見る。 ラック式になっているので重厚感はないが、それでも素晴らしい存在感である。 ハイハット、シンバルスタンド、ペダルはアコースティックドラムと同一の材質、構造である。 ペダルはツインタイプにした。 パール社製でヘビーデューティなモデルだが、ビーター部がサイズの小さいスクエアタイプなので、やや打面のインパクトが弱いが、ツーバスのフレーズでは、逆に粒がそろっていていいかもしれない。 一番のポイントは、ドラムの心臓部であるスネアがカスタマイズできることだ。 ダイアルでスナッピー調節ができるだけでなく、リムショットも、オープン、クローズともに可能である。 肝心のサウンドも、シェルがオーク、メープル、バーチといった材質に応じた響きを実現している。 特に、オークの重厚さと音のヌケを見事に再現している。 シンバルもエッジ、サーフィス、カップで異なった音が演出でき、さらにチョーク奏法までもOKである。

デジタルドラムの最大の魅力は、様々なジャンルに対応したパッドミュージックとリズムパターンが内蔵されていることだ。 そのパターンをバックにドラムパートをミュートでき、当然のことながら、クリック機能もある。 自分はYAMAHAのまわし者でもなんでもないが、このアコースティックドラムと寸分違わぬサウンドやヒット時のレスポンス、そして付随するデジタルドラムならではの機能に完全に魅入ってしまった。

早速明日から、好きなときに大いに叩いて楽しもうと思っていたが、「音」の問題は避けられなかった。 自分の住居は一軒家ではなくマンションだ。 幸い1階なので、少しは音の心配をしなくてもいい。 また、これはデジタルドラムなので、当然のことながら生音は出ないので音に関しては極度に神経質になる必要はない、と思っていた。 だが、パッド面を叩くだけで、それ自身けっこうな音がしてしまう。 当初は、バスドラやハイハットを踏み込む音が最大のノイズかと思っていたがそうではなかった。 スネアをリムショットで打とうものなら、かなりの音が出てしまう。 楽器屋で叩かせてもらった時の感触では、「これならマンションでも全然OKじゃん!」と思っていたのに。

自分で言うのもなんだが、とにかく、自分のプレイはパワフルで、音がデカイ。 それほど力強く叩いている意識はないのだが、スタジオで練習する時は、ボーカルもギターもかなり音量を上げなければいけないほどだ。 このキットは、「サイレントセッションドラム」と名付けられているが、「サイレント」にはやや遠い。 コージー・パウエルやトミー・リーになりきって叩こうと思っていたが、どうやらそれはかなり無理があるようだ。

そのための活路を見い出したわけではないが、最近では、他のリズムジャンルを楽しんでいる。 あらかじめインプットされている様々な音楽のミュージックキットのエキササイズプログラムをトライしてみるのがけっこうおもしろい。 ロック一筋に近いドラマーだったので、様々なリズムパターンを知るのは新鮮で勉強になる。 だが、やはり少々さびしい気持ちでもある今日この頃である。

Digidrum2

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ファミリーバンド結成!

我が家は音楽が大好きである。
それも聴くだけでなく、みんなそれぞれプレイできる。

ある日突然、バンドを結成しようということになった。
妻はエレクトーンのスペシャリスト。 娘も同様にエレクトーンを習っている。 そして自分はドラムをやっている (やっていた?)。 ということで、このバンドはキーボード2人にドラムスの3人編成。 バンドに必須のギターとベースがいないわけだが、彼女ら2人はキーボードを使ってそのサウンドを巧みに演出できるのだ。 ボーカルもキーボードを弾きながらメインとコーラスを交互にとることができる。

初めてのスタジオ練習だったので、スタジオ内の使い勝手がわからず、キーボードのセッティング等に多少時間を費やしてしまった。 いよいよ待望の音出しだ。

演った曲名は、
 修羅/DOES
 PEACH/大塚愛
 BUILT TO LAST/MELEE
 愛しのナポリタン/トリオ・ザ・シャキーン
 ハレ晴レユカイ/平野綾、他
 爪先/オレスカバンド

Tandn Drummer_2 ほとんどの曲がTVアニメ・ドラマの主題歌だ。 ロックオンリーの自分からしてみれば信じられない選曲である。 スタジオに入る前は、恐らく、しっちゃかめっちゃかな演奏になるだろうな、と想像していたが、以外にも、曲がりなりにほとんどの曲を完奏した。 キーボードで、そこまでギターとベースのサウンドをメークできるのか、と驚いた。 妻と娘の演奏は言うことなかった。 結局、一番足をひっぱってしまったのは自分だった。 そこそこは叩けるだろうと思っていたのだが、やはり昔のようにはいかなかった。 リズムキープは別として、ローリングでのスティックワークやコンビネーションで、明らかに瞬発力と反射神経の鈍化を感じてしまった。 うーん、歳のせいとは考えたくないが。。。

なんといっても楽しかった。 家族でバンド練習するなんて、夢にも思っていなかったことだ。 妻と娘もスタジオで演奏する楽しさがわかったようなので、今度は、しっかり自己練習して、再びスタジオで演りたい。

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Still the "Heavy Metal"!

「Heavy Metal Louder Than Life」 のDVDを見た。「HR/HMの映画があった」参照)

ヘビィ・メタル(HM)アーチストのインタビューを中心に、HM音楽の魅力、スタイル、ファンとのリレーションシップ、HMミュージックの特殊性などを、プロモーション/ライブ映像を盛り込んだシンプルなドキュメンタリー的映画である。 まずもって、すごいと思うことは、HM という、どちらかと言うとマイナーなジャンルに焦点を当てた映画であることだ。 そして、ここで登場するHM アーチストは、まさに、そのシーンを飾る大物アーチストばかり。 ミュージッククリップを挟んでインタビューがこぎみよく展開されていく。 もう、自分は大喜びだ。 一気に見終えた。

ただ、映画化された作品である、という純粋な観点からすれば、ヘビィ・メタルファンの自己陶酔・満足的な域を脱していないように思えた。 少なくとも、一般人またはノン・メタラーからすれば、「So what?」 であるのではと感じる。 多分、この感想は、自分自身がデディケーテッドなHMファンであるからの反応かも知れない。

ドキュメンタリーと言うコンセプトで制作された映画であるならば、もう少し突っ込んだ、または、別の視点からのアプローチが欲しかったと感じた。 例えば、メタルミュージックと宗教性との問題。 HMは歌詞や、コスチューム、ステージアクションにおいて、アンチクライストな表現が多い。 どのインタビューだったか忘れたが、「毎週日曜日に教会へ行てお祈りする」 というルーティーンに反発することからHMに走った、というようなコメントがあった。 しかし、このテーマはここで終わりだった。 もう少し知りたいと思った。

「Heavy Metal」 と銘うった映画であるならば、AC/DC、エアロスミス、ヴァン・ヘイレンなどそれぞれのシーンを飾ってきたバンドが取り上げられていなかったのは解せない。 ディー・スナイダーは、冷静でなかなか意味のあるコメントをしていた。 ギーザー・バトラーやイアン・ペイスもそうであったが、彼らのバランス感覚が、HR/HM の存在に大きく寄与していると強く思う。

最後は、パンテラのギタリストで、ファンの凶弾で命を落としたギタリストのダイムバック・バレルへのトリビュート。 自分は、パンテラのサウンドは特に意識して聴いたことはなかったが、常に、新しいアイデアと方向性を模索していたアーチストであったことを知って、少し聴いてみようかと思った。

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オジー・オズボーンは相変わらずロックしている!

オジーオズボーン(Ozzy Osbourne)、彼は不思議なアーチストだ。

ロックミュージシャンとは縁遠いような風貌、声質、ステージアクション。 唯一、それらしきものは、全身に奇妙な刺青を入れ、ステージでコウモリを食いちぎり、狼男に変身したりといった、オジーの「奇行」であった。 それに加え、信仰レベルではなく、実践的な黒魔術を志向していた。 これらの奇異な要素がオジーを、ヘビィ・メタル・ロックシーンのカリスマ的存在へ押し上げた。 もちろん、それらのイメージは、ブラック・サバス(Black Sabbath)時代から、蓄積されたものであった。 ブラック・サバスからの脱退の背景は、黒魔術をオープンに使っていこうというオジーの主張に対する、解釈の違いだったためとも言われている。

ヘビィ・メタル・ミュージックの不可欠要素としての、「カッコよさ」、「気持ちよさ」というものはこのオジーには感じられなが、自分はこの違和感が好きだ。 オヤジ・メタル・ロックではないが、どうにも引き付けられるものが、還暦を迎えようという年齢のオジーにはある。 彼のカリスマ性は、これまで述べたような複合的な要素があるが、ステージでの彼を見てしまうと、まさに、オジー独特のロックワールドへトリップされるかのような強烈なイメージがある。

そのオジーの、ニューアルバム「ブラック・レイン(Black Rain)」が発売された。 前作、「Down to Earth」から、6年ぶりの新作である。 今回は、ザック・ワイルド(Zakk Wylde)がギターで、かつ作曲も担当している。 オジーの声域の衰えは感じるが、独特の歌いまわしは健在だ。 ザックのヘビーなリフとピッキングハーモニクスは相変わらず、つぼを心得ていて気持ちがいい。 個々の楽曲もまとまっていると思う。

評価が分かれるのではないかと思わせるアルバムでもある。 全体的に、重いイメージが漂うサウンドだが、その重厚さと、オジーサウンド独特のポップさが、いまひとつかみ合ってないように思う。 また、これまでのオジーのアルバムには、インパクトの強い曲が収められていた。 "Crazy Train"、"Over the Mountain"、"Bark at the Moon"、"Miracle Man"、"Perry Mason"とたくさんある。 しかし、このアルバムの中に見つけることはできない。 強いて言えば、 2曲めの"I Don't Wanna Stop"か。

しかし、このオジーの復活は非常にうれしい。 このアルバムを引っさげて来日公演があれば、盟友Ritchieを誘ってぜひ見に行きたい。Blackrain_1

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六本木 ナイトウォーカー Part 2

六本木 ナイトウォーカー Part 1」 から続く

純子がボックス席に案内してくれる。
席につくなり、俺はいつものように、IW Harper のボトルをラッパ飲み。
純子の今日のドレスは、紫をベースにしたワンピースだ。 ブルーオーシャンのイメージで造られた店内のデザインと照明にマッチして、いつもより魅力的に見える。

純子と一対一だとしょうがないので、水割りにする。 水割りを作ってくれている間に、カウンター席へ目を向ける。 一番奥に座っているのは、TVのトレンディドラマの主役でよく出演している女優だ。 となりに座る男性の話に、フンフンとうなずいている。 ブラウン管を通して見るより、かなり化粧が濃い。

ママの姿が見えない。 「ママはどうした?」と純子に訊く。 すると、ここ3日、店に顔を見せていないと言う。 この店のママは、元ジャズ歌手・女優で人気を得、その後海外の有名人と結婚しマスコミを賑わせた人だ。 その結婚相手とはすでに離婚し、帰国した後、六本木でこのジャズバーを開業した。 ハイソなお客さんを対象とした店なので、自分のような、カネのない人間は、本来なら門前払いなのだが、バンドメンバーの Jeff がここで働いている関係で、入り浸らせてもらう。 ママのことがすこし気になるが、そのうち生バンドの演奏が始まり、忘れてしまう。 結局、今日もママは姿を見せなかった。 まだ終電に間に合いそうなので駅に急いだ。

それからは、ライブに向けての練習が重なって、しばらくは六本木とはご無沙汰していた。 しばらく六本木へ行かないと、禁断症状のようなものが出てくる。 明日の、ライブ前最後の練習が終わったら、六本木で前夜祭をしよう、ということで全員一致する。 その日の練習を終え、アパートに戻り、なにげなく新聞を開いた。

すると、衝撃的な記事が飛び込んできた。 あのママが逮捕!
罪状は、麻薬取締法違反。 自宅の家宅捜査で麻薬所持が確認されたとのことだ。 自分の頭の中は、夢と現実とが交錯している。 最後に、ママに会った時を思い出した。 やたらテンションが高いのは、職業上というか、場の雰囲気を盛り上げるためだと思ったが、顔が、なんだか、腫れぼったくて、生気がないような感じだった。

急いで、店に電話をかけるが、呼び出し音が鳴り続く。 Jeffにも連絡が取れない。 翌日、店へ行ってみる。 照明も消え、入り口も閉ざされたまま。 そして、「都合により、しばらくの間休業します」の張り紙。 これを目にした途端、この六本木にあって、ここだけが空虚な空間になってしまったかのような錯覚を覚えた。

その後の、新聞だったか週刊誌の記事で、この事件を取り上げていた。 ママは、あと一歩で、廃人同然に陥る寸前であったという。

今日も、俺は六本木にいる。
いくあての店もなく、あたりをさまよう。 Ed は故国へ帰ってしまったようだ。 内戦がまだ続くイスラエルで、奴は今ごろ何をしているんだろか。 外人墓地付近にたむろする連中も、1か月くらいで顔ぶれがガラリと変わる。 闇のビジネスの世界では、顔を覚えられて足がつかないように、売人たちも速いローテーションで変わるのだろうか。

しかし、瀬里奈の前でガードレールに腰掛け、タバコをふかしながら、いつもどおり Bradだけは、知り合いが通るのを待ち構えている。

ネオンの色が濃くなってきた。 人通りも増えてきた。 これからが、この街の持つ、妖しげな魅力と危険な香りにトリップできる、六本木のナイトタイムだ。
この街には、Gino Vannelli の曲、「Nightwalker」 がよく似合う。。。

  この話は実話にもとづいた内容で、固有名は実名を伏せています。

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六本木 ナイトウォーカー Part 1

六本木。

静的・動的、表と裏。 両面の魅力をもった街。
ネオンサインと怪しげな雰囲気が同化し、ここを訪れる人たちの感覚を麻痺させる。 華やかな面もあれば、危険に足を踏み込みかねない部分も共存する。 それが、夜の六本木の魅力でもある。

だいたい六本木へ来る時には、バンド関係の仲間と、別の場所で、しこたま酒を飲んで、六本木へくりだし、さらにここでやりたい放題し、朝方、帰っていくというルーティーンだ。 だが、今日は独りでこの街に出てきた。 すこし酒はあおって来たが、ほとんどしらふの状態だ。 時間は、まだ夜10時。 3丁目あたりをぶらぶらする。

Ed のストリートショップは、ヴィトンやプラダのイミテーションを売っている。 Ed はイスラエル人で、出稼ぎではあるが、ユダヤ教をアジアに広めたいと思っている真面目なイイ奴だ。 だが、ここ一週間で、3回も万引きにあったそうだ。 異常に興奮して俺に話す。 ちょっと場を離れた隙に、盗んでいく奴らがいるらしい。 それも、1点、2点ではない。 そこにあるものごっそり盗んでいくそうだ。 ユダヤ人にとっては、盗みは死に値する。 彼の怒りは当然だ。

さらに歩く。 外人墓地に来る。 このあたりに建つビルは、バーやスナックが多く入居する。 やや古びたビルの地下からは、妖しげな香りが漂ってくる。 多分、これはマリファナのにおいだ。 ベイスメントへ続く階段の途中には、危ない目をした売人らしきやつらがたむろする。 そのうちの一人と目が合うが無視する。 こういうやつらとは、間違っても関わりあいになってはいけない。 強い"No!"の意思が必要だ。

瀬里奈の前には、相変わらず Brad がいる。 こいつはとんでもない奴である。 いつも、いい店があるから一緒に行こうと、ちょっと顔なじみになった奴らに話し掛け、店でさんざん飲み食いした後、いざ金を払う段になると、"No Money" と言って、いつもタダ酒をあおっている。 「今日は、金持ってるだろうな?」と確認していても、最後は、"No Money!" 自分らも、何回もひどい目に会った。 そんなものだから、仲間や店ともトラブって、六本木で、出入り禁止をくらっている店も多数ある。

そのうち、目的の店に来る。
今日は、独りで来たので、店に入れてくれるかどうか心配だったが、馴染みのホステスが招き入れてくれる。 この店の外観は、アメリカのウェストコーストの、フィッシャーマンズワーフにある高級バーといったイメージで、イルミネーションもブルーに統一されていて、この界隈の店とは少し雰囲気が違う。 馴染みのホステスの名は「純子」。 最近は、指名しなくても席につく。 こういった職業でのレベルで評価すると、ルックスは並程度だが、やりとりの中で、知的さを感じさせる女性で、俺は結構気にいっている。

この話は実話にもとづいた内容で、固有名は実名を伏せています。

「六本木 ナイトウォーカー Part 2」 へ続く

  

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6月9日は「ロック」の日

今日は6月9日。 「ロック」の日。
この日が世間に認知されているかは別として、6と9の並びが、「ロック」というのは語呂がいい。

自分とロックの関係は、深く、長い。 まあ、深くはないかもしれないが、ロックをかじりだしてから、かれこれ30数年経つ。 ロックの魅力に取りつかれ、BGMからファッション、そしてライフスタイルまでロッカーを真似たり、 外見だけではなく、プロデビューを目指して、バンド漬けの生活をすごしていた時期もあった。 でもまあ、そんなことはいいとして、この30年以上もの間、ロックを聞き続けてきたのは何故だったのか?

一言で片付けるにしては、この「ロック」は奥が深い。
HR/HMのパイオニア的な音楽評論家の伊藤政則氏が、以前、何かの雑誌の寄稿で述懐していた。 氏のお父さんに、「いい加減にロックは卒業しろ」と言われたが、伊藤氏は、「ロックは卒業するものなのか?」 と自問した、と述べていた。 自分はこれを聞いて、思わず膝を打った。 そうだ、ロックは、誰の干渉も受けず楽しむ音楽であるとともに、ロックミュージックの持つヒストリー、アティティードおよびサウンドスタイル。 それらは進化し、リスナーを絶えずアピールする。 また、HR/HMの、様式美や多様性といった個性またはバリエーションを追求する姿勢。 とても卒業できるものではないと感じた。

ロックの魅力である、「カッコいい」、「気持ちいい」、「悪っぽい」、これら3要素が、サウンドおよびファッションと密接に絡み合い、相乗効果を生み、ロックを発展性のある恒久的な音楽形態に位置づけているのだと思う。 友人であり敬愛する、らんでぃコウジ氏もインタビューでロックスピリットあふれる話をしている。(http://homepage2.nifty.com/miscellaneous/randykouji/kanrininroom_interview.html

Whetesnakeのコンサートは、おおよそ10年ぶりくらいに体感した本物のロックであった。 (「WHITESNAKE in 東京国際フォーラム(上)」)参照。
このライブの後、WhitesnakeのDVDも買ってしまった。 自分の中で、ロックの血が再び沸き立ち始めたようだ。
でも、1からバンドを組むとなると、若い頃の経験からすると、これは相当なエネルギーを要する。  まあ、もうそこまでのエネルギーはない。 口コミとかで、メンバーを集めることができればいいのだが、今ではそういったネットワークにも乏しい。 盟友 Ritchieがその気を出して、ジャムってくれればベストなんだが。。。

とにかく、声を大にして叫びたい。
"We Rock"  "Rock You Like A Hurricane"  "Rock Will Never Die"。
そして、"Hungry For Rock" な俺は準備万端。

"Are You Ready To Rock?"

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