カテゴリー「旅行・地域」の記事

ルルくん・イン・みなかみ

群馬県みなかみ町へ行ってきた。

11月に、いわゆる臨海学校があるため、生徒たちをこの町の施設に引率するための下見であった。 車2台に分乗し、みなかみ町を目指す。 今日は、夏の最後の暑さかというくらい日差しが強い。

二時間くらいのドライブで、宿泊施設に到着する。 市が運営する施設としては、かなり立派なところである。 館内を回った後、施設の担当者の方に訊く。 すると、この周囲では、クマが頻繁に出没するらしい。 麓の民家のとうもろこし畑などを荒らしていくそうだ。 おまけに、スズメバチも出現することもある。 ということで、当初予定していた、ここでのウォークラリーは中止せざるを得なくなった。

宿泊施設を後にし、生徒たちが徒歩でまわるポイントをチェックする。
湯桧曽駅でトイレ場所や個数の確認をし、土合駅へ来た。 山小屋風のユニークな駅舎である。 この駅は、「日本一長いモグラの駅」 として有名である。 と言うのは、地上にある上り線のプラットフォームから、下り線のあるホームへは、延々と階段を下りていかなければいけないのである。 その階段数、462段。 高低差、約70メートル。 都会の地下鉄でも、乗り換え時に、けっこうな距離を上ったり下ったりするが、それでも30メートルくらいである。 この土合駅のプラットフォームを上るにしても、下るにしても10分くらいかかるそうだ。 下りの階段を上から眺めるが圧巻である。 なんだか吸い込まれそうになる。

次に、谷川岳一の倉沢までのコースを行く。 道路の片側は崖で、反対側も落石に注意する必要がある。 また、道幅が急に狭くなったり、対向車もあったりするのでけっこう危ない。 生徒たちへは、十二分な指示を与える必要がある。

到着した一の倉沢は、実に気持のいい場所であった。 清流が流れる岩場があり、その背後には、雄大な谷川岳がそびえる。 自分の足で登ってきた登山客にとっては、最高の景色であると思う。Ichinokura

昼食は、水上駅近くの 亜詩麻で食べた。 この店は、「焼きカレー」が有名なので、みんなそれをたのむ。 自分も、焼きカレーと聞いて、どんなメニューなんだろうかと思って、ワクワクしていたが、メニューの写真を見てみると、カレーの上にはチーズがかかっていた。 残念であったが、他にも普通のカレーがあったので、ビーフカレーを注文する。 焼きカレーは、この店の人気メニューで、オーブンであつあつに焼き上げる。 みんな、舌をやけどしそうに食べている。 野菜が入ったものや、シーフード、ソーセージなどのバリエーションもあり楽しめる。 自分のビーフカレーは、カレーの上にかかっていた生クリームが、ちょっと余計だったが、適度な辛さと、スパイスが、ビーフカレーらしく、さほど突出しない、なかなかおいしい味だった。

昼食後は、TEPCO電源PR館と水紀行館を訪れる。
TEPCO電源PR館は、いろんな工夫を凝らした紹介があり、単なる資料館ではなく、体験型の学習が楽しめる場所である。 奥利根の雄大な自然とともに、発電のふしぎがよくわかる。 水紀行館は、水産学習の場として、「水」とともに、魚たちの生息環境や生態系が学習できる。 両施設ともに、まさに、これから我々が意識・推進していかないといけない 「エコ」 を再認識させてくれる。

次の場所は、トリックアート美術館である。
視覚で楽しむ美術館である。 壁に描かれた、世界の名画をモチーフにした絵画や彫刻が、まるで目の前に浮き出してきているかのように、立体的に見えるのである。 立体的だけではなく、見方によっては、まったく違ったイメージの絵になったりと、本当に、不思議な感覚だ。 トリックと言うかマジックと言うか、その意外性に驚く。 その後もいろんな作品を見ていくが、それらのトリックも陰影を利用したものがほとんどであったため、見慣れてくるとやや飽きてきた。 だが、生徒たちはけっこうワイワイ楽しむだろうなと思う。

さらに、チェックポイントを巡り、再び、水紀行館に寄り、みんなでソフトクリームを食べ、お土産を買い、岐路に着いた。 自分は、自宅に近いこともあり、高坂サービスエリアで下ろしてもらい、そこから走って帰った。 ジョグでわずか30分ほどなので、自分にとっては何と言うこともない距離だが、他の人にとっては、多少、奇異に写ったかもしれない。

初めて行ったみなかみであったが、とにかく、仕事とはいえ、本当に楽しかった。 同行させていただいた同僚の先生方には感謝したい。

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ルルくん・イン・シンガポール その8

ルルくん・イン・シンガポール その7」 より続く。

午前中のミーティングを終える。 スケジュールが目白押しなので、今日もランチボックスかと思ったが、外へ出かけるらしい。 オフィス内のエアコンが効きすぎているため、屋外に出るとその温度差にびっくりする。 皆とストリートをぶらぶら歩く。 昼間のチャイナタウンは落ち着いている。 フルーツ店の軒先にはたくさんの果物がぶら下がっている。 日本ではあまり見かけないものがたくさんある。 タイに行ったときに味を覚えた、マンゴスチンやランブータンもある。 冷やして食べればおいしいだろうなと思う。Chinatown

Fruitshop タンジョン・パガー(Tanjong Pagar)駅を過ぎて少しのところに目指す店があった。 今日はここでランチを食べる。 ブルー・ジンジャー(The Blue Ginger Restaurant) という名のレストランだ。 シンガポールには先に述べたように、様々な種類の料理がある。 このレストランは、そのシンガポール料理の中でも代表的な、プラナカン(Peranakan)料理で有名な店である。 プラナカンとは、マレー系の先住民と中国人やインド人などの移民との結婚によって産まれた子孫のことを指し、プラナカンの女性をニョニャ(Nyonya)と呼ぶ。 そのため、プラナカン料理はニョニャ料理とも呼ばれる。 マレー料理と中国料理の影響が強く残る料理で、それらの共通項であるスパイスをうまく取り入れた料理である。

店の外観は、黄色と赤で彩りされているが目立つというよりは、これがなかないいセンスの配色である。 店の中は、二階に案内される。 木製の円形のテーブルに座りメニューを渡される。 英語で書いているが、ここは Sherina に注文を任せる。 周りを見渡すと、民芸品だかなんだかわからないが、色んなものが飾られている。 しかし、押し付けがましい感じではなく、質素に飾られているのがいい。Blueginger

注文した料理が次々と出てくる。
まず前菜だ。 ンゴー・ヒャン(Ngoh Hiang)と呼ばれる料理だ。 豚やエビをミンチ状にして、生春巻きの皮かゆばで巻き上げ揚げた料理だ。 ミンチ肉にしっかりとスパイスで味付けがされている。 次にスープが出てきた。 バクワン・ケペティン(Bakwan Kepeting)というプラナカン料理の代表的なスープである。 ポークのミンチとカニ肉のミートボールが入り、たけのこも加わったかすかにガーリック風味がただようスープだ。 あっさりしているがとてもおいしい。 そして、メインディシュとして、アヤム・ブアクルア(Ayam Buah Keluak)が出て来る。 ブアクルアというインドネシアのブラックナッツとともに、チキンとエビをカレー風味で煮込んだプラナカン料理の傑作と言われる料理である。 カレー味の中にレモングラスの風味が効いているのがよく分かる。 本当においしい。

その他、いくつかの料理が出てきた。 料理名は分からなかったが、どれも素材を上手く活かしながら、スパイスのパンチが効いた、しっかりとした味付けがなされた極上の料理だった。

そして、デザートは名物でもある、ドリアン・チェンドル(Durian Chendol)。 チェンドルとは、チェンドルというゼリーが入った日本で言うカキ氷である。 このチェンドルにブラウンシュガーとココナッツミルクで味付けをしている。 そして、「具」として、あのドリアンを小さくカットしたものを入れている。 このドリアン、ご存知の方が多いとは思うが、「果物の王様」と呼ばれるほどの甘くフルーティな果実であるが、強烈な臭いを発するため、好き嫌いが分かれる。

早速、周りの皆が口にするが、どうも "NG" という人が多い。 ドリアンを食するのは初めてだが、自分も食べてみる。 まず、このシロップがおいしい。 ココナッツミルクがくどくなく、チェンドルゼリーの舌触りとアイスのフレークのシャリシャリ感が融合している。 そしてドリアン。 食べてみるが、カキ氷の中にあるせいかそれほど臭いは感じない。 果肉の柔らかさと甘さを十分に味わうことができる。 気がついたが、ドリアンとともに、小豆の甘煮も入っていてこれが上手くマッチしている。 このチェンドルは、あちこちの路上でも売られていて、色んな味が楽しめる。

「ルルくん・イン・シンガポール その9」 へ続く。

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ルルくん・イン・シンガポール その7

ルルくん・イン・シンガポール その6」 より続く。

翌朝、昨日と同様にホテルのバイキングで朝食をとる。

すでに、自分の 「ボス」 である Raymond が座って食べている。 そこのテーブルに自分も席を取る。 Raymond が、「昨夜はどうだった?」 と訊く。 Long Beach で食べた。 とてもおいしかったと答えると、「あそこのクラブ料理は最高だよ!」 と返してくる。 実は、ボスは昨夜、取引先の接待があり自分達のパーティーには参加できなかった。

朝食を食べながら業務の報告を行う。 彼は米国の大学を卒業した香港人で、かなりのエリートだ。 仕事でもその分析的かつ論理的な思考と、プロアクティブでフォロースルーまでをも考慮したアクションを適宜に指示・実行できる。 まさに、自分が目標とする上司である。

遅れてAlex がテーブルに参加した。 食事をしながらの話題は、もっぱら Alex の結婚である。 彼は、今年の夏に結婚予定である。 新婦のことを訊くと、同い年でキャリアウーマンらしい。 メディア関係の仕事をやっていて、日本にもたびたび来ることがあるそうだ。

結婚式についても訊いてみた。 すると、200人を招待すると言う。 盛大な結婚式だと思ってびっくりしたが、さらに驚いたことは、これは Alex 側だけの人数で、新婦側でも同じ200人の計400人を招待すると言う。 400人規模の結婚披露宴というと、日本では芸能関係者の披露宴くらいしか思い浮かばない。 ずいぶん豪華な結婚披露宴になるのかと思っていたが、Alex の話では、招待者のご祝儀は、大体3万ウォン(約3,000円)が平均らしい。 日本の相場の10分の1である。 食事もバイキングスタイルで行われ、披露宴自体も1時間ほどで終えるらしい。

朝食を終え、ホテルの外へ出る。 相変わらずの湿気と暑さである。 日陰を探すようにしてオフィスへ向かう。Withray

ルルくん・イン・シンガポール その8」 へ続く。

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ルルくん・イン・シンガポール その6

ルルくん・イン・シンガポール その5」 より続く。

クラーク・キー(Clarke Quay)は、シンガポール川とリバー・バレー・ロード(River Valley Rd.)に挟まれた一角に造られたアミューズメントエリアである。 古い倉庫街を再開発し、19世紀を再現した街並みに、お洒落なショップやレストラン、そして娯楽施設が集まっている。 ただし、昼間は開いている店も少なく、どちらかと言えば、イブニング&ナイトスポットである。 そして、毎週日曜日は、ここでフリーマーケットが催されるらしい。Cimg1087

Alex と歩く。 すっかりと日が暮れた夜の闇の中で、様々な色のネオンがきらめく。 このクラーク・キーは5つのブロックで構成され、それぞれのブロックで異なるダイニングやアクティビティが楽しめる。 G-Max と名前がつく、いわゆるバンジージャンプのアトラクションの前には長蛇の列が見える。 断続的に大絶叫の声が聞こえてくる。 そのわりには、アトラクションを終えた人たちは平気な顔をしている。 Alex が、乗ってみようと誘ったが、自分はこういう類のものは苦手なので断る。 リード・ストリート(Read St.)には、土産物屋やサテーの屋台が立ち並び、まるで縁日のような雰囲気だ。 シンガポール川に目をやると、リバークルーズのボートが見える。 対岸のリバーサイド・ポイント(Riverside Point)の眺めもボートからは素晴らしいだろう。Cimg1092

この湿気での暑さの中歩き回ったので、喉が乾く。 どこか店に入って休もうということにする。 だが、いろんなタイプやジャンルの店があるので、どこにしようかと迷う。 ここでの名物は、スチームボート(Steamboat)である。 東南アジアの国々ではよく食べられる料理で、日本のしゃぶしゃぶや鍋料理に近い。 夜のアウトドアでこれを食べるのもいいなと思ったが、もう食事は済ませてきているのでやめにする。 Alex が「あそこに行きたいな」と言う。 その店の名は、フーターズ(Hooters)。 このクラーク・キーでも人気のある店だ。

この店のウェイトレス全員の姿は、タンクトップにホットパンツ(両方とも死語に近い?)である。 まさにアメリカの夏のビーチレストランにいるローラースケートをはいて注文をもってくるような感じの格好だ。 また、ウェイトレス全員が美形かつふくよかな体型で Alex は大喜びである。 とは言っても、いやらしい感じはまったくなく、健康的でスポーティーな感じである。 早速、ビールを注文し、乾杯する。 もちろんビールはタイガービールである。 喉がカラカラだったので、いつもより数段おいしく感じる。 シンガポール川からの風がわずかだが心地よい。

二人でこの雰囲気を満喫しながら飲んでいるとウェイトレスが、注文した chicken wings を運んできた。 軽くスパイスで味付けした鶏の手羽をいくつかのソースで食べるここの人気メニューだ。 早速ほおばる。 自分はピリ辛のソースをつけて食べる。 スパイシーな風味とホットなソースが同化するとともに、ジューシーさを失っていないチキンがおいしい。 ウェイトレスが、味はどうだった? と訊く。 「最高!」と答えると、その彼女はとびきりの笑顔で、じーっとこちらの顔を見ている。 これは暗にチップを請求しているのか?と Alex と目を合わせる。 すると、意外な言葉が返ってきた。 「一緒に写真を撮ってくれませんか?」 「。。。」   

会社のオフィスでもそうであったが、シンガポールに来てから、自分で言うのもなんだが、"もてる"。 何故なんだろう? と思っていた。 そのウェイトレスが話すには、この自分が、韓国俳優の ピ(Rain)に似ているらしい。 日本では韓流ブームは過ぎつつあるが、シンガポールでは今が旬らしい。 ピのことは知らないが、韓国スターに似てるといわれ、もてるのはまあ、悪い気分でもないか。

Img_6469 店を出た後も、まだあたりをぶらぶらし、最後のクラーク・キーを楽しみ、ホテルへ帰った。

ルルくん・イン・シンガポール その7」 へ続く。

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ルルくん・イン・シンガポール その5

ルルくん・イン・シンガポール その4」 より続く。

緊張したミーティングを終え、夕方、一同、アレンジされたディナー会場へ向かう。

貸し切りバスで向かうこの道は、シンガポールに到着した日に、タクシーが走った道路をちょうど逆行するルートである。 途中、有名なマーライオン像や大観覧車が遠くに見える。 この観覧車は、シンガポール・フライヤー (Singapore Flyer)と言って、世界最大級の観覧車である。 直径150メートル、 1カプセルの収容可能人数が28名というのでその巨大さが分かる。 設計には黒川紀章氏が携わったということである。 29.5シンガポールドルで、約40分間の空中散歩が楽しめる。 地上150メートル以上の地点から、パノラミックな風景を楽しめる喜びは素晴らしいと思うのだが、自分のイメージでは、観覧車はカップルの二人きりで乗ってこそ楽しいんじゃないかという感じだ。 ずいぶんと考えが古いかもしれないが、まあこういうのもいいかもしれない。

バスが目的のレストランへ到着する。 このエリアは、他にも、和食も含めたあらゆるジャンルの店が固まっている。 バスを降りる。 ビーチ沿いなので、海から吹く風が気持いい。 我々がリザーブした店は、シーフードレストラン「ロングビーチ(Long Beach)」である。 地元の人たちの中では超有名な店で、夕食時には予約がなければ長時間待たされるのが常であるらしい。

席に案内される。 ビーチが見えないのは残念だが、落ち着いた雰囲気が味わえるテーブルだ。 料理の注文は Lynette と Sherina がメニューを見ながら店員にオーダーしていく。 その後、ビールで乾杯。 ビールはもちろんシンガポールのビールであるタイガー (Tiger) ビールである。 日本のラガータイプのビールに似ていて、のどごしがよりスッキリしている感じの味だ。 ビールに続いて、続々と料理が運ばれてくる。

まずはスープ。 薬膳のスープらしいが、これが全然薬膳っぽくない。 鶏ガラをベースに、ナツメ、クコの実、松の実を入れたような、よくあるスープのようだったがとても味わいのあるスープだった。 Alex が残していたのでもらって飲もうとしたが、あまり飲み過ぎないほうが言いといわれたのでやめた。 次に出てきたのは、サラダ。 日本でも手に入るような普通の野菜のサラダだが、春雨とエビが入っていた。 タイのヤムウンセンみたいな料理かなと思ったがまったく違った。 ドレッシングはガーリックとバジルを利かせた味。 またそのサラダの上には、フライドガーリックのみじん切りがトッピングされていた。 さらに、添えられたライムを搾って、軽くかき混ぜ食べる。 これが絶品であった。 ドレッシングの味付けは、塩、ペッパー、そしてナンプラーくらいだと思ったが、自分で同じように作っても、この味は出せないと思った。

その後も、いろいろとおいしい料理が出てくる。 かなりお腹も満足してきた。 だが、このロングビーチレストランに来たなら、はずせない料理がある。 カニ(crab)料理である。 このレストランは、「シーフードレストラン」と銘うっているので、当然、どのシーフード料理もおいしい。 その中でも カニ料理は、"The Best of Singapore" 等、数々の受賞歴がある至高の料理である。

二つの代表料理が出てくる。 一つは、chili crab だ。 酒蒸しされたカニの上にチリソースがかかっている。 においだけでも満足するくらいのおいしさである。 食べ方はかぶりつくしかない。 カニ肉とチリソースがうまく絡み合い絶妙なおいしさだ。 チリソースだが、あまり辛さは感じない。 むしろカニ肉の甘みと上手くマッチしている。 二つめは、black pepper crab である。 実はこの一品が、ここロングビーチレストランの看板メニューなのだ。 chili crab 同様、蒸しあげたカニに、特製の black pepper がかけられている。 色よくゆでられたカニの上に、ブラック色のソースがかかっている。 はっきり言って、見た目はあんまりおいしくなさそうな感じだ。だが一口入れてみる。 うん。 まず、最初にかすかなスパイシーな味覚がある。 次に、カニの甘みと共に、ソルティーな味わいを感じる。 そして、最後に黒コショーが後味を引く。 素材と味付けのバランスがとてもいい。 この黒コショーのドレッシング(タレ?)はどうやって作るのかという興味がわく。 食べ辛いのが難点だが、これは最高においしい。 黒コショーのシンプルな味付けで、ここまで極められることは素晴らしい。 あまりに、この黒コショーソースがおいしかったので、行儀は悪いが、ベトベトの指をさらになめる。 シンガポールの人たちは、いつもこんな食事をしているわけではないのだろうが、こういう料理にありつけることがうらやましく思った。

楽しいディナーを終えて店の外に出る。 外は陽が落ち、周辺にはネオンが灯り、人の数もかなり増えている。 ディナーを共にしたほとんどの仲間はもうホテルに帰るらしい。 なんだかこのまま帰るのはもったいないような気がする。 まだ子供が寝る時間だということで Alex を誘い、クラーク・キー(Clarke Quay) へ遊びに行くことにする。

ルルくん・イン・シンガポール その6」 へ続く。

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ルルくん・イン・新潟 その2

ルルくん・イン・新潟 その1」 より続く。

しばらく待ち、注文品の 「カツ丼」 が到着する。

お腹を空かせていたので、一気に食べようとする。 だが、ちょっ、ちょっと待て! これがカツ丼か?  自分にとって馴染みのカツ丼は、揚げたカツを卵とじで出す丼ものである。 自分だけでなく、これが「カツ丼」 の一般的な形だと思っている人が多いのではないか。 ところが、実際に目の前に出されたカツ丼。 確かにカツがご飯の上に乗っかっている。 だが、このカツ丼は卵とじではない。 出来損ないか、卵でとじるのを忘れて出してしまったのかとも一瞬考える。 だが、カツの上に白ゴマと刻みのりがトッピングされているので、これは完結品であると思う。 この姿を見て、瞬時に思い出したことがあった。 見たか聞いたか定かではないが、「これが当たり前のカツ丼ですよ」、 「地元の人はこれをずっと食べていますよ。」 の記憶であった。 これが、新潟のことであったかどうかは覚えていないが、そのとき、へえー、こんなカツ丼があるんだ、ということを知った。

カツは卵とじしていないのでサクサクの衣の食感が味わえる。 見かけはプレーンなカツのように思えたが、しょうゆベースの甘辛いタレにくぐらせているようだ。 しっかりと味がついている。 肉はロース系ではなく、ヒレに近い肉である。 ものはためしだ。 食べてみる。 サクッとした歯ざわりの後、しょうゆダレのしみ込んだ肉の旨みを味わう。 うーん、おいしい! これは、新たに発見した味である。 新潟では、このタレカツ丼を供する店がたくさんあると聞く。

しかし、このレストランの店員は最低であった。 客の存在も確認しない。 注文を取り忘れる。 あげくのはては注文を間違える。 注文可能かそうでないメニューも把握できていない。 注文品とテーブルの照合もできない。 最悪だ。 自分だけではなく、他のテーブルでも同様の状況を見ていただけに始末が終えない。 新潟テレサという有名な施設にあるレストランが、この接客レベルでは、ここで食事せざるを得ない人たちが可愛そうである。 また、これらのまったく役に立たない店員の動きを見て、自分が一番心配したのは、来場いただいたお客様のことである。 ここでの食事券をお渡ししていた。 お客様が同じような不愉快を受けていなければと願ってしまう。

雪は止まず降り続く。 関東でのイベントで、まずこんな天候では、来場者は激減である。 だが、新潟のお客様は、こんな悪天候でも来場してくれる。 ありがたいと思う。 販売店の地元密着の営業体制と営業部隊の努力が最大の要因であるが、こういった雪の天候に慣れているということもあるのかなとも思う。 今回の慌しかった新潟訪問であったが、新潟のカツ丼をまた、ぜひ食べてみたいと思った。

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ルルくん・イン・新潟 その1

先日、新潟へ行ってきた。

新潟は、友人の結婚式で15年ほど前に訪れて以来の場所である。 この季節、信越地方はかなりの寒さだろうなと思っていたとおり、上越新幹線の車窓から見る雪景色でその思いを強くした。 だが、新潟駅に近づくにつれ、積雪の度合いが少なくなっていく。

新潟駅に到着し、駅の外に出るが、新幹線の中から見た風景とは全く違い、雪など積もっていない。 日陰であったであろう場所が、少し薄く雪が固まった状態になっているくらいだ。 だが、やはり、気温はかなり低く、風も強い。 手袋をしていないと、手がしもやけになりそうな感覚である。 ホテルにチェックインし、テレビをつける。 冬の国体がここ新潟で始まったというニュースを流していた。

翌朝、ホテルの窓から外を見て驚いた。 なんと、一面の雪化粧である。 Cimg1483 昨夜の12時ごろお腹が空いたのでラーメンを食べに外に出たときには、雪なんかまったく降っていなかった。 一晩で、こんなにも雪が積もるものなんだとビックリした。

ホテルをチェックアウトし、タクシーで用務地へ向かう。 相変わらず雪は降り続いている。 雪のせいなのか道路も渋滞している。 先月、札幌へ行った時にも思ったが、雪国のドライバーの方はほんと運転が上手くなければならない。 この雪で凍った道をよくもここまで上手く運転できるものだと感じる。 でも慣れもあるのだろうか。 時間がちょっと心配だったが、無事到着した。 到着した場所は、新潟テレサといって、イベントや会議に使われる大規模施設である。 自分の任務は、ここで開催される展示会での製品説明要員である。Nec_0001

午後一時を過ぎ、来場客の波が途切れ始めたので、この間に昼食をとることにする。 このイベント施設のレストランへ移動する。 昼食時から少し遅い時間だったためか、メニューのほとんどが品切れで、残ったメニューがラーメン、天ぷらそば、またはカツ丼しかないということであった。 これらの中だったら、カツ丼かなと思い注文する。

ルルくん・イン・新潟 その2」 へ続く。

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ルルくん・イン・みちのく 番外編

ルルくん・イン・みちのく その4(最終回)」 より続く。

あわただしい旅だったので、ほとんどおみやげが買えなかった。 買ったのは、盛岡へ向かう途中に立ち寄ったサービスエリアで販売していたラ・フランス、米沢駅で買った鯉の甘煮、そして岩手町で買ったパンである。 ラ・フランスは買った時に、すぐ食べないで5、6日おいてから食べたほうが熟れ頃でおいしいと聞いていたのでまだ食べないでおく。

Carp 鯉の甘煮は、真空パックに入っていて、鍋の中にパックごと入れて温める。 鯉特有の泥臭さは全くない。 やや味付けが甘すぎる気もするが、これはこれでなかなかおいしい。 だが、小骨が非常に多い。 また、ウロコも残ったままである。 ガブっと、ひとくちでやってしまうと、口の中で骨とウロコを取り除くのが大変だ。 キリリと冷やした辛口の日本酒ととても相性がいい。

Bread パンも妻が食べたが、そのおいしさに感動していた。 ブルーベリーの味が突出せず、絶妙のバランスでパン生地と絡み合っている。 やはり、天然酵母に加えて、水のきれいな土地ということがパンのおいしさにつながっているのだろう。

翌日、近所のスーパーマーケットで全国駅弁大会をやっていた。 見ると、山形の駅弁が売っている。 Obentou 「牛肉道場」という駅弁で、「牛肉どまんなか」と同様、人気のある駅弁である。 それを買って帰る。 パッケージを取る。 米沢牛の切り落としとそぼろを、しょうゆで甘辛く煮、ご飯の上に乗せてある。 一口ほおばるが、肉の旨みといい、すき焼き風の味付けといい申し分のないうまさである。 駅弁というのは、なぜか冷めてもおいしい。

数日後、もうそろそろいいだろうということで、待望のラ・フランスを食べる。 見た感じ、なんだか縮んだような気がしないでもない? 皮をむくが、なんだか硬い。 また、特有の甘い香りも漂ってこない。 身にナイフを入れてみるが、やはり硬い。 早速、口に入れてみる。 ??? ジューシーでとろけるような食感も、シャキシャキした感じもない。 りんごのような歯ざわりである。 肝心の味も???。 ふくよかな香りもなければ、甘さもない。 ハズレをつかまされてしまったのか。 一番楽しみにしていたのに。。。

どうしてもラ・フランスが食べたかったので、スーパーで1個 \99のものを買う。 早速食べてみたが、とてもおいしい。 山形で買った1個 \315のものより、こっちの方がおいしいとは複雑な気分である。(おわり)

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ルルくん・イン・みちのく その4 (最終回)

ルルくん・イン・みちのく その3」 より続く。

朝、車で岩手町へ向かう。 外は少し肌寒いが、これくらいの方が気持が引き締まっていい。 1時間ほどで岩手町に入る。 「石神の丘美術館」 という看板が見えてきた。 こんなところに美術館があるのかと思っていたが、屋内の美術館ではなく、野外彫刻美術館のことであった。 走る車の外から、数多くの彫刻が展示されているのを見ることができる。 岩手町は、彫刻のある町として、国際的な彫刻のイベントも開催している。 岩手町の自然と彫刻作品が上手くマッチしている感じがした。

Machiyakuba 役場へ到着する。 役場の正面には、「祝  北京オリンピック出場!小沢みさき選手」 と書かれた巨大な横断幕が掲げられている。 この小沢選手はこの岩手町出身で、女子ホッケーの選手として五輪に出場したそうだ。 Choukoku 役場の敷地内にも、色んな彫刻が据えられている。 本当に、彫刻の町である。

お昼に近くなる。 朝食をとってこなかったので、お腹も空いてきた。 実は、今日の昼食は、「ブルーベリーカレー」 を食べると決めていた。 車で来る途中の道の駅の前を通ったとき、そのメニューが書かれていたのを見逃さなかった。 岩手町はブルーベリー作付日本有数の産地で、ブルーベリーを使ったワインやジャムなどが特産品としてある。 ブルーベリーカレーってどんな味なんだろうと期待する。 ただ、このブルーベリーカレーを食すことができるお店は、道の駅の中にあるレストラン「石神の丘」 しかないようだ。 この石神の丘は、地産地消を推進している店であり、二つ星レストランとして認定を受けている。

だが、午前中の用務が思うように進まなかったため、残念ながら、レストランへ行く時間はなくなった。 せっかくのブルーベリーカレーだったのだが。 この場所では、近くに食べるところもなさそうだしどうしようかと思っていたら、車でパンを売りに来た。 まあパンでもいいか、と思い売り場に行く。 色んなパンを売っている。 普通のパンがほとんどだが、ブルーベリーを使ったパンがあった。 食パンやバターロールなどにブルーベリーのペーストを混ぜ込んである。 さっそくいくつか買う。 また、妻が大のパン好きなので、お土産用にも買って帰る。

昼食は外で食べる。 早速、買ったパンを口に入れる。 パン生地のふくよかな感触と甘さに加え、ブルーベリーの甘酸っぱい香りが口の中でハーモニーをかもし出す。 とてもおいしい。 昼食を食べ終わり、芝生の上に寝転ぶ。 今日は本当に天気がいい。 青い空が見える。 周りの景色も静かで、のどかだ。  森林浴ではなく、自然浴をしている気分になる。 後で知ったが、売りに来ていた「グールマン」 という名前のパン屋さんだが、天然酵母を使用したパンで、地元では人気のお店であるそうだ。 確かに、これだけおいしければ当然かと思う。

あっという間に、午後の用務を終え、盛岡駅まで車を飛ばす。 途中、岩手山を見ることができた。 なんとも雄大な眺めである。 無事、盛岡駅に到着する。 色々、お土産を買おうと思っていたが、そんな時間もなくあわてて新幹線に乗り込んだ。

初めての岩手はとても感慨深かった。 ぜひ、ラベンダーが美しく咲く6月下旬から7月上旬の季節に、岩手町を訪れたいと思う。 そして、石神の丘美術館を散策し、ブルーベリーカレーを食べてみたい。 (完)

ルルくん・イン・みちのく  番外編」 へ続く。

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ルルくん・イン・みちのく その3

ルルくん・イン・みちのく その2」 より続く。

出張バッグを抱えながらあたふたと走り、米沢市役所にやっとたどり着いた。 ギリギリ待ち合わせ時刻に間に合う。 Kanetan市役所玄関には、2009年NHK大河ドラマ 「天地人」 キャラクターのかねたんのパネルが置かれている。 兜の「愛」の文字がユニークだ。 

あっという間に、米沢での用務を終え、車で盛岡へ移動する。 途中のサービスエリアで休憩する。 色んな野菜や果物の露天販売をしている。 目に留まったのは、ラ・フランス。 自分は日本梨も好きであるが、この洋梨も大好きである。 食べた回数は少ないが、果肉のクリーミーな柔らかさと果汁の甘さを味わってしまうと虜になる果物である。 6個入ったパッケージがある。 値段が異常に安い。 よく見ると、「キズ物」 と書かれていた。 自宅用だとこれでもいいかなと思ったが やっぱりやめた。 他には、6個、9個、12個入りの箱でのセットがある。 6個の箱でもかなりかさばるので、電車で持ち帰るのはつらいかなと思って、ばら売りのラ・フランスにする。 売り子(とは言ってもおじさんだが)が説明してくれる。 これは、色も形もいいし、値段的にもお買い得だよ、と説明してくれる。 手にとって見てみるが、確かに良さそうな感じだ。 ただ、山形産ではなく、他の東北県産であった。 これを3個買う。 1000円かからなかったので、いい買い物だったと思う。

この夜は、盛岡に滞在する。 疲れもあって、夜の街に繰り出すこともなく、食事のあとはおとなしくベッドインする。

ルルくん・イン・みちのく その4(最終回)」 へ続く。

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ルルくん・イン・みちのく その2

ルルくん・イン・みちのく その1」より続く

質素な昼食を食べ終え、米沢駅を出る。Yonezawast 今日は、本当にいい天気だ。 かなり寒いかなと思い、念のためコートを持ってきていた米沢であったが、不要な暖かさである。 目的地は米沢市役所なのだが、アクセス方法がわからない。 市役所に電話をかけて訊いてみる。 電話を回してもらった先の観光課の女性が丁寧に教えてくれる。 路線バスは2系統あるが本数が非常に少ないのでタクシーがいいと言う。 タクシー代をケチるわけではないが、歩けばどのくらいかときけば、「30分弱」だと言う。じゃ、天気もいいから歩くことにする。 さっき電話に出た女性がしゃべっていたのは山形弁なのだろうか。 なんとも暖かく素朴な響きがした。

駅前のロータリーの地面に石版のプレートが埋め込まれている。 Yonezawanoaji 「米沢の味ABC」 と書いてある。 A は「Apple」、Bは 「Beef」、Cは「Carp」、すなわち、りんご、牛肉、そして鯉である。 鯉のことはよく知らなかった。 米沢鯉は、最上川上流の清らかな水で育つため、川魚特有の泥臭さがないのが特徴であるらしい。 鯉料理というと、一般的なのはアライや鯉こくだが、米沢では、唐揚げやうま煮で供されることもある。

市役所に向けて歩き始める。 Ekimaedoori 駅前なのだが人通りが少ない。少ないというよりは、ほとんど歩いている人がいない、といった感じだ。 これと同じ光景に出くわしたことがあった。そうだ、1年前の酒田だった。(「酒田ラーメンを食べた」参照)  でも、駅前とは言っても、ここは本当の米沢の繁華街じゃないのでそんなものかと思う。 直線の道路を歩く。 途中、牛の石像を見かける。 Ushinookimono 米沢牛ののぼりも立っている。 おいしい米沢牛を食べさせてくれるお店なのだろうか。 さらに歩く。 やや、市の中心街に近いところに入ってきたようだ。 途中、「米沢ラーメン」 と書いたのれんや看板を数多く目にする。 Yonezawaramen 米沢ラーメンは、あっさりしょうゆ味で、ちぢれ麺が特徴で、全国区とまでは行かないが、根強い多数の愛好者が絶賛するラーメンである。

もう、20分近く歩いている。 観光課の方に教えてもらった道順どおりに歩いていると思うのだが、一向にそれらしい建物は見えてこない。ちょっと不安になり、誰かに道を尋ねようかと思うのだが、いかんせん、人とすれ違わないのでそれもできない。

やっと、市の繁華街に差し掛かったところで、ミスタードーナツから出てきた女子学生が前方に見えたので、急いで駆け寄り市役所への道を尋ねた。「市役所ですか、えーと。。。」 やっと、地元の人に出くわして、これで目的地までたどり着けると思ったのだが、「。。。市内の人じゃないのでわからないんです。すみません。」 と申し訳なさそうに頭を下げる。 女学生さんのせいではない。 もう少し歩くと、ベビーカーを押した女性がいたので尋ねる。 すると、自分はとんでもない所を歩いていたことがわかる。 観光課の人の山形弁がよく理解できてなかったのかとも思ったが、やはりこれは自分の聞き取り違いであった。 その女性に礼を言い早足で市役所に向かう。

ルルくん・イン・みちのく その3」 へ続く。

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ルルくん・イン・みちのく その1

東北新幹線で大宮から1時間半で米沢駅に着いた。東北地方と言えば、都会からは随分と遠いイメージがあるが、米沢市は山形県の南端に近い場所なのでそう時間はかからない。山形はちょうど1年前に酒田へ行って以来2度目である。「酒田ラーメンを食べた」参照)

米沢と言うと真っ先に頭に思い浮かぶのが 「米沢牛」。事前に、グルメガイドで駅近くの米沢牛専門店をチェックしていたのだが、前夜の深酒がきいて、二日酔い状態。せっかく豪華ランチのためのお金も前日に引いていたのだが、まだ少し気持が悪いのでやめにせざるをえなかった。

米沢駅の新幹線のホームは、よくある高架式のプラットフォームでなく、在来線と同じグラウンドレベルにある。改札出口付近で駅弁を売っている。米沢には、米沢牛を使った駅弁が各種ある。その多くはすき焼き系の駅弁で、中でも「牛肉どまんなか」は有名である。山形生まれのお米「どまんなか」の上にすき焼き肉とそぼろ肉をたっぷり乗せた駅弁である。売り場からいい匂いがただよってくる。でも今の自分にはちょっと無理だ。結局、駅そばを食べることにした。前夜プランした米沢牛ランプ和風ステーキ定食¥2,900 と比べれば、かけそば¥290 なりなので、出費は大幅に抑えることができたが、なんとも心残りである。この駅そばのお店にも、肉うどん・そばや牛丼もあったが、米沢牛使用とは書いてなかった。でも、ミニ牛丼でさえ¥450くらいしてびっくりした。

ルルくん・イン・みちのく その2」へ続く

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TJライナーに乗った

先月の東武東上線ダイヤ改正で登場したTJライナー。

このダイヤ改正によって、池袋駅の夕方のプラットフォームは混雑するは、下り電車の所要時間が以前よりかかるようになったりで、自分にとっては何のメリットもなかったが、TJライナーだけは興味があった。

今日、このTJライナーに初めて乗った。
池袋駅のコンコースにある大型液晶ディスプレイで、空席状況がわかるようになっている。 まだ空席に余裕があるようだったので、300円を払い、券売機で着席整理券を買い、ホームへ足を運ぶ。 すでに乗車口の前に人が並んでいる。 定刻5分前くらいにドアが開き、乗客が急いで乗り込む。 座席は300円払った段階で確保されているのだがなんでだろうと思ったが、すぐわかった。 座席は確保されるが、座席指定ではないので、窓側の席を確保したいからだろう。

車内は当然のことながら清潔で、シートの新しい匂いがする。 リクライニングはできないが、座り心地はいい。 このTJライナーは、18:00からジャストの時刻を中心に、平日は6本運行されている。 内4本は森林公園行きで、2本は小川町行きである。 停車駅は、池袋出発後、川越-ふじみの-坂戸-東松山-森林公園-武蔵嵐山-小川町である。

18:00定刻に出発する。 どんどん駅をすっ飛ばすので、いつも乗っている急行電車より、スピード感がある。 ふじみの駅からは、着席整理券がなくても乗車できる。 座席が空いていればそこに座ってもかまわない。 次の停車駅の川越ではけっこう人が乗ってくる。 車内も混雑してきた。座席に座っている人も、ちょっとこの混雑に気をとられるが、快適さを阻害するほどでもないようだ。 そして、自分は次の坂戸駅で下車した。

まずます、評価を与えることのできるTJライナーであったと思う。 ゆったりした座席で、目手地までの所要時間も速い。 これからも、チャンスがあれば乗ってみようかなと思った。 ただ、他の東上線運行列車と同様、相変わらず、車内のエアコンがききすぎている。 自分が購入した乗車券には、「後ろ5両(に乗車してください)」と書いてあったのだが、弱冷房車はあったのだろうか? また、ふじみの駅からは、立ち客も乗ってくるが、それまでの短い時間ではあるが、車内販売なんていうのをやってみても面白いかなと思う。

地味と言われ続けている、東武東上線のイメージアップに、このTJライナーの登場はいいかもしれない。

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福岡ソフトバンクホークス 勝利!!

昨日、福岡Yahooドームへホークス戦を観に行った。

出張で来た福岡だったが、支店の先輩のHさんがありがたいことに招待してくれた。 予想してなかったので、驚いてしまったがとても嬉しかった。 仕事を終え、午後6時前くらいに天神から球場行きバスに乗り、20分ほどで到着した。

ワクワクしながら入場ゲートへ向かう。 すでに球場入りしているH先輩の奥様に、ゲート前でチケットを渡してもらった。 なんと奥様は、ホークスのレプリカユニフォームを着ていた。 H先輩同様、ホークスファンなんだ! Hさんご夫妻はホークス球団の会員になっているので、そのカードをお借りして入場すると、選手の名前と背番号が入ったピンバッジがもらえた。 自分がもらったバッジは、23番 城所選手だった。

ビールを買って、シートに座る。 今日の試合は、交流戦で中日ドラゴンズが相手である。 交流戦は前から観てみたいと思っていた。 自分は、パ・リーグしか観ない人間なので、セリーグのチームに関してはよくわからないが、この交流戦はすごく新鮮な気分が味わえる。 ドラゴンズは昨年のシリーズでファイターズと戦っていたチームなので、選手はかなり知っている。

スコアボードを見ると1回の裏、ホークスの攻撃で1対1のスコア。 奥様から頂いたスティックバルーンをふくらませ、さっそく応援する。 招待していただいた座席は1塁側の24列目ということでかなり前のほうである。 かなりいい席だ。 このYahooドームは、昨年の同時期に、「鷹の祭典」と称してイベントされた時に来て以来である。Fydme

今日のホークスの選手が着ているユニフォームは、福岡ダイエーホークス時代のものである。 この交流戦では、各チーム、昔のものや交流戦に限定したユニフォームを着ているが、どこのチームの選手も、見た感じ、なんとなく着心地が悪かったり、しっくりきていない感じがしたものだ。 だが、現ホークス選手が着る、FDHのユニフォーム姿には、全く違和感がない。

そして、試合展開は、どちらかと言うと、投手戦。 ソフトバンクは再三チャンスを迎えるが、あと1本が出ず、点につながらない。 一方、ホークスのピッチャー大隣は、特に、ストレートがさえ、課題のひとつであったフォアボールも少なく、素晴らしいピッチングでドラゴンズ打線を2点に抑え、ホークスが2回にあげた、本多のタイムリーヒットと松中の犠牲フライでの勝ち越し点を守り完投した。

やはり、応援チームが勝つと格別の気分だ。
ヒーローインタビューの後は、勝ったゲームでの恒例の花火だ。 球場内が暗くなり、連発の花火が打ちあがる。 ドーム内で放たれるせいか、腹の底に、花火の音が「ズン」と響いて気持がいい。 その後は、ホークスの応援歌が流れたが、試合中のラッキー7の時と同様、歌詞が 「我らの、我らの、『ダイエーホークス』♪」 となっていた。 連覇の時代を思い出した。

花火と応援歌が終わり、ドームの屋根がゆっくりと開いていく。
少し空が見えるだけで、新鮮で開放的な気分になる。
花火の煙がその隙間から徐々に外に出ていく。
それと同時に、心地よい潮風が入ってくる。
そして、屋根の隙間から月が顔をのぞかせる。
この光景は、自分を最高に感動させてくれた。Domeopen

サプライズ観戦をプレゼントしていただいたH先輩とH先輩の奥様には、本当に感謝である。
福岡ソフトバンクホークス万歳!
福岡大好きよかろーもん。

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ルルくん・イン・シンガポール その4

ルルくん・イン・シンガポール その3」 より続く。

朝食はバイキングである。 まあ、海外のホテルでは、よくあるスタイルである。

内容は、ホテルやそのレストランの格の違いなどがあらわれるが、このホテルの朝食バイキングは、かなりバラエティに富んでいる。 レストランの中は、サラダバー、ブレッド&シリアルエリア、サイドディッシュコーナー、メインディッシュ、フルーツバイキング、そしてドリンクバー とセクションが分かれている。

サラダバーで野菜を数種類とり、サイドディッシュコーナーへ移動する。 餃子、焼売などの飲茶類、サモサやタンドリーチキンのインド料理、インドネシア料理のサテー、ベトナム料理の生春巻などなど。 もうこのサイドディッシュだけでお腹が一杯になりそうな内容だ。

そして、メインディッシュは、チャーハン、マレースタイルの焼きそば ミーゴレン、中国風お粥など。 カレーも2数種類あり、ナンも焼きあがっている。 さすがに、寿司はなかったが、それでも大満足である。

最後に、フルーツを少々と、ドリンクコーナーでバナナジュースをとって席に着いた。 早速、食べる。 どの料理も、バイキングらしくない本格的に近い味で、また適度にアクセントがついていておいしい。 次から次へとたいらげる。 特に、お粥が、至高なうまさである。 鶏ガラのスープで炊いた白米の中に、エビやホタテ貝柱、香草が入っている。 ドロドロしてないおかゆで、適度に水っぽい感じで、自分はこういうお粥が好きである。 大盛りで二杯もおかわりをしてしまった。 また、バナナジュースが美味であった。 日本でいうバナナジュースは、牛乳を加えてのばした味だが、このバナナジュースは全く違う。 サラサラと飲める。 だが、バナナの風味はしっかりと味わえる。

朝食を終え、ホテルを出て、ストリートを歩く。 今日の天候は曇り空である。 だがけっこう暑さを感じる。 また、それ以上に、湿気がすごい。 オフィスへは、歩いて5分ほどの距離だが、もう肌が、じとーっと汗ばんできた。

オフィスは、この界隈ではわりと有名なビルであるケッペルタワー (Keppel Tower) の中にある。 エレベーターを降り、オフィスへ向かう。 もうすでに、ほとんどの参加者が集合していた。 みんなが、1年以内に会った人たちなのだが、異国で再会すると、なんだか久しぶりという気分になる。

多少、朝食を食べ過ぎた感じがあったので、いまひとつ集中できなかったが、午前のセッションが終わる。

ランチは、仕出し屋の弁当である。 朝のうちにチョイスした内容で届けられた。 "Teriyaki Chicken" や "Fried Fish and Vegetable" などがあったが、自分は、"Beef" を注文した。 どんなものが出てくるのだろうかと思っていたが、いわゆる、「すきやき」であった。

食べてみるが、肉も柔らかく、味付けもまさに「すきやき」の味そのものであった。 味噌汁もグッドだった。 強いて言えば、茶碗蒸しの味がややくどかっただけだ。 昆布カツオだしではなく、鶏のスープをベースにした味付けであったからか。 でもまあ、ニューヨークで食べる、コンソメ味の茶碗蒸しと比べると格段にいい。 これは、ほんとにおいしいお弁当だった。

ルルくん・イン・シンガポール その5」 へ続く。

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ルルくん・イン・シンガポール その3

ルルくん・イン・シンガポール その2」 から続く。

このエリアは、チャイナタウンの一角である。 中国語の看板を掲げた店が多数あり、雰囲気は確かにチャイナタウンだが、横浜の中華街とはちょっと趣が異なる。 あまり、チャイナ、チャイナしていない。 洋風の雰囲気とうまく融合しているような感じである。 しかし、ストリートの頭上には巨大なドラゴンが飾ってある風景を目にすると、やはりここはチャイナタウンだと実感する。

チャイナタウン街を歩いて北上する。 5分ほどいくと、マックスウェル・フードセンター(Maxwell Food Centre) があった。 ここは、ホーカーズ(Hawkers)と言って、いわゆるシンガポールの屋台街だ。Hawkers  シンガポールには、このホーカーズがたくさんある。 屋台ではなく、ビルの中に入っているフードコートなどもホーカーズと呼ばれる。 このホーカーズの特徴は、なんといっても値段が安いことがあげられる。 5シンガポールドル(約400円)で、腹いっぱい食べられる。 そして、店のバラエティの豊富さ。 シンガポールは、いわゆるネイティブの料理というものは確立されてなく、中国料理、飲茶料理、インド料理、マレー料理、タイ料理などを独立して出す、またはそれらを融合した料理を提供している。 このホーカーズでは、これらいろんなスタイルの食事が楽しめる。 ここで食べたい気持に駆られるが、明日が会議の初日だし、万が一お腹をこわすようなことがあってはいけないと思い、残念ながらここを後にした。

帰るみちすがら、どの店に入ろうかと思っていたが、行きにチェックしていた店があった。 ウィンドウに、雑誌だか新聞だかわからないが、この店を紹介した記事を張ってある。 外から見ると、お客さんもかなり入っている。 この店に決める。Chieng

店の名前は、"Cheng Li Yuan"。 ちょっと古い感じの店構えの雰囲気がいい中華料理店だ。 さっそく中に入る。 ごくごく普通のテーブルと椅子があり、内装も特に凝っているというわけでもない。 入り口に近いテーブルを案内される。 すぐに、水とおしぼりを持ってきてくれたこの女性が、また、えらい美人なのだ。 たぶん、この店のおかみさんなのだと思った。 メニューを渡されたが、メニューを見るより、そのおかみさんに目が釘付けになってしまった。 おばさん、と言っては失礼なのだが、シンガポールの、普通っぽい中華料理店で、こんな美しいひとを見るとは思わなかった。

注文した料理は、スペアリブの煮物、海鮮と青菜の炒め物、点心、レタスチャーハン。 肝心の味はというと、おおむね満足といった感じだった。 スペアリブの料理は、黒酢の風味が効いていた。 炒め物は、エビのプルプル感と、塩味のシンプルな味付けがグッド。 点心も、皮の厚さ具合が絶妙だった。 だが、一番期待していたチャーハンが、レタスの青くささがかなり残っていたのが、いまひとつであった。

食事を終え、ホテルに戻る。
明日の会議初日のため、早めに就寝することにした。

ルルくん・イン・シンガポール その4」 へ続く。

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ルルくん・イン・シンガポール その2

ルルくん・イン・シンガポール その1」 より続く。

タクシーの中から、外の風景を見る。 整った町並みだなというのが第一の印象だ。 変にごちゃごちゃしてなく、自然とうまく調和した、秩序を持ったつくりをしているのがよくわかる。 だが、緑が意外に少ない感じがする。 また、近代化の波なのか、あちこちで工事中である。 巨大な建設途中のビルをいくつか目にする。

20分ほどで、宿泊先である、アマラホテル(Amara)に到着する。 ガイドブックには、スタンダードクラスのホテルと紹介されていたが、なかなかデラックスなホテルだ。 入り口には絶えず複数のドアマンがいて、入退出するたびにわざわざドアを手で開けてくれる。

フロントでキーを受け取り、部屋に入る。 わりとゆったりできる広さの部屋で、とても明るい感じがする。 この部屋は12階だが、カーテンを空け、窓から外を見ると、同じくらい高さのビルやコンドミニアムがたくさん視界に入る。 荷物をとき、あらためて部屋を見渡す。 ツインベッドである。 いつも思うのだが、空いているもう片方のベッドは使ってもいいのだろうか?Fromthewin 

一息つき、ホテル内を散策する。 エレベーターホールにはしゃれた絵が飾られていてセンスの良さを感じる。 2階には、いわゆる和洋中のほかエスニックの各レストランがある。 その中の、タイ料理のタニン・レストラン(Thanying Restaurant)は、タイ伝統の宮廷料理を出す店で、タイ王室の人々もよく食べにくるそうだ。 あらためて1Fロビーへ降りてみた。 全体的に、黒を基調としたデザインのせいか、天井がとても高く感じる。 ロビーには、たくさんのホテル従業員がいて、たえず宿泊客のサービスにいそしんでいる。Amaralobby 

今の時間は、夜7時である。 ホテル内のバーもだんだん賑わってくる時間だ。 ホテルの外に出てみる。 もう夕方を通り越して夜だが、まだ相変わらず外は暑い。 また極度に蒸す。 少し歩くと、もう肌に、ジワーっと汗がでてくる。 これが、シンガポールの気候なんだと思った。

ルルくん・イン・シンガポール その3」 へ続く。

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ルルくん・イン・シンガポール その1

5月連休が明けようかという時期に、シンガポールへ出張となった。

いつも気分が重い全体ミーティングへの参加が目的だが、シンガポールは初めて行く国である。 少し楽しみである。 2年前もこの時期に出張があったし(ルルくん・イン・オーランド その1」参照)、けっこう出張でゴールデンウィークをつぶすことが多い。

早朝、地元の坂戸駅からの成田空港行きバスに乗る。 いつもは、坂戸から乗る人は2、3人しかいないのだが、今回は15名近くが坂戸から乗り合わせた。 数年前からこの成田行きのバスが開通したのだが、だいぶ認知度も高まり、利用者も増えているのだなと思った。 川越でも何人かの乗客をピックアップし成田へ向かう。 朝早かった分、寝ていこうかと思ったが、車内のエアコンが効きすぎていて寒いくらいだ。

連休中にもかかわらず、道路は空いていて、工事や事故もなかったせいか、定刻より40分も早くターミナルに到着した。 搭乗するANAでのチェックインも全然待たずにできた。 全くもって時間をもてあます。 朝ごはんを食べるために入った店で時間をつぶす。 店を出た後もぶらぶら歩き回るが退屈だ。 ANAがおととしくらいから、これまでの第二ターミナルから第一ターミナルへ移ったが、自分は第二ターミナルの方が好きである。 食事やショッピング場所も、第二ターミナルの方が豊富でバラエティにとんでいる。 仕方がないので、まだ出発まで1時間半ほどあるが搭乗ゲートへ向かった。

長い時間つぶした後、やっと搭乗開始だ。 座席は後方の通路側である。 乗り込んで、機体が動き出すまで待ったが、自分の隣には人が来なかった。 これはフライト中、ずいぶん快適である。

シートベルト着用サインが消えてからは、お決まりのルーティンである、NHKニュースを見た後、ベストヒットUSAを見る。 これが、今回、素晴らしい選曲だった。 Van Halen の "Why Can't Be This Love?"、Ratt の "Round And Round"、ZZ Top の "Legs"、Bonnie Tyler の "Holding Out For A Hero" などなど。 興奮して2回も見てしまった。

お腹が空いてきたところで食事が出てくる。 メインディッシュは鶏肉のてりやき丼であった。 まずまずの味だった。 だが、食べたりない。 搭乗前に買い置いていたおにぎりを3個食べる。 その後、サンドイッチとアイスクリームが出てきた。 東南アジア便なので、到着前の食事は出てこない。

成田から約7時間で、シンガポール チャンギ空港へ到着する。 ほんとあっという間についた感じだ。 欧米へのフライトと比べると、格段に楽だ。 バゲージクレームエリアへ向かう間に通る通路などはトロピカルな花が飾られていてとてもきれいだ。 また心も和む。 途中すれ違う空港スタッフらしい人たちも笑顔をこちらに向けてくる。 この空港は、いろんな投票で、ベストエアポートに何度か選定されているが、なんだかその理由がわかる。

空港からタクシーでホテルへ向かう。Changi

ルルくん・イン・シンガポール その2」 へ続く。

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ルルくん・イン・コネチカット その9 (最終回)

「ルルくん・イン・コネチカット その8」より続く。

部屋に戻って着替えをするが、まだ心臓がドキドキしている。 しかし、まあよくぞ無事だった、とあらためて思う。 一歩間違えば、変質者同然であったわけである。 思い出すと、まったく生きた心地がしない。 朝食を食べる意欲はなくしたが、平静を取り戻し会議場所へ向かう。

すでに集まっている皆は爽やかな顔をして明るいが、自分はまだ今朝の騒動を引きずっている。 会議が始まるが、なかなか自分が取り戻せない。 そんな状態で会議を経て、夕方近くになって、やっといつもの、「お腹すかせた食いしん坊」 にもどった。

今晩のディナーは、またしてもホテル内。 イベントルームにテーブルとチェアが運び込まれる。 だが、テ-ブルクロスも敷かれ、整えられたセットを見ると一流レストランと変わりない雰囲気である。

食事も、事前にリクエスとした料理が運ばれてくる。 味もまずまずであった。 食事を楽しんでいると、今晩のアトラクションが始まった。 BrickRoad Productions という劇団のディナーシアターである。 参加型の推理式小劇場といった趣向である。 この劇団は、ニューヨーク、マサチューセッツ、コネチカット州を中心に、こういったディナーやパーティーに出張し、演劇を披露する一座である。 また、全然知らなかったが、彼らは、この自分が勤める会社のOBが設立した劇団である。 その元社員である座長(?)は、セールス部門のマネジャーまで勤め上げた人だ。 劇が始まるが、とにかくセリフのスピードが速すぎてとてもついていけない。 周りの皆はところどころで爆笑している。 残念ながら自分はしゃべっている内容がよくわからない。 メインアクターは、今回の出席者の中には、なじみの人間もたくさんいたせいか、会社や仲間に関するジョークなどが多かったような気がした。 とはいっても、彼らの発声や演技力は、確かに訓練をつんだプロフェッショナルな集団であった。

終わった後、Rose に、「楽しかったけど、あまりよくおもしろさがわからなかった」 と言ったら、「うーん、確かに、あまりウマい演技ではなかったわね」 と返してきた。 英語を母国語としない自分に対する慰めかとも思ったが、Mary にも感想を聞いた。 「盛り上がっていたのは、会社ネタだけね」 と言っていた。

翌日の、ラップアップ(まとめ)・セッションの後、今回のミーティングは無事終わった。 相変わらず、素晴らしい仲間との再会ができたこと、様々なトピックで意見を交し合ったこと、OBのアクトによるディナーなど、 いつもとは少し違った観点で楽しめた。

だが、なんと言っても、この滞在中での最大の出来事は、(勝手に名付けるが、)"ブリーフ姿で部屋閉め出し事件" であった。 この悪夢は忘れた。 大いなる教訓になった。

最後に、今回の全体会議のアレンジャーである二人にお礼が言いたい。 Thanks for Sarah, Mary, and great global travellers!

(完)

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うどん マイブーム!

「そば」 と 「うどん」 どちらが好きか? というのはよく耳にする問いかけだ。

自分の場合は、本当にどちらも好きだ。 だが、今はちょっとばかり、うどんの方が好きになっている。 今年の初めに、うどんの本場讃岐でいろんなうどんを食べた体験のせいかもしれない。 「さぬきうどん グルメツアー!?

その後も、いろいろとうどんを食べる機会があった。 そのたびに、こんなおいしい店があるんだなと実感した。 その中のおいしかった2店を紹介したい。

ひとつは、「ぬま」 。 埼玉県飯能市にある店だ。 このうどん屋へは、毎年1月に、この飯能で開催される駅伝大会の反省会でいつも訪れる店である。

東飯能駅から徒歩約10分のところにある。 遠くから見ると、普通の家屋のようだ。 中へ入ると、テーブル席と、座敷がある。 メニューは、きのこうどん、天ぷらうどん、肉うどんとシンプルだったように思う。 それぞれ大盛りもある。 いつも注文するメニューは、肉うどんの大盛り。 この店に来るほとんどの客も、肉うどんを注文するらしい。 人気メニューである。 今回もそれを注文する。

待つ間、ぐるりと店内を見渡すと、壁に貼ってあるパネルがある。 なんと、ジャイアンツ時代の王選手と長島選手がユニフォーム姿で店主とともに写っている写真である。 ずいぶんと古い写真なのだが、ここのおいしいうどんを求めて立ち寄ったのだろうか。

注文した肉うどんが来る。 肉うどんと言うと、特に関西では牛肉が一般的なのだが、この店では豚肉である。 それもバラの3枚肉をスライスしたものだ。 それをネギと一緒に軽く煮ている。 その上には、白ゴマを軽くすったものがトッピングされている。 食べてみる。 麺は、さほどコシがある感じではないが、歯ざわりがいい。 また、小麦粉の香りを鼻の奥で感じることができる。 麺の切り幅にも大小があり、手切りの醍醐味だ。 だしも、カツオ、昆布がそれぞれ突出してなく、バランスの取れた淡麗な味わいだ。 今回も大満足の一杯だった。 飯能という都心から離れた場所だが、ぜひ足を運んで欲しいうどんである。

もうひとつの店は 「まるなが」。
一般的に、「うどん」 と言って頭に浮かぶのが、讃岐、稲庭、水沢の三大うどんと称されるうどん。 しかし、富士吉田うどん、略して 「吉田のうどん」 というブランドがあることを知った。 もちろんこのうどんは食べたことがなかった。

まるながは東京都品川区にある。
一見立ち食い形式の店だが、10席ほどのカウンターがあり、座れない人のために立ったまま食べるためのテーブルもある。 メニューは、肉、天ぷら、月見、わかめなど、またこれらを組み合わせたうどんもある。 この店では、食券を自動販売機で買うシステムである。 肉うどんに目がない自分はそれを買う。 と同時に、大盛りがわずか60円増しであることに気がついた。 もちろん大盛りにする。

カウンター越しにうどんを作る人たちの姿を見ることができる。 わずか二人しか厨房にはいないが、手際よくこなしている。

注文した肉うどんの大盛りが出てきた。 大きな器に入っている。 早速、一口食べてみる。 麺の太さもさることながら、麺がかたい。 いわゆる、コシがあるとかいう次元の問題ではなく、とにかくかたくてパワフルな麺だ。 なかなかインパクトがある。 田舎うどんに似ているが、それとも違う。

つゆも味が濃い目で、味噌が加えられている。 この麺の力強さをどっしりと受け止めている。 肉うどんの肉は、牛肉でも豚肉でもなく、馬肉を使っている。 吉田うどんでは一般的であるらしい。 ややパサパサした感があるが味は抜群だ。 噛むほどに肉の旨みを感じることができる。 この麺に合っている。

しかし、食べても食べても器の中の麺が減らない。 後で聞いたが、吉田のうどんは普通盛りでもボリュームがあり、大盛りは相当な量になるとのことだ。 時間はかかったがなんとか食べきった。

また、テーブルには、こがし一味なるものが置いてある。 一味唐辛子をラー油で炒めあげた感じのようなものだが、うどんのつゆ自体が濃い目の味付けなので、これがまた合う。

都内では、あまり富士吉田うどんが食べられる店はないと思うが、もっともっと広まって欲しいうどんである。

マイブームがさめないうちに、新たなうどんを探すことにしよう。

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ルルくん・イン・コネチカット その8

ルルくん・イン・コネチカット その7」 より続く。

もうこうなったら、直接この格好でフロントまで出向くしか方法がない。 不幸中の幸いで、Tシャツの丈が長めなので、ブリーフは隠れている。
エレベーターのボタンを押す。
すぐにエレベーターはやって来た。 ドアが開く瞬間、どうか誰も乗ってませんようにと祈る。 ドアが開くが、人はいない。 まずは第一関門クリアだ。 だが、自分が乗った6階からフロントのあるフロアまで、当然誰か乗ってくる可能性はある。 人が乗ってきた場合に、どういう対応をすればいいか瞬時に考える。 結論は、おどおどと恥ずかしげにするより、堂々としていることにする。 だがこの格好で、どう、堂々とできるのか?

そこで3つのリアクションを考えた。
1つは、「いやー、部屋から閉め出されちゃいましてねー。 おまけにこんな格好で。 ほんとバカでドジな自分ですよね ハッハッハッハー!」 と陽気に振舞う。 だが、ますます自分が情けなくなるような気がしてやめる。 2つめは、Tシャツを着ているので、これからまさにジョギングに出かける人だという印象を与えることにする。 誰かが乗ってきたら、すかさずストレッチ運動でもしているかのように見せようと思う。 最後のひとつとは、エレベーターが階下に止まり、乗ってこようとする人がいても、強引に、「閉じる」ボタンを押して乗せないようにする方法だ。 こう考えている間にも、エレベーターは下降を続ける。 緊張感で圧迫される。。。
幸いなことに、どの階にも止まらずフロアがある1階に着いた。

朝のチェックアウト客が行列をつくっていないことを祈りながら、一目散にフロントへ向かう。 フロントは空いていた。 大急ぎで事情を話すと、すぐキーを作り直してくれた。 それを持って再びエレベーターへ全速力だ。 とにかく、誰かに会ったとしても、会社の人間だけは絶対に避けなければいけない。 エレベータに乗り込むがなかなか扉が閉まらない。 ストレッチのポーズをとろうとするが、よく考えてみれば、外は寒空。 そんな中、Tシャツに裸足で走る人がいるわけがない。

結局、帰りも、無事誰にも会わずに、新しいキーで部屋に入ることが出来た。 わずか朝5分程度の出来事であったが、随分と長い時間のように感じた。 一日のエネルギーを使い果たしてしまったかのような疲労感である。

ルルくん・イン・コネチカット その9(最終回)」 へ続く。

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ルルくん・イン・コネチカット その7

ルルくん・イン・コネチカット その6」 より続く。

翌朝は時計の目覚まし音で起きた。

眠い目をこすりながら、身支度を開始する。 洗面所に向かおうとしたところ、昨晩とったルームサービスの食べ終えた器が目に入った。 外に出しておかなければ思い、器がのったトレイを手にし、寝ぼけまなこでドアを開けようとする。 だが、まて。 自分の格好は寝床から起きたばかりの状態だ。 でもドアの外にトレイを置くだけだからいいかと思い、ドアを半開きにして、外にトレイを出した。 その時、ドアの前に、無料で支給されている"USA Today"の新聞が見えたので、それをとろうとして無意識に部屋を出てしまった。。。

すると、当たり前のごとくドアは自分の背後で「ガチャリ」と音を立てて閉まった!!!  一瞬、何が起こったのかわからない感覚に陥る。 だがそのすぐ後、自分の置かれた状況を理解した。 部屋から閉め出されてしまったのだ! 眠気も完全に吹っ飛んだ。 大急ぎでドアをガチャガチャやるが、オートロックなので当然開かない。 パニックだ。 普通なら、こういった時は、ホテルのフロントでキーカードを再発行してもらうのであろう。 だが、あらためて自分の姿を見る。 ベッドから起き出した格好のままである。 それは、すなわち、半そでのTシャツにブリーフのみの姿。 足元は裸足。 小島よしおにTシャツを着せたと同じような状態だ。 。。

一瞬途方にくれてしまう。 ホテルの従業員が通るのを待って、事情を話しキーカードを再発行してもらうのがベストだが、そういう人は見当たらない。 このまま待つということも考えるが、いつになるかわからないし、その間に、宿泊客が通りかかって、奇声を発せられるか、好奇の目で見られる可能性の方が高い。 非常事態だ。 だが何か行動するしかない。 そうだ、エレベーターホールに内線電話を置いてあるホテルもある。 そこからフロントに電話をかけられるかもと思い、エレベーターのあるところまでダッシュする。 幸いにも、誰にも会わない。 だが、その期待した電話は置いてない。。。

ルルくん・イン・コネチカット その8」 へ続く。

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ルルくん・イン・コネチカット その6

ルルくん・イン・コネチカット その5」 より続く。

走ったからかお腹が空いてきた。 腹が減っては戦ができないのだが、これまで海外でのこういった類の朝一番のミーティングでは皆、会場外に設置されているケータリングサイトで調達したものを堂々と(?)持ち込んでいる。 そして、それらを食べながら、会議に参加している。 今回も全く同じだった。

自分も食べ物を取りにいく。 数種類のブレッド、ペストリー、フレンチフライ、ソーセージ&ベーコン、スクランブルエッグに、生野菜、フルーツとおいしそうなものが並んでいる。 自分は、基本的には、乳製品でフレーバーされた欧米食は NG な人間だが、それでも朝食は、素材がそのままか、あまり手の施されていないシンプルなものが供されることが多いので、かろうじで食べられる。

適当に皿に取り指定された席に着く。 各国から参加の仲間と挨拶を交わしながら、自ら取ってきたものを急いで食べる。 参加者の顔ぶれも微妙に変わる。 昨日までコンタクトを取っていた人が、この会議には招待されていない。 選ばれた人が出席できるイベントなので、不幸にも今回漏れてしまったのか?

時間きっかり、オープニングステートメントに始まり会議は開催される。 会議が始まっても、欧米の人たちは、堂々と、食べて飲みながら会議に参加している。 重要な会議が続くが、彼らは平気で途中で退出し、ドリンクやスナックを抱えて戻ってくる。 またそれらを飲み食いしながら会議を続ける。 彼らの当たりまえのスタイルなんだろうが、やはり自分にはまね出来ない。 ブレークタイムを待って、トイレに行き、飲み物を取ってくる。 子袋のポテトチップスを手にとるが、会議再開までに食べ終える。

あっという間に会議は終わり(いつものルルくんシリーズのセリフ!?)、ディナータイムだ。 毎回、会期中には何回か、セットされたディナーがある。 そしてそれぞれに、ユニークかつゴージャスに設定されている。 はずであったが、今晩のディナーはごくごく普通の円卓ディナーであった。 メインディッシュのチョイスも不可で、粛々と終わった感じだ。

ディナーを終え、部屋へ戻る。 ディナーでは、ほとんど食べられるものがなかったので、当然のごとく腹をすかしている。 ルームサービスメニューを見るが、バリエーションが少ない。 やはり無難に食べられるものはステーキしかない。 バドライトビール付きで注文する。 待つこと40分。 届いた。 むさぼりつくように食べ始める。 途中、ビールをあおり一息つく。 付け合せのフレンチフライがなかなかおいしい。 あっという間に食べ尽くしてしまった。 Steak 満腹になると疲れた身体に眠気が襲ってくるのは当然だ。 度重なるミーティングと新しいボスを迎えたことによる緊張感とストレスが、悪魔に魂を売り渡すかのごとく無抵抗で睡眠に入った。。。

ルルくん・イン・コネチカット その7」 へ続く。

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ルルくん・イン・コネチカット その5

ルルくん・イン・コネチカット その4」 から続く。

次の日の朝は早く目覚めた。 眠気を伴った目覚めなので、時差の影響は少ないみたいだ。

朝食に行こうかと思ったが、せっかく早起き出来たので、ホテル内のフィットネスクラブへ行く。 早朝だが、すでに何人かが汗を流している。 このフィットネスルームには、ウォーキングマシンとランニングマシンが3台づつと、ウェイトトレーニング用の機器が各種そろっている。 また、フィットネスルームに併設して25メートルのインドアプールがある。

早速、ランニングマシンに乗っかり走り出す。 このマシンでは、自分のマイルあたりのペースや上限脈拍数などをプログラムできる。 また、勾配も設定でき、その負荷具合も任意に設定できるので、ヒルトレーニング的なことも行える。 なかなかおもしろい。 走っている最中にも、ピコピコいじる。

だが本当のことを言うと、自分はランニングマシンは嫌いだ。 いつも乗り物酔いにも似たような症状に陥ってしまう。 ベルト上を走るからか路面での反発感が全く違い、ランニングフォームの上下動が大きくそれもフワフワした感触なので、長く走ると気持ちが悪くなる。 また、屋外で走っている間は、前面から風をうけて心地よいが、ランニングマシンだとそれがないので、すぐ汗をかき、体温も高めになるので快適感がない。 そして、外で走っている時苦しくなってくると、道路へツバを吐きたくなるのだが、屋内ではできない。 ということで、自分はランニングマシンで走るのは好きではない。

強いてもうひとつ嫌いな点を上げると、やはりこういった施設で運動する人は、健康増進が主な目的なので、走るペースも全くもってゆったりとしている。 ハアハア いいながら走り続けている自分は、いつも完全に浮いている。 以前バンコクのホテルで走ったときは、珍しいんだか何だかわからなかったが、自分の走るマシンの周りにみんながだんだん集まってきて、じっと見つめられたこともあった。 目立ちたがり屋の自分でも、そういうシチュエーションはちょっと苦手だ。。。

ルルくん・イン・コネチカット その6」 へ続く。

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ルルくん・イン・コネチカット その4

ルルくん・イン・コネチカット その3」 から続く。

シャトルバンに揺られて1時間ほどで、宿泊先であるマリオット(Marriot)ホテルに到着する。 今回の出張目的は、年1回開催される、ワールドワイドなマーケティング会議への出席のためである。 この会議自体は、非常にタフで、毎回これが終わって帰国すると、体重が2、3kg減ってしまうくらいであった。 だが、そんなハードさを極めるミーティングでの滞在を癒してくれるのが、ゴージャスな開催地であった。 これまでは、あの Mohegan Sun や Disney Yacht Club Resort といったSSクラスのホテルで盛大に開催され、出席者が楽しめるアトラクションも、ホテルの雰囲気に沿って用意されていた。

だが今年は、ごく普通のホテルで、それも会社の地元場所での開催である。 こんなにもスケールダウンしてしまった理由は、はっきり言って、会社の業績が良くないからである。 でもまあ、たまにはこういうのもいいかもしれない。 会社の現在のパフォーマンスを、こういう現実を見て客観的にとらえるいい機会だと思う。

ホテルにチェックインする。 部屋はやはり狭かった。 キングサイズのベッドがでんとある。 その上へ身を投げ出す。 Hoteltrmb これからの予定は、午後4時半からと、8時からチームミーティングがある。 4時半まであと2時間くらいある。 眠気が襲ってくるが、ここで寝ると辛いと思い、頑張ってメールチェック等で時間を過ごす。 お腹が空いているが、食べるとまた眠くなると思い、何も食べないでいる。

4時半前になったので、集合場所であるホテルロビーへ降りていく。 Michelle と Raymond に再会する。 ロンドンで顔を合わせて以来だ。 2人とも相変わらず元気で、エネルギッシュだ。 30分ほどで打合せを終える。 次のミーティングが8時なのでずいぶん時間がある。 ディナーをいつ食べようかと話し合った。 他の2人も、到着後何も食べていないということだったので、今食べようということになる。

ホテル内のレストランに入り、それぞれ食べ物を注文する。 この後、ミーティングがあるのだが、ワインのフルボトルを3人で飲んだ。 すると、その食事の最中、8時のミーティングに参加するはずの Lynette から Raymond の携帯にメールが届いた。 その内容は、サンフランシスコでの乗り継ぎ便に乗れなかったので、到着は明朝になる、というメールであった。 一同、完全に肩透かしを食らってしまった。 合流予定だった Lynette は、新しいボスになった人なので、我々も多少緊張していたが、今日の顔合わせはなくなったということで、一気にリラックスし、さらにワインを注文する。 いろいろとそのあたりの話も出て、ディナーは楽しく過ごせた。

ルルくん・イン・コネチカット その5」へ続く。

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ルルくん・イン・コネチカット その3

ルルくん・イン・コネチカット その2」 から続く

飛行機はJFK国際空港に到着する。

結局、自分の隣の人は、到着前の軽食事に目を覚ました以外は、その後もずっと眠り通しだった。 「よく寝てらっしゃってましたね」 と、声をかけると、「飛行機の中では、できるだけ寝るようにしているんです。 現地に着いてからが楽なので」 と返事を返してくれた。 でも、「できるだけ寝るようにしている」 というより、努力なしに、自然に、グーグー寝ていたように感じる。

出発空港のターミナルが変わっても、JFKでのターミナルはいつもと同じ7番ターミナルだ。 自分の座席は最後方なので、機外に出る順番も必然的に最後になる。 入国審査場に到着したが、審査を待つ旅行者の長蛇の列。 さらに、他のフライトの乗客も押し寄せてくる。 しかし、入国審査場には、US居住者、海外旅行者含めて、15くらいの数の窓口があるが、その中でオープンしているカウンターはわずか2つしかない。 丁度、ランチタイムなので手薄になっているらしい。 日本人の感覚からすれば、いくら昼時とはいえ、交代制でキープするのが普通だろうと思うかもしれないが、自分はもう慣れっ子だからたいして驚かない。 結局、審査場に並んで、審査および検疫が終わるまで1時間半ほどかかったことになる。

ゲートを出てすぐに、迎えのリムジンドライバーを探すが、それらしい人は見当たらない。 いつもこの時点で、かなりお腹がすいているのだが、いつピックアップに来るかわからないので食事を取らないで我慢する。Jfk7  ターミナル内にあるフリーフォンで、リムジン会社に到着を知らせる。 20分ほど待って、ドライバーが迎えに来た。 今回は、乗り合いのシャトルバンである。 すでに各ターミナルからピックアップされた乗客を乗せている。

自分が目指すトランブル(Trumbull) があるコネチカット(Connecticut)州は、ニューヨーク州と隣接していて、JFKから車で30分ほどで州内に入る。 この地域はよく日本の首都圏に例えられる。 ニューヨーク州は、国のメッカで中心地。 これは、もちろん東京都に例えられる。 自分がこれから向かう、コネチカット州は、全米でも富裕層が多く、ハイソな人々が住むということで、おしゃれな街、横浜を中心地に持つ神奈川県に例えられる。 そして、これら2つの州に接する、ニュージャージー(New Jersey)州は、そこそこ発展している事実はあるものの、これら2つの州に取り残されている、もしくは「ダサイ」的なイメージがあるのか、埼玉県ということになるらしい。

ルルくん・イン・コネチカット その4」 へ続く

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ルルくん・イン・コネチカット その2

ルルくん・イン・コネチカット その1」から続く。

自分がこれまで利用していた全日空の搭乗カウンターが、第二ターミナルから第一ターミナルへ移動となってから、どうも勝手が違う。

第二ターミナルは、どんな食べ物屋やショップがどこにあるかきっちりと頭の中に入っていたが、第一ターミナルはまだ不慣れだ。 いちばん困るのは、どこで食事をとればいいのか悩むことである。 これまでの第二ターミナルでは、毎回、「寿司田」で食べることにしていた。 第一ターミナルにも、この寿司田があるのだが、やや高級で値段もかなり高い。 今回は目先を変えて、寿司以外のものを食べようかと思う。 ぶらぶらと店を眺めながら歩いていると、タイ国料理の店があった。 店の名は「ジャイタイ」。 都内にも数店舗あり、自分もこの名前を知っていた。 タイ料理もいいなと思い店に入ろうとしたが、オープンは9時30分からだった。 あと1時間以上もあるので、残念ながらやめにした。

渡米中、和食にありつけない可能性が高いので、やはり出国前は、寿司を食べておきたいという考えに変わる。 吟味した後、結局、「京成友膳」 といういわゆる和食ファミレスに入る。 寿司とそば・うどんのセットがリーズナブルな価格だ。 自分が注文したのは、海鮮丼とたぬきそばのセット。 茶碗蒸しもついている。 そしてジョッキビール。 Shokuji エアポートプライスだがこれでも2000円でおつりが来た。 搭乗前には、機内食が食べられない時のために、おにぎりを買い込むのも忘れない。 今回は焼きそばも買い加えた。 そして機内に乗り込む。

いつも、自分の隣にどんな人が座るんだろうかというのは気にかかることの一つである。 やはり13時間半という長旅である。 変な人だったりすると快適な空のたびも台無しである。 今回の自分の座席は、機内最後方、左側2列の通路側だった。 窓側に座った人は、ひげ面、サングラスにベレー帽といったアーチスティックな青年だった。 この人、シートベルトを締めるとすぐ寝の体制に入った。 飛行機が動き出しても、ずっと寝ている。 離陸後、しばらくたってドリンクサービスの時も、寝て動かない。 こっちも隣に気を使わなくてよいので楽だが、その後に続く食事のときは、おせっかいかもしれなかったが声をかけてあげた。 不快そうな顔をすることもなく、起きて黙々と食事をとっている。 そして食事を終えるやいなや、また寝に入った。。。

自分はシートプログラムで映画を見る。 機内ムービーでは未公開作品にありつけるのがうれしい。 今回見た中で、「ワイルド・ホッグズ(Wild Hogs)」という映画が最高におもしろかった。 ストーリーは、中年の独身男性やパパが、昔慣らした大型バイクにまたがり、仲間とともにアメリカ大陸を横断する2000マイルの珍道中、というコメディだ。 自分にバイクの趣味は全くないが、大いに楽しめた。 男というものはいくら歳をとっても、子供っぽさを持ち合わせていることに共感した。 この映画では、ティム・アレンやジョン・トラボルタといった名優が好演している。 近々、「団塊ボーイズ」 というタイトルで日本でも公開される予定らしい。 でも、この邦題って、ちょっと違っているような気がするが。

ルルくん・イン・コネチカット その3」へ続く。

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ルルくん・イン・コネチカット その1

急遽米国へ出張となった。

用命されたのが5日前。 経費を抑えたいので、当然エコノミークラスでの主張だが、急なことなので往路の座席がない。 旅行会社に出発ギリギリまでチェックしてもらった結果、なんとかチケットは確保できた。 だが、座席指定はできない。 つまり、三人または四人がけの真ん中、もしくは窓側ということになる。

冷え性で、トイレが近い自分は、通路側の席でないとフライトの間とても辛い思いをする。 13時間の飛行は拷問と同然だ。。。 だが、これまで似たような状況で通路側の席を確保したことがあった。 かなり早めに空港に行ってチェックインすることだ。

なので、フライトの4時間前に成田空港に到着する直行バスに乗った。 通路側の席が確保できるかどうなのかとの緊張感から、車内ではウトウトすることもない。 道路は意外にすいている。 結局、予定よりだいぶ早く、成田空港第二ターミナルに到着した。 こんなに早く着いてしまって、空港のチェックインカウンターが搭乗手続きを行っているのかどうか不安であったが、何人かすでに手続きを行っているようだ。

自分の番が来た。 「通路側の席がもしあればお願いします」。 「かしこまりました」。 女性の係りの人が、カシャカシャと端末を操作する。 時々、手元に置いてある自分が出した航空券を見ながらさらにカシャカシャする。 係りの人は、全く表情を変えずに作業を行っている。 カシャカシャ入力し続けているのは、可能性があるのかなとも思うが、随分と長く待たされる。 しばらく待った後、発券された搭乗券をこちらに差し出した。 「通路側をお取りできました」 の天使の声! もう、バンザイだ。 今回もかろうじでセーフであった自分の幸運に感謝する。

安心感からかお腹がすいてきた。。。

ルルくん・イン・コネチカット その2」 へ続く

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さぬきうどん グルメツアー!?

仕事で高松を訪れた。

香川高松と言えば、「さぬきうどん」。 うどん大好きな自分は、今日食べる食事は全てうどんにしようかと思う。

正午の待ち合わせ時刻よりだいぶ早めに到着し、高松駅の改札を出ようとすると、「連絡船うどん」という店があるではないか。 店の門には、宇高連絡船のなつかしい勇姿の写真が飾られてある。 Renudon_2 この連絡船さぬきうどんについては思い出がある。 (「連絡船旅情」参照) 迷わず店へ入る。 当時の連絡船上では、天ぷらうどんときつねうどんの二つくらいしかメニューがなかったような気がするが、この店はいろいろある。 自分は肉うどんを食べる。 Nikuudon 甘辛く煮た牛肉はシンプルなつゆとうどんに本当に合う。 つゆが少しぬるかったのが残念だった。 昔の味は忘れてしまったが、「連絡船うどん」という店で食べることができた、というだけでよしとする。

高松駅前で同僚が待つ車に乗り込みそのまま丸亀へ移動する。 丸亀といえば、全国生産高ナンバーワンの「うちわ」や「丸亀ボート」の名で知られる競艇場があるかつての城下町だが、ここにもおいしいさぬきうどんの店がある。

「麺処 綿谷」。 丸亀駅から車で5分程度の距離だ。 やはり昼食時には行列ができる店で、営業時間も麺玉が品切れのなる午後2時30分までらしい。 ここは、いわゆるセルフ形式の店で、各自トレイを持ち、好みでトッピングする具をショーケースから勝手にとり、厨房前で、どのうどんにするかを注文する。 肉うどんのぶっかけがおすすめだと聞いたが、自分はやはり、汁があるうどんが好きなので、普通の肉うどんを注文する。 それと、麺の量だが、小、中、(大もあったのか?)から選ぶ。 小でも十分なボリュームだと聞いていたので、小にする。

大量のうどん玉を覆うようにして、わかめとネギ、それに生卵も乗っかっている。 これでなんと \350という驚くべき安さ! 早速食べ始める。 さぬきうどんの持ち味である麺のコシはいうまでもなく、つゆも良質のだしがきいていておいしい。 このだしは、カツオではない。 この地方で有名なアゴかなと思う。 とにかく、麺の量がハンパじゃない。 食べても食べてもなかなか減らない。 多分、この店の「小」は他店の大盛り以上のレベルにあることは疑いない。

讃岐うどんの大体のセルフの店では、揚げ玉は自由に好きなだけ入れていいシステムだ。 なので 「たぬきうどん」なんてメニューはない。

丸亀から車で再び高松へ戻る。 ここでも、うどんだ。 販売代理店の人が教えてくれた名店へ車を走らせる。 向かった先は、「源内」。 この店のロケーションは、市内(さぬき市になるのか?)ではなく、市の中心部を過ぎ、山あいを登ったところに店がある。 店構えは、年代を感じさせるいい趣がある。 整備された庭園もあるようだ。

この店の看板メニュー 「かしわうどん」 がおいしいと教えられ注文する。 店内は満席に近かったのでだいぶ待つかなと思っていたが、10分程度で出てきた。 あつあつの汁に手打ち麺、そして片栗粉をまぶして揚げた、やや大ぶりな鶏肉(かしわ)が数個入っている。 このかしわは、モモ肉のようでもあるし胸肉のようでもある。 鶏の唐揚げのようにしっかりとした味はついていないのだが、それがめんと汁に絶妙にマッチするのである。 また、麺は、なめらかなのにコシがある。 この食感をどう伝えればいいのか。 この源内のかしわうどんは、これまで自分が食べたうどんの中の上位にランクされるのは間違いない。

うどんというのは、なぜか人の心を暖かくさせてくれる食べ物だ。
あつあつのうどんをすするときの幸福感、ボリュームの満足感、そしてうどんのおいしさの充実感!

香川うどん文化バンザイ!

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Season's Greetings (続)

昨日、Season's Greetingsにて書いたケーキのことだが、実際に食べれるものだった!
お礼のサンキューメッセージに Andres が、リプライしてきてくれた。

空輸されて届いたこのケーキを見た時、昔、妻がパン教室でよくこういうものを作っていたことをすぐに連想していた。 当時焼き上げたパンは、ディスプレイの用途のために、防腐剤等を使い永久保存できるような施しがされていた。 てっきりその手法で作られたものかと思ってしまっていた自分の先入観であった。

あらためてラップに包まれているケーキを手に取り匂いをかいでみると、確かに甘くていい香りがする。 人工的な匂いはしない。 贈ってくれた Andres の話では、ginger (ショウガ)とcinamon (シナモン) でフレーバーされたケーキで、アーモンドのペーストをサンドしているらしい。 ケーキの硬さもちょうど良く、甘さもくどくない。 そして、「スイーツ」 としての全体的なバランスが取れている。 お世辞抜きですごくおいしい。 味という面では日本の洋菓子とはやや違う感じだが、そのオリジナリティは他では例えようがない。 確かにこれは、チューリッヒで食べた食後のデザートのひとつに似た味を思い出した。

このケーキのおかげで、まだ少しクリスマス気分が味わえる。。。

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Season's Greetings

この時季、海外の仕事関係者からグリーティングカードが届く。

今年もたくさん頂いた。 どれもそれぞれこの時季をフィーチャーした、美しく、楽しく、ユニークなデザインである。 我々日本人も、クリスマスのこの時季に海外へカードを送ることがあるが、自分の知る限り送っているカードの大半は、いわゆる「メリークリスマス」 のクリスマスカードである。 だがユダヤ系の人のように宗教上の関係でクリスマスを祝わない人たちも多くいると言うことを聞き、自分はこの時季の挨拶は、クリスマスカードではなく、"Season's Greetings" と書かれたカードを贈るようにしている。

そんな中、今年はカードとともに大きなクッキーが送られてきた。 クッキーと言っても、食用にするものではなく、ディスプレイ用のものだ。 だが、焼きたてのような香ばしく甘いとてもいい匂いがするのである。 送ってきてくれた人は、この4月にスイス チューリッヒ へ行ったときの現地取引先の社長だった。 (「シリーズの ルルくん・イン・チューリッヒ 」参照)Swisscake

今日はこれをずっと眺めていてとても幸せな気分になれた。
Thanks Andres!

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酒田ラーメンを食べた

ラーメン好きの自分にとって、ずっと以前から気になるラーメンがあった。

それは、酒田ラーメン。 今回仕事で酒田へ行くチャンスがあったので食べた。 酒田ラーメンは、山形県酒田市とその周辺で提供されるラーメンであるが、知る人ぞ知るではないが、全国的に知名度はやや低い。 ここのラーメンの一番の特徴は、自家製麺(自らの店で麺を打つ)の比率が、店全体の約8割ということで、全国でも屈指の自家製面比率である。

食べた店は、市内にある鶴岡屋。 深夜だったので、普通のラーメン屋は閉まっていたので、タクシーの運転手さんが紹介してくれた。 酒田市と、その隣にある鶴岡市とはライバル関係にあるということを聞いていたので、この店の名前を見て少し緊張する。

少し待つと、待望の酒田ラーメンが出てくる。 一見、ごく普通のしょうゆラーメンのようだが、スープから漂う香りが違う。 酒田ラーメンの特徴である魚介系の香りだ。 早速、レンゲでスープをすくい飲んでみる。 煮干しやかつおぶし、さばぶし、アゴ(とびうお)などのだしが、鶏ガラやトンコツとあいまって、個性のあるスープを作り上げている。 トッピングは、チャーシュー、メンマ、ネギといったシンプルな構成。 そして、麺はややストレート系で、こしがあり、いい小麦粉を使っている感じだ。 あっという間に平らげてしまった。 値段も、550円とリーズナブル。

しかし、このおいしい酒田ラーメンは通販等で買うことができない。 ぜひとも、酒田まで足を運べない人にも食べてもらいたいのだが残念である。

また、これはラーメンに関係ないことであるが、日中、夕方ともに、駅前通りでも、人の姿をあまり見かけなかった。 うーん、なぜなんだろう。。。

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ルルくん・イン・ロンドン その12 (最終回)

ルルくん・イン・ロンドン その11」 より続く。

ロンドン地下鉄に乗って、ロンドン塔(Tower of London)へ行く。

このロンドン塔は、ロンドン市内の主要な観光名所としては必ずここがあげられる。 テムズ川沿いに立つこの要塞のような建物は、11世紀にロンドンを征服したウィリアム1世が建設した、国王が居住する宮殿であったが、その後、王位継承争いで敗れた貴族、王妃、反逆者を幽閉する場所としても使われ、残忍な拷問や処刑がこの建物内で執行されていたという歴史もあって、「血塗られたタワー」との異名もある。Ldntwr1

大人15ポンドのチケットを買い中に入ると、ビーフィーター服を着たガイドがいる。 Beater そのガイドに従い建物内をぐるりと回る。 礼拝堂や武器保管庫、そして塔内で飼育されている、有名なワタリガラス(Raven)の姿も見ることができる。 このカラスに関しては、「カラスがいなくなるとロンドン塔が崩れ、ロンドン塔を失った英国が滅びる」と予言され、それ以来、ロンドン塔では、一定数のワタリガラスを飼育する風習が始まったとされているらしい。 また、展示室では、世界最大のダイヤモンドである「偉大なアフリカの星(The Great Diamond of Africa)」 が公開されていた。

このロンドン塔のツアーでは、英国の貴族や王室に関することを、いろいろなかたちで目に、耳にすることができ、とても興味深かった。 イギリスの歴史を勉強してみるのも面白そうかなと思った。

その後、やや遅めのランチを食べる。 ロンドン塔のそばにある、「wagamama」という名のレストランへ連れて行ってくれる。 ロンドンを中心に、英国各地に支店があり、欧州や米国にも展開しているフランチャイズである。 提供する食事は、店名にもあるように、日本を中心としたアジア系の料理である。 特に、ヌードル関連は、おいしいと評判である。

「kirin ichiban」 で乾杯する。 そしてメニューを見ると、いろんな料理が並んでいる。 写真こそないが、どういう料理かを詳しく説明してくれているのでイメージもわく。 自分は、「wagamama ramen」、Cynthia は、「yaki soba」、Jim は、「chicken katsu curry」を注文する。 あと、「tori kara age」 と、「ebi gyoza」 をシェアする。

しばらくして、料理が出てくる。 Jimの注文した chicken katsu curry は、白米の上にどでかいチキンカツ、と言いたいところだが、天ぷらのようにも見える。 その上に、たっぷりのカレーソースがかけられている。 カレーのとてももいいスパイシーな匂いがたまらない。

Cynthia の yaki soba は、日本であるようなソース味の屋台風焼きそばではなく、塩、中国しょうゆ、オイスターソースで味付けされた上海風の焼きそばだ。 具がたくさん乗って、食欲をそそられる感じだ。

自分が注文した wagamama ramen は、基本的には、五目そば。 塩味をベースにしたラーメンである。 具は、青菜を中心とした野菜類と、エビ、鶏肉、かまぼこ、そして豆腐が乗っかっている。 多少、コンソメ風味ががくどい気がするが味は悪くない。

tori kara ageは、日本の鶏唐揚げとは違って、数種類のハーブを衣にまぶしてあげたものであった。 それをピリ辛ダレで食べる。 まあ、これはこれでおいしかった。 ebi gyoza は、いわゆる揚げ餃子に近い。 タレは、スパイシーチリ、しょうが風味、ゴマ味、ポン酢しょうゆ、の中からチョイスする。 スパイシーチリで食べたが、エビのプリプリ感がとてもおいしかった。

自分も Cynthia も全て平らげたが、Jim だけは、3分の1くらい残していた。 おいしそうなカレーに見えたが、どうも口に合わなかったようだ。

Cat 店を後にし、ウェストミンスター寺院やセント・ポール大聖堂などを見て回り、ヒースロー空港までのシャトルトレイン「Haethrow Express」 が出る London Paddington駅へ移動する。

Cynthia と Jim は駅のホームまで見送ってくれた。 再会を約束し、列車に乗り込む。 ほとんどの出張では、なかなかこういったフリータイムも取れないので、普段仕事で密にしている海外のスタッフとのコミュニケーションも仕事の範囲内だけにとどまってしまうことが多いが、 今回は、仕事の延長とは言え、こういったプライベートな関わり合いを持てた事は非常に有益だった。

Thanks Cynthia, Jim and other fantastic freinds!
I love London!! (完)

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ルルくん・イン・ロンドン その11

ルルくん・イン・ロンドン その10」 より続く。

夢を見ていた。 場所はどこかわからないが、自分が何か危ないことをしているシーンであった。 それもちょっと悪いことに手を染めている場面だったような気がする。 そのとき、どこからともなくハイトーンのサイレンが聞こえてきた。 「逃げなきゃ」、と思っているうち、サイレンの音が大きくなってくる。。。。。。。

なんとサイレン音は現実であった! 半分ねぼているのだが、部屋にも非常事態を知らせるアラーム音がキンキン響く。 すでに、部屋の外はかなり騒々しい。 窓の外では、夢で耳にした(?)サイレン音が鳴り響いている。 こりゃ大変だと、上着を着てすぐ部屋の外に出る。 人の流れに従い非常階段を使って階下に降りる。 もう階段は先を争っての、おせやおせやの状態、ではない。 やはりこういったときに、欧米人は、落ち着いて理性的な行動がとれる。 特に、体の不自由な人はもちろんのこと、年配者や女性、子供に対して優先的な避難を誘導できる。

階下に降り、避難所の駐車場広場に着く。 当然なんだろうが、広場に集まった宿泊客は、みんなパジャマ姿、または、アンダーウェアに上着をまとった格好である。 少しすると、消防車が数台駆けつけてくる。 物々しい雰囲気だ。

しかし、消防車は、放水することもなく、やがてホテル側のアナウンスで、ホテル館内に戻って大丈夫とのこと。 「テロか何かか?」 と緊張していた自分であったが、拍子抜けした、なんてことはなく、心の底から安堵した。 結局、防災システムの誤作動が原因であったらしい。 結末はどうであれ、異国でこういった騒動に遭遇すると、寿命が縮む思いがする。

落ち着きを取り戻した頃、Cynthia が迎えに来てくれて、Jim との3人でロンドンの町に繰り出す。

ルルくん・イン・ロンドン その12(最終回)」 へ続く。

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ルルくん・イン・ロンドン その10

ルルくん・イン・ロンドン その9」 より続く。

昨夜のドッグレースの興奮が残っていたのか、異常に早く目覚めた。
カフェテリアで、ごく簡単に朝食を済ませ、昨夜できなかったメールチェック等を、会議までの時間を使って行う。

8時30分にミーティング会場に入る。 今日は会議の最終日だが、フライトの都合で、朝一番に発ってしまう人や、会議の途中でサヨナラをする人たちが多い。 最終日とはいっても、中身の濃い会議が続く。 やがて、ラップアップが終わり、ホストが全体会議の終了を告げる。 自分は、達成感と安堵感が一緒になるこの瞬間がいつも好きだ。 皆と再会を約束し、それぞれが帰途に立つ。

自分の場合は、フライトの都合で、ロンドンにもう一泊する。 米国からの参加者の Jim と、予約してあるダウンタウンのホテルにチェックインする。 チェックイン後、一緒に出かける。 行った場所は、「ロンドン・アイ」。 ここは自分でも、行ってみたいなと思っていた場所である。

Leロンドン・アイ(London Eye)は、世界的に有名な、大観覧車である。 世界的に有名なだけではなく、直径135メートル、1ステーション(カプセル)の収容人数は25人と、事実、世界最大の観覧車である。 とあって、当然人気も高い。 自分たちが行ったのは、平日の夕刻前であったが、すでに長蛇の列。 結局30分ぐらい待って乗り込んだ。 だんだん上昇していく。 もう自分は、窓から見える光景に釘付けである。 Viewfrle テムズ川を中心としたロンドン市内が一望に見渡せる。 そしてなんと言っても、このロンドン・アイのいいところは、カプセル内を自由に歩きまわれることだ。 Wjim 高度を変えたパノラマ光景を満喫し、地上に戻って来た。 1周おおよそ30分であった。 楽しく、スリリングであったロンドン・アイを後にし、ディナーの場所を探す。

何度もロンドンへ来ている Jim のおすすめの店へ行く。 入ったのは、イングリッシュ・パブ & レストランのような洒落た店だった。 Jimは、「ここの "フィッシュ・アンド・チップス" は絶品だぞ 」 とすすめる。 抵抗することなく、それを注文する。 ビールを飲みながらいろんなことを語り合うが、なんと Jim は昔、ジャズバンドのシンガーだったらしい。 どうりで、Jim の声はクリアに響くし、とても綺麗な言葉をしゃべる。 自分も若い頃、ジャンルは違うが音楽に熱中していた時期もあったので、大いに話が弾んだ。

注文したフィッシュ・アンド・チップスが出てきた。 皿一杯に、はみ出した魚のフライがでんと乗る。 そして、大量のフレンチフライもプレートにあふれんばかりに加えられている。 モルトビネガーをタップリかけて食べる。 それでも衣のサクサク感は失われず、中の魚のホクホくかつやわらかい歯ごたえがマッチする。話を聞くと、溶き衣の中にビールを混ぜ込んでいるそうだ。 「シンプル・イズ・ベスト」 というのはよく聞く言葉であるが、この「フィッシュ・アンド・チップス」 は、その典型的なクイジーンであると思う。 シンプルであったが、おいしいディナーを食べ、ホテルに帰る。

いよいよ明日が、ロンドンでの最終日となる。

ルルくん・イン・ロンドン その11」 へ続く。

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ルルくん・イン・ロンドン その9

ルルくん・イン・ロンドン その8」 より続く。

ワンちゃんたちをよく見ると、猿ぐつわではないが、ワイヤーを編んだキャップのようなものを、口に被せられている。 他の競技犬やスターターの人たちの安全を考えたものだと思う。

出走したドッグたちが駆けていく姿を追うが、とにかく、速い、速い。 速すぎる! このスピードは圧巻だ。 よく、空き地でボールを投げて、犬に拾わせ、飼い主のところまで戻ってくるスピードなんかとは比べものにならないくらい速い! こんなのに追いかけられたら、ひとたまりもない、といった驚くべき速さである。 第一レースは賭けなかったが、自分がプログラムにマーキングしていた着順を Tord が見ていた。 「なぜ賭けなかったんだよ!」 と、言われたが、賭けていても、4.5倍程度の配当だったので、これくらいはたいしたことはない。 しかし、この自分の勘の鋭さに気を良くし、次のレースからベットする。

ベットの仕方は、6種類ありややこしいが、自分は、シンプルな "PLACE" の方式で賭ける。 これは単純に、順序はどうでもよく、1着と2着のワンちゃんをノミネートする方式である。 ミニマムのベット額は、0.5ポンドなので、気軽に賭けることができる。 レースのベッティングは、各テーブルを回ってくる係員に、ベット形式、ベット対象、ベット額を言えば、手元のターミナルからすぐさま馬券(?)を発行してくれる。 食事をしながらベットできるのがありがたい。

第2レース以降、ほとんどのレースにベットする。 だが、勝ったり負けたりの繰り返しだ。 まあ賭けるといっても、1レースあたり2ポンド前後なので、ギャンブルをしているという感覚はない。 それでも、ギャンブル初心者的な自分にとっては、勝ったり負けたりがとてもスリリングでおもしろい。

レースも最終近くになってきた。 自分の予想を常に覗き込んでいるTord へ、「お前も賭けろよ」 と言うが観ている方が楽しいらしい。 確かに観ているだけでも十分におもしろい。 だが皆、この頃にくるとドッグレースに飽きてしまったのか、ほとんどレースに集中していないようだ。 自分の隣に座っているBenoit は、他のフランス人仲間と、レースそっちのけで、ワインを飲みながら語り合っている。

結局、自分の戦跡は約2ポンドの勝ち。 Raymond が勝ったのはお前だけらしいと言うが、わずか2ポンドでは自慢もできない。 しかし、始めて見たドッグレースは、とてもユニークでエキサイティングだった。

ルルくん・イン・ロンドン その10」 へ続く。

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ルルくん・イン・ロンドン その8

ルルくん・イン・ロンドン その7」 より続く。

ディナーを楽しんでいる中、いよいよドッグレースが始まる。

レースは、全14レースである。(ただし、金曜日のみ12レース)  渡されたレースプログラムを開いてみると、各レースごとに、出走するワンちゃんたちの枠順、ナンバーカードの色、そして過去5レースの詳細結果が書かれている。 トップページには、今日の日付がプリントされている。 質感のある立派なプログラムであるが、毎日、この日替わりのプログラムを印刷していることになる。

第1レースで出走するワンちゃんたちが、リードにつながれた状態で出てきた。 ワンちゃんの犬種は、全てグレイハウンドである。 狩猟犬として、英国ではポピュラーなドッグである。 その犬には、猿ぐつわではないが、口部分だけでなく頭部全体をワイヤーのキャップを施してある。 そして、それぞれ、胸というか背中に、枠順が書かれたナンバーカードを着けている。 そのナンバーカードも、識別しやすいように、赤、青、白、黒、オレンジ、ストライプと分かれている。

レースの形式は、6匹のドッグによって行われ、主に、平地のコース(Flat)と、障害物のあるコース(Hurdles)の2種類がある。 走る距離は、レースに応じて、235mから1345mまであるが、ほとんどが、475mのレースである。 ちなみに、1345mのレースは、"マラソン" と称されるが、あまり人気は高くないようだ。

7時45分、第1レースが始まった。 ボックスのゲートが開き、一斉にワンちゃんたちが走り出す。 競馬のような騎手もいないので、ワンちゃん自ら、うまくトラックを周回できるのかと思っていた。 しかし、仕掛けがあった。 トラックの外周に沿って走る赤いダミーのドッグ(ぬいぐるみのようなもの)をスタート直前に走らせる。 ワンちゃんたちは、それを追いかけるように猛然としたスピードで駆け始める。

ルルくん・イン・ロンドン その9」 へ続く。

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ルルくん・イン・ロンドン その7

ルルくん・イン・ロンドン その6」 より続く。

2日めの今日も、朝8時から会議が始まる。

ホテル住まいなので通勤時間はないのだが、朝8時開始でも随分早い時間に感じてしまう。 だが、今日は頑張ろうと思う。 理由は、今晩、「ドッグレース」を観ながらのディナーがある。 自分は、ほとんどギャンブルをしない人間だ。 だが、異国に来て、さらに日本では見られない、オフィシャルのドッグレースと聞くと、なんだかとても興味をそそられるものがある。

あっという間に(...)この日の会議スケジュールが終わり、6時30分にチャーターバスへ乗り込む。 ドッグレースを観るのは、ほとんどの人が初めてのようなので、みんな期待にあふれているようだ。

30分ほどで、バスが競技場である、Walthamstow Stadium に到着する。 当然のことながら、ここはギャンブル場に変わりないのだが、日本の競馬場や競輪場といったギャンブル施設に少なからず漂うような、薄汚く、品のないイメージはまったくない。 チケットをもらい入場する。 いたるところに、レーサーであるワンちゃんの写真やら、ポスターが貼られている。 いわゆるレーサードッグのキャラクターグッズ売り場まである。 こりゃおもしろいと、写真を撮ろうとした矢先、最大の失敗に気がついた。 デジカメをバスの中に置いてきてしまった。。。申し訳ないが、写真は、Walthamstow Stadium オフィシャルサイト (http://www.wsgreyhound.co.uk/) で見て欲しい。 Greyhoundrace

ディナーを食べながらのレース観戦ということで、団体予約したレストラン Paddock Grillへ入る。 レースを観やすいように、館内の席は階段状になっている。 我々が案内された席は、一列横並びのテーブルだが、なんと観戦席の最前列。 おまけにスタート地点近くという、絶好のシーティングである。 オープンエアではなく、レストラン中からガラス越しにレースを観るかたちである。

早速、ディナーの注文をする。 様々なメニューがある。 Grill と銘うっているレストランなので、グリル料理がおすすめのようである。 自分は、ドーバーソール (DoverSole)を注文した。 グリルかフライかを尋かれる。 フライは恐らく、フィッシュ・アンド・チップス的なものだろうと思い、それも大好きだが、やはりここはグリルで注文した。 あわせてギネス(Guinness)をパイントで頼む。

隣のデンマークから来た仲間と話しながら、すでに2パイントのギネスを空ける。 彼は当然のことながら(?)、カールスバーグ(Carlsberg)である。

注文した料理が届く。 思った以上に、大振りな魚であった。 肉厚も適当にありおいしそうだ。 レモンを絞って、タルタルソースで食べる。 ドーバーソールは、ヒラメやカレイといった魚より、パサパサ感があって、大味だというイメージがあったが、このドーバーソールは違った。 肉の繊維も細かく、やわらかい。 また、噛むと、フラットな味わいではなく、しっかりとした魚のうまみを感じた。 なかば、骨までしゃぶるように、きれいに食べた。 大量にあった付け合わせのフライドポテトも、すっかり平らげてしまった。

ルルくん・イン・ロンドン その8」 へ続く。

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ルルくん・イン・ロンドン その6

ルルくん・イン・ロンドン その5」 から続く。

ウォーミングアップがわりに、マジシャンが簡単なスティックショウを見せる。 片手で持つ長いスティックを逆の手でなでると、一瞬のうちに花束に変わる。 よくあるマジックだが、目の前で演じられると、トリックも何も無いように感じる。 そしてすかさず、ポケットからハンカチーフを持ち出し、花束にかけすぐさまハンカチを取り払う。 すると、さっきあった花束が十倍くらいに膨れ上がっていた。 「ありえねー!」。 最前のテーブルでまじかに見ているにもかかわらず、どうゆうトリックがあったのかまったくわからない。 本当はここで、鳩を出すらしいが、この限られたスペースでは、後の処理が面倒なのでそれはなかった。

そのあと、そのマジシャンが順番に各テーブルを回り、コインやカードゲームを披露する。 後方のテーブルから回り始めているので、どんなマジックを行っているのかはわからないが、ときおり歓声と拍手が沸き起こる。 思わずそちらのほうに顔を向けてしまう。 早く自分たちのテーブルに来ないかなと思う。 その間、同じテーブルの仲間と話す。 どんなマジックをやっているんだろうか?

やがてマジシャンが自分たちのテーブルに来て、まず指名されたのは自分。 カードプレイで、マジシャンが持っているカードの一枚を抜き取り、そのカードにサインした後、マジシャンが回収し、全体のカードに加え混ぜる。 そして、他のテーブルメンバーに、好きな数字を答えさせる。 Jeff が「11」 と応える。 マジシャンがカードの束を軽くワンタッチした後、上から順番にとっていった11番目のカードは、なんと自分がサインしたカードであった。 驚きだ。 単に、彼は、自分がサインしたカードを手持ちの束に入れ、数回シャッフルしただけである。 さらに、Michael にも好きな数字を言わせる。 そして彼が言った番号でめくられたカードは、またもや自分がサインしたカード。 昔、こういうトリックをテレビで観たが、「きっとグルなんだ」、と思っていた。 しかし、自分が体験した今、これは現実である。。。 記念にこの時のカードをもらった。 プラスチック製で、市販のものよりはやや厚い。 また表面はツルツルではなく、微細なエンボスが入っている。 これがプロの使うカードか、と思った。Card   

次に、テーブルが沸いたのは、マジシャンが、Lucy に「今何時ですか?」と尋いたときだ。 Lucy は腕時計で確認しようとしたが、なんと彼女がはめていた腕時計が無くなっていたのである。 カードゲームを行っているわずかの隙に、マジシャンがいつの間にか、彼女の腕から取り外していた。 これは、同じテーブルにいた誰もがわからず、一同驚いた。 おまけに、そのLucy の腕時計は、なんと、なんと、自分の胸ポケットに入っていたのである!!!

次はコインマジック。 マジシャンが他の人を指名する。 指名されたのは、Nirdiah だ。 説明を聞いていると、10ペンスコインを、他の金種のコインに変えるマジックらしい。 早速、Nirdiah にコインを持たせ、その手を開いたり、握ったりを繰り返させている。 すると、またもやマジシャンが腕時計を外しにかかる。 彼が目線の合図を我々に送り、今回は、公開(?)で行う。 Nirdiah へやり方を説明しているうちに、スルスルと、いとも簡単に 彼女の時計を外してしまう。 その時計を、コインマジックと格闘している Nirdiah の背後で、自分の額にかかげてみせる。

一部始終を見ている我々は、笑いを一生懸命こらえる。 しかし、時計を外された本人は、コインを持つ右手に集中しているからなのか、全く気づかないようだ。 Nirdiah が持つコインも、いつの間にか、1ポンド硬貨に変わっていた。 自分たちは、腕時計の取り外しが面白くて、それを見ていたのだが、少なくとも Nirdiah は、外から自分の手に何か入らないように、手をしっかりと握り締めていた。 なのに、手の中のコインが変わっていた。 ほんとマジックは単純だが奥深いものなのかと思った。

ルルくん・イン・ロンドン その7」 へ続く。

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ルルくん・イン・ロンドン その5

ルルくん・イン・ロンドン その4」 から続く。

朝食を終え、部屋で身支度を整えた後、会議場所へ移動する。

いつもと違って今回は、UKでのミーティングなので、知ってる顔は少ない。 ホスト役のPhil と Dave が気を遣ってくれ、いろんな人を紹介してくれる。 ヨーロッパ全土と、中東地域のマーケティングマネジャが集う会議だが、参加者は女性が半数近くいる。 女性の社会進出というと、今では陳腐なフレーズだが、日本の現状を見ている自分は多少なりとも驚いてしまう。

早速、スピーカーによるプレゼンテーションや様々なグループワークセッションが始まる。 英国人はおしゃれで、気の利いたジョークが好きな国民性もあってプレゼンは、USの人たちとは違った意味で聴衆を魅了する。 グループセッションでも、個性がぶつかり合っても、強引に妥協点を見い出す感じではない。 自分も、どちらかと言うと、こっちの雰囲気が合う。

昼食を挟んで、午後のセッションを終え、ホテル内のイベントルームを借り切って、ウェルカムディナーが開催された。 6卓の円卓テーブルであらかじめシーティングされている。 各国からの参加者なので、できるだけ違ったリージョンの人たちが同じテーブルになるように主催者が配慮してくれた。 自分のテーブルは、フランス、イタリア、南アフリカ、トルコ、英国の人たちと一緒であった。 アジア太平洋地域からの参加は初めてであったということもあり、自分にいろんな質問をしてくる。 仕事の話ももちろんだが、地理、歴史、文化面などいろいろ尋ねてくる。 食事も、事前にチョイスしたメインディッシュが運ばれてくる。 自分の場合は、100% 乳製品食べられない人間なので、選択肢から牛ステーキを注文した。 これが一番無難である。 このイギリスが発祥源となった狂牛病も大丈夫であろう。 出てきた料理は期待に反することなく、サーロインとフィレを足して割ったような味と食感であり、十分においしかった。

食事を満喫しているところで、プロのマジシャンと絵描き師 (cartoon artist) を招待してのショウタイムが始まる。

絵描き師は、テーブルを巡回し、参加者の似顔絵を描く役割だ。 早速、隣のテーブルに来て、Judy の似顔絵を描いている。 色鉛筆みたいな用具をさげ、すばやいタッチと筆のチェンジで描き上げる。 その間の時間、2分ほどだった。 みんなに見せると、それがもう、上手く特徴をとらえ、誰が見ても本人だとわかるユニークな絵だった。 よくもそんな短時間で書き上げられるものだと感心する。Itsmyown

                    「ルルくん・イン・ロンドン その6」 へ続く。

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ルルくん・イン・ロンドン その4

ルルくん・イン・ロンドン その3」 より続く。

ふかふかの布団のおかげか、翌朝の目覚めはよかった。
軽く身支度を整え、朝食を食べるためにカフェテリアへ行く。

イギリスでの朝食はいつも楽しみである。 B&B (Bed and Breakfast) を提供するロンドンの宿では、様々なバリエーションの朝食が楽しめる。 大まかに言うと、パン、卵料理、ベーコン/ソーセージ類、野菜などなどといった感じだ。

まずパンであるが、英国人はチーズトーストやピザトーストといった、チーズをコンボした食べ方はあまりしない。 プレーンのままか、ジャムやバターをぬって食べる。 卵料理は、アメリカのような、スクランブルもあるが、ポーチドや半熟の目玉焼きのスタイルが多い。 ベーコンやソーセージの塩加減が強いこともあり、とろりとした黄身をからめて食べるとちょうどいい。 また、これら以外にも、英国の朝の食卓でよく登場する料理がある。

ひとつは、グリルしたトマト。 朝食で、生野菜を食べることがあまりないというのは米国でも同様だが、イギリスでは、スライスしたトマトが焼いた状態で出てくる。トマトが本来持つ甘さと酸味が薄れることなく、トマトの風味が楽しめる。

ふたつめは、オートミールだ。 オートミールの粉末をおかゆ状に炊き上げたものだ。 これも米国ではたまに出てくるが、それとは少し違う。 オートミールの色がホワイトに近い。 また、雑味が少ない。 そして、あまりトッピングはしない。

最後は、ブラック・プディング。 日本では、「プディング」 イコール あの甘いデザートのプリンを連想するが、ここイギリスでは違う。 本来、プディングとは、屠殺された直後の血を滴らせた肉片を腸詰にした料理であるらしい。 このブラック・プディングのレシピは、もちろん動物の血(ワァーオゥ!)、小麦粉、オートミール、タマネギ、ミルク、スパイス・ハーブ類、その他である。 ここまで聞くと、大多数の人は、ほんの少し抵抗感を感じてしまうかもしれない。 だが、自分は、慢性的な鉄欠乏性の貧血を患っているので、このブラック・プディングは大歓迎だ。

古今東西、鉄分補給料理というと、「良薬口に苦し」 ではないが、どうもゲテモノやグロテスクな料理が並ぶ。 しかし、自分は全くそういうことを気にせず、普通においしく食べることができる。 充実した内容の朝食だった。 イギリスでの料理・食べ物は、一般的に、おいしくないと評されるが、自分はそうは思わない。 あのウィリアム・サマセット・モームも、「イングランドでおいしい食事にありつくつもりなら、朝食を3度食べるべきだ」 との言葉を残している。

ルルくん・イン・ロンドン その5」 へ続く。

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ルルくん・イン・ロンドン その3

ルルくん・イン・ロンドン その2」 より続く。

この館内には2つのレストランがある。 ひとつは、グリルディッシュをメインとした、ビストロ的な店と、もうひとつは、高級フレンチ料理を供するレストランである。 後者のレストランは、いわゆる「ジビエ」料理で有名である。 これは食べてみる価値ありと思ったが、予算的にかなり厳しかったのでやめた。

そのビストロ風の店に入る。 ドリンクには、もちろんビールを注文する。 イギリスというと、スコットランド・スコッチが頭にあるため「ウイスキーの国」というイメージが強いのだが、ビールの国でもある。 そこで飲まれるビールは、「エール(Ale)」という、上面発酵タイプである。 日本で飲まれるビールは、そのまま商品名にもなっているが、下面発酵の「ラガー(Lagar)」タイプのビールが多い。

自分が頼んだビールが出てきた。 グラスに注がれたビールの色はやや茶色がかった黄金色。 繊細な泡立ちである。 飲んでみる。 心地よい苦味と甘さがあり、上面発酵特有のコクとキレ。 アルコール度はやや高めだ。 とにかく、おいしい。 パブで飲むビールと同等の味わいだ。 ますますエールビールが好きになった。

さて料理だが、スターターでメキシコ風ガスパチョを注文する。 いわゆるガスパチョにチリフレーバーを加えた冷製スープである。 スタンダードなガスパチョしか食べたことが無かったので、こういうテイストも新鮮だ。 多分、卵黄が入っているからだと思うが、チリ風味のスープの中に、なめらかさとコクを出している

メインはクラブ・ケーキだ。 中身は、ツナと、みじん切りのタマネギ、カニの足をチョップしたものだ。 かすかにソルト & ペッパーと何かのハーブで味付けがされている。 この上には、サニーレタスが小さく敷かれ、さらにベビーリーフが乗る。 スモールカットされたアボカドとともに、香菜がアクセントになっている。 プレート上には、ビジュアルアクセントとして、オリーブオイルが、ソース代わりにかけられている。 表面がカツレツっぽいので、油で揚げてあるのかと思ったが、フライパンで表面をソテーしただけのようだ。 口に含み噛み締めたときの香菜の香りがなんともいい。 多少手が込んでいるかもしれないが、料理はシンプル・イズ・ベスト の基本に発ち返った一皿である。Crabcake

ディナーを満喫し部屋へ戻る。 途端に眠気がおそってくる。 逆らえず、ベッドに入る。 それにしてもなんというベッドの心地良さ。 昔の貴族はいつもこんな布団(?)で寝ていたのだろうか。。。

ルルくん・イン・ロンドン その4」 へ続く。

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ルルくん・イン・ロンドン その2

ルルくん・イン・ロンドン その1」より続く。

自分は機内では眠れない人間だ。
シートを倒しても、あの姿勢では絶対に寝付けない。 昔は、お酒をどんどん注文し、酔いで眠気を誘うという荒業を使っていたこともあったが、今ではちょっとできない。 今回も、やはり眠れない。 眠ったとしても15分くらいのインターバルで目が覚めてしまう。 寝るのはあきらめて、本を読む。 しかし、毎度思うが、機内の温度調節はどういうふうに管理しているのだろう。 自分は、人の3倍くらいは寒がりの体質なのだが、それでも十分に寒い。 真夏でも厚手の上着を必ず身に着ける。 この寒さも、自分が機内で寝られない原因のひとつだと思う。

ロンドン・ヒースロー空港に着陸する。 迎えのリモに乗り込みホテルへと向かう。 ホテルのある場所は、ハーロー(Harlow)。 イングランドのエセックス(Essex) 州の南西に位置する田舎町である。 人口が7万6千人くらいなので、自分が住む鶴ヶ島市とほぼ同じような規模の町である。 しばらくすると田園地帯が始まる。 農場内で豚の群れをたくさん見かける。 ゆったりとした動きで、小屋のほうへ向かっているようだ。 夕暮れ近い時間ということもあって、いつも思うが、なんとものどかで平和的な風景だ。

到着した宿泊先は、"Down Hall Country House Hotel"である。 前回宿泊した、中世の貴族屋敷をホテルに建て替えた "Manor of Groves" と同じような雰囲気だ。 チェックイン時のフロントパーソンも、執事のように物腰柔らかで、教育が行き届いている感じだ。 館内のあちこちには、アンティークが飾られ、趣を感じる。 部屋のインテリアや調度類も落ち着いた雰囲気で、ほっと一息つける。

メールチェックやらいろいろやっていたら、お腹がすいてきた。 チームメイトの Raymond の到着を待って一緒に食事しようと思ったが、どうもフライトに遅れが生じたようである。 一人で食事するのはさびしいが、1階のレストランへ行く。

ルルくん・イン・ロンドン その3」 へ続く

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ルルくん・イン・ロンドン その1

ロンドンへ出張となった。

この時期、ビジネスラインでの次年度の目標と方向性を発表・確認するためのキックオフ的な会議が、各拠点地域で開催される。 今回は、欧州地域でのゲストとして招かれた。 以前の、「ルルくん・イン・オーランド」でも書いたが、こういった類の出張は大いにエネルギーを使う。 単なるキックオフというセレモニーだけでなく、付加価値的に、グループ・ディスカッションやショート・プリゼンテーションも要求される。 これが毎回のことながら自身に大きな負担となった。 そして今回、多分ゲストとはいっても、こういった面でのレベルは対等だ。 もしくは、異なった地域からの参加と言うことで、逆に、ニューアイデアということで、それらのディスカッションやプレゼンをリードしていくという期待も背負っているのかもしれない。 これまでになく、この出張は気が重い。

今回はANAの成田-ロンドン直行便を利用した。 幸いなことに、自分の隣は空席だ。 隣に人がいるといないとでは、機内での過ごし方が大きく変わってくる。 それは境界にある肘掛けだ。 これはどっちに座った人のものだろう、といつも考える。 自分は、通路側か窓側に席を確保できた場合、その中間席に乗り込んできた隣の人に、「遠慮せずにこの肘掛は使っていいですよ」 と言う。 自分も何度か経験があるが、中間席でのフライトは 「拷問」に近い。 やはり、肘掛けの、このわずかな空間を使わせてもらえるかどうかで、機内での快適度は違ってくる。 だから自分は弱者救済とまではいかないだろうがいつもこう言う。

しかし、こんな自分の遠慮や気遣いなど関係なく、堂々と、席に座ると同時に、肘掛けを、先手必勝のごとく確保しようとする人もいる。 まあ、別にいいかなとも思うが、一応、こちらの肘で、相手の肘を押し返す。 相手はやはり気まずいと思うのか、すぐに引っ込める。 こんなことをする自分って、大人げ無いかな、と思ったりもする。。。

ルルくん・イン・ロンドン その2」  へ続く。

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ルルくん・イン・チューリッヒ その11(最終回)

ルルくん・イン・チューリッヒ その10」 より続く。

チューリッヒ国際空港に着き、チェックインを済ませ、ランチにする。 フードコート的な場所では落ち着かないので、レストランを探す。 ところが、イタリアンレストランしかない。 仕方ないがそこに決める。 どうも、今回の滞在では、ほとんどがイタリアンレストランだった。 日本にいるときは、自分がまず行くことがない場所である。 なんだか不思議な感じだ。

席に着き、まずはドリンクメニューを見る。 アルコール類は、ビールとワイン中心である。 スイスビールを飲めるのも最後なので頼む。 Swissbeer ブランドは、"hopfenperle" と記されている。 アルコール度数は、ほんの少し高めだが、ライト感覚で相変わらずおいしい。 そして食事だが、今回も、トマトソースのパスタしか食べられるメニューはないだろうな、と思ったが、いくつかの肉料理もあった。 すかさず、ビーフステーキを注文する。 乳製品が食べられない自分にとって、万国で、自分で注文できる最も無難なメニューは、このビーフステーキだ。 大体が、塩・コショウの味付けなので安心できる。 だが、店によっては、独自のソースで食べさせるところもあったりするので困る。 しかし、メニューを見る限り、そういう味付けではない。 Tさんは、ペンネ・アラビアータを注文する。

やがて、料理が運ばれてくる。 ペンネ・アラビアータは、いかにもおいしそうだ。 Tさんも、満足しているようである。 そして、自分のステーキだ。 肉の塊がくるのかと思ったら、適度な大きさにスライスされている。 焼き加減も、自分がオーダーしたレアに焼かれている。 しかしだ、これらの肉の上に、薄く切られたベージュっぽいものがたくさん、肉の上にトッピングされている。 これは、はて何だろう? と思った瞬間、ま、まさかスライスチーズ? と判断した。 もたもたしていると、肉の上にとろけてしまう! と思い、急いで、全片、皿の脇にどけた。 あー、危機一髪だった。。。 だが、ステーキ自体は、肉も柔らかく、味わいがあるものであった。 食事を終え、免税店でお土産を買う。 値段は高いが、チョコレートを数種類買う。 そして、KLMオランダ航空機に乗り込み、定刻に出発する。 機内ではくつろぐ暇もなく、日本の国内線の飛行時間と同じくらいで、アムステルダム空港に到着する。

次の便までの3時間近くを、この空港でつぶさなければならない。 ずいぶんと長い時間だが、空港内の各ターミナルへは徒歩で移動できる範囲だし、色々なショップやレストランもたくさんある。 まず、自分が行った店は、「SHIRASAGI」。 カウンターの寿司レストランである。 店の名前に合わない、うさんくさそうな店員を目にするが、やはりもの珍しさで食べたくなる。 早速、カウンターに座る。 注文しようかと、お品書きを探していたら、店員が、「ここから好きなものを取れ」 という。 そこへいってみると、大きめのクールボックスのなかに、パック詰めにされた寿司がたくさん置いてある。 それぞれのパックの中身は、ネタの種類と寿司カン数で異なってくる。 いかにも、「寿司握ります!」と構えて、パック詰めかよ! と思うが許すことにする。 そのなかのひとつを取り、缶ビールとともに精算する。 すると、19.4ユーロ。 日本円で、なんと、約3,200円である! 間違いではないかと、何度かレジの人に聞き返してしまった。

Sushi エアポートプライスとはいえ、これはいくらなんでも高すぎるのではないか? わずか6カンが入ったパック寿司とアサヒスーパードライ350mlの缶ビールである!
でもまあ、この値段でもおいしければ問題はない。 期待を持って食べてみる。 すると、ウンウン! なーるほど! これはひょっとすると!!!。。。 日本のスーパーで買うパック寿司とほとんどかわらない。

この、料理(品物?)と価格の壮大なギャップに驚く。 この近くに、ラーメンレストランもある。 しかし、そこでも、一番安い、Vegetable Noodle(野菜ラーメン?)が、10.30ユーロ(約1,700円)! 後の祭りではあるが、はっきり言って、この空港はすべてにおいて高すぎる! 悶々とした不満を抱きながら、空港内の各ショップでお土産を買う。 妻には、奮発して、バーバリーのシャツ、娘には、ショルダーバッグを買う。 そして、自分用というか、欲しいものがあったので探す。 それらは、フォンデュセットの食器と、カウベルである。 カウベルはいたるところに売っていたが、どれも、お土産に毛が生えたようなもので、音も全くといってNGだ。 "Bachtel Ranch" のある店の丘で耳にしたあの音が欲しかった。 そして、フォンデュセット。 フォンデュ料理のための、オイルや、溶かしたチーズを軽く煮立たせるための鍋と、具材を突き刺して、その中に入れるための、細長く、先がフォーク状に尖った食器である。 これも残念ながら、目にすることはできなかった。

アムステルダム発成田行きJAL便に乗り込む。 定刻通りに出発する。 家に帰ることができるという安堵感からか、帰国時のフライト時間は、いつも短く感じられる。 映画を見て、適度にウトウトし、食事をすると、あっという間に時間が経つ感じだ。 あと、感じるのは、機内では、ただ座っているだけなのだが、なぜかすぐお腹がすいてしまう。 自分は、人の1.5倍から2倍くらいは食べる胃袋の持ち主ということもあるが、毎回次の食事が待ち遠しい。 なぜ、運動もしないのにお腹が減るのか? 機中にいるというストレスが作用し、エネルギーを消費してしまうのか? なので、自分はいつも、搭乗前に、機内で食べるものをたくさん買い込む。 しかし、食事の後や、合間にそれらを補給しても、全然足らない。 空腹をこらえながら機内で過ごす。

そして、無事、成田に到着する。 航空機から降りると、いつもその国の気温を瞬時に体感し、ああ、違う国に来たんだなと思うが、なんだか成田の気温は、チューリッヒよりかなり寒く感じた。 その後、入国審査を追え、荷物受け取り場所へ向かう。 いつもなら、当たり前のように、ここで出てきた荷物を受け取り、帰路に着くというイメージだが、パリでの紛失トラブルのせいで、気が気でない。 ターンテーブルから流れてくる荷物に集中する。 しかし、杞憂をよそに、自分の荷物はすぐ出てきた。 預けた荷物が出てくるのが当たり前、という概念は、今回を境になくなった。 やはり、海外渡航も数を踏むと、計り知れないアクシデントが起こるものかなと感じた。

しかし、そのアクシデントを別にすれば、スイスという国を、少なからず楽しめたと思う。 今回の渡航では、フリー的な行動がとれないと思っていたため、この国についての知識や情報を事前に入手することをしなかった。 今となっては、少し悔やまれる。

短い滞在であったが、このスイス、本当に素晴らしい国だと感じた。 やはり、スイスを楽しむには、ハイキング、スキー、氷河特急、温泉、そしてフォンデュ料理(もちろんブルギニョンかシノワーズ)。 ぜひ次回、プライベートでこのスイスを訪れた時に、トライしたい。(完)

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ルルくん・イン・チューリッヒ その10

ルルくん・イン・チューリッヒ その9」 より続く。

しかし、時間の過ぎるのは速い。 もう、ダウンタウンに来て、すでに2時間以上経った。 正午までには、ホテルへ戻らなければならないので、そろそろ、チューリッヒ中央駅へ向かう。 Zurichhb まず、自分が乗る路線を確認しなければならない。 この駅からは、様々な路線というか、行き先別の列車が出ている。 自分が目指す"Rumlang" を探すが、それもよくわからない。 スイスの公共機関や施設は、他国語表示であると聞いていたが、意外と、英語での案内が少ない。 仕方がないので、駅メイン構内にある観光局で尋ねる。 すると、案内の人は、チューリッヒ空港(Zurich Flughafen)まで行って、そこからホテルのシャトルバスを使うのがいいと言う。 確かにその行き方もあるが、時間的な問題がある。 おまけに、ホテルのシャトルも発着時間が不安定である。 他の行き方を尋ねるが、自分が不慣れな旅行者なので、安全策をとってくれるのか、「絶対、この行き方がいい!」 と強調する。 お礼を言い、観光局を後にし、再び、路線案内板に来る。 再び、路線図とにらめっこする。 時間はさらに経過する。 だが、だんだん見ていくうちに、なんとなくわかってきた。"S5" の路線だと、乗り換えなしでルムランまで行ける。 乗車券を買わなければと思うが、発車時間が迫っているので、とにかくホームへ行って、そこで買おうと思う。 本当は、構内のショップをいくつか回ってきたかったのだが、急いで、乗るべき乗車番線を目指す。

そして、ホームにたどり着いた。 心配で、ホームの電光掲示板などで確認する。 どうやら、ここで間違いなさそうだ。 早速、券売機を探すがすぐわかった。 機械の前に立ち、切符を買おうとするが、操作方法がよくわからない。 往復/片道、1等/2等車の選択の次に、行き先の入力方法がよくわからない。 さんざん、やり直ししてる間に、とうとう列車が到着してしまった。 これを逃すともう間に合わないので、とにかく乗ることにする。 車内の検札か到着駅で、事情を話そうと思った。 自分の気のせいかどうかわからないのだが、構内のあちこちに券売機があるのだが、あまり、この前で切符を買っている人たちを見かけることはなかった。 駅には改札口もないし、このスイスの鉄道には、列車に乗り込む際に、車内の秘密カメラで撮影した、特殊な認証システムでもあるのかと考えた。

しかし、後で聞いた話に、思いきりたまげてしまうとともに、わが身の幸運に感謝した。。。 スイスの鉄道では、どんな理由にもかかわらず、「無賃乗車」に対しては、問答無用で厳しい罰則が待っている。 まずは、最低でも、50SFR(約5,000円)の罰金。 状況によっては、警察官に引き渡され、所持品検査等も課される場合もあるという。 また、こういう場合での、周囲の目は、非常に冷淡であるらしい。 自分の場合は、行き掛かり上だったとはいえ、もしチェックされていたら、日本に帰ってこられなかったかもしれない、と思ってしまう。 なんせ、2回も「無賃乗車」したことになるからだ。 自分の無知な行動を大いに反省するとともに、次回チューリッヒに行ったときは、今回の分の運賃を、券売機へ余分に投入しようと思う。   

20分ほどで、ルムラン駅に到着する。 Rumlang1 Rumlang2 少し時間があるので、駅の周辺を散策する。 チュリッヒのダウンタウンからわずか15分程度の距離だが、のどかな田舎町の雰囲気がある。 周囲に咲き乱れるタンポポの鮮やかな黄色が美しい。 個々の家はユニークにデザインされており、サイロのようなものも目にすることができる。 途中、とても可愛いこども3姉妹が、仲良く遊んでいた。 こんなところで生活できれば、本当に、リフレッシュできると感じる。

ホテルへ無事到着し、預けていた荷物を受け取る。 Parkinn いよいよこのホテルともお別れだ。 スイスは観光立国であるせいか、大体、どの場所で、スイス人にものを尋ねても、応対が親切で、好印象を受けた。 もちろん、ここのスタッフも感じがよく、とてもフレンドリーで、快適なホテルライフを楽しめた。 シャトルバスに乗り、チューリッヒ空港へ向かう。

ルルくん・イン・チューリッヒ その11(最終回)」 へ続く。

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ルルくん・イン・チューリッヒ その9

ルルくんイン・チューリッヒ その8」 より続く。

最後のスイスでの朝を迎える。

部屋のカーテンを開けると、昨日までの好天から、今日は曇り空である。 シャワーを浴びた後、カフェで朝食を食べる。 メニューは変わりばえしないが、ハムとクロワッサンは相変わらずおいしい。

朝食後、ホテルをチェックアウトする。 スーツケースは、午後の出発まで預かってもらう。 このAMの貴重な時間を使って、チューリッヒのダウンタウンを再び訪れることにする。 このホテルからチューリッヒへのアクセス方法は、いくつかあるのだが、地元の駅から鉄道を使うのがベストだ。

歩いて10分くらいで、ルムラン(Rumlang)駅へ着く。 事前に時刻表を調べてきていたが、駅への入口を探すのに多少手間取ったせいで、もう列車の発着時間まであまり間がない。 しかし、切符売り場がどうにも見当たらない。 探しているうちに、なぜだかプラットフォームに出てしまった。 すると、ちょうど乗る列車がホームに入ってきた。 これを逃すと、次の列車まで30分近く待たないといけない。 車内または下車駅で精算できるかなと思い、そのまま列車に乗り込む。 ドアが閉まり、窓からホームを見下ろすと券売機を見つけた。 あれで切符を購入するのかと思ったが、時すでに遅し。 列車が走り出す。 一息つき、車内を見渡すが、乗客はまばらだ。 車内は清潔で、座席もグリーン車かと思うほど、きれいでゆったりしている。 車内のアナウンスはドイツ語だ。

約15分で、Zurich HG(チューリッヒ中央駅)へ到着する。 たくさんの人が降りる。 出口もたくさんあるので、どこから出ていいのかよくわからないので、一番人が多い流れにつき、精算所はどこかと探しながら歩く。 Zurichhg1 このチューリッヒ中央駅は、地下3階建ての構造で、たくさんのカフェやショップが入っている。 それらを横目で楽しみながらさらに歩く。 だんだん周りの人の流れが少なくなってきた。 そして、階段を登ると、いつの間にか地上に出てしまった。 運賃はどうやって払えばいいのか。 とにかく、得したのかもしれないが、なんとなく妙な気分だ。

チューリッヒ中央駅前に降り立つ。 Zurichhg2 歴史を感じさせる荘厳な建物だ。 広場を横切り、バーンホフ通り(Bahnhof str.)を歩く。 スイスの鉄道王と呼ばれるエッシャーの像がある。 このストリート沿いには、しゃれたショップやブティック、レストランが並んでいるので有名なのだが、まだ朝が早いので、店も開いていない。 それでも、雰囲気だけは楽しめる。

しばらく歩き、パラデプラッツ(Paradeplatz)に来る。 この周辺はチューリッヒの金融街の中心で、近くにあるスイス銀行やユニオン銀行の本店がある。 聞いたところによると、このバーンホフ通りの地下には、これらの銀行の大金庫があるそうだ。 今、自分が歩いている足元には巨大な資金が眠っている! もう少し先へ行くと、チューリッヒ湖に出るが、このあたりで折り返す。

帰りは、ミュンスター橋をわたり、リマト川(Limmat)沿いを歩く。 Limmat 昨晩見た、聖ペーター教会も目にすることができる。 この川沿いの町並み風景が、また美しい。 テントを張ったカフェも数多くあり、自分もモーニングカフェの雰囲気を楽しみたい衝動にかられる。

美しいリマト川の風景を背にし、今度はニーダードルフ通り(Niederdorf Str.)を歩く。 Niederdolf ここは、チューリッヒの旧市街で、夜のアミューズメントエリアでもある。 ユニークなレストランや、バー、ディスコが石畳の道両脇に並ぶ。 夜になると地元の若者たちで大いに賑わうらしい。 しかし、自分が今訪れている朝の時間帯は、当然ながら、人もまばらで、たくさんのゴミが路上に出されている。

ルルくん・イン・チューリッヒ その10」  へ続く。

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ルルくん・イン・チューリッヒ その8

ルルくん・イン・チューリッヒ その7」 より続く。

あっという間に夕方になった。
なんだか、少しも仕事をしてないように思われるかもしれないが、もちろんちゃんとやっている。 集中してやっているので、時間の経過が早いのである。

今回も Andrea が車を運転してくれる。 今晩のディナーは、チューリヒのダウンタウンでとる予定である。 向かう車の中から見る景色は、田園地帯から都市型の風景に変わっていく。 西日に照らされて、スイスの山々も、また違った表情を見せてくれる。

チューリッヒのダウンタウンに着く。 夜8時過ぎであるが、まだまだ明るい。
チューリッヒ中央駅の周囲を車でぐるりと回ってくれる。 多くの人が、駅を中心に行きかう。 駐車場に車を停め、そこから、リマト川沿いを少し歩く。 ヨーロッパ最大の時計がある、聖ペーター教会(At. Peterskirche)を目にする。 時計の文字盤は直径8.7mもある。 夕暮れの景色の中で、荘厳に立っているこの時計は、遠くから見ても、十分に雰囲気を感じ取れる。 Rimato さらに歩くと、リマト側沿いには、多くのオープンスタイルのカフェレストランが見える。 もう、どの席も満席である。 こういった光景を目にすると、異国へ来たんだな、と感慨深い。

自分たちが向かったレストランは、Zunfthaus Zur Haue 。 Haus どちらかというと、地元の人が集まって、わいわいやりながら食事を楽しむ、ちょっとしゃれたレストラン、といった雰囲気だ。 メニューも全てドイツ語なので、Andrea にまかせる。

スイスワインを注文した。 スイスはワインの国でもあるが、ぶどう畑の面積が少ないこともあり、スイス国内でほとんどが消費されてしまうのかどうかわからないが、あまり流通しないそうである。 そう言えば、日本でもあまり見たことがないような気がする。 Andreaが選んだシャルドネ白を飲む。ふくよかな香りが鼻腔をくすぐる。なめらかですっきりした辛口の軽快な味だ。スイスのようなおいしい水に恵まれる地方では、やはりおいしいワインができるのかと思った。

メインディッシュは、自分以外の皆は、チューリッヒの代表的料理である、ゲシュネッツェテルテス(Geschnetzeltes)を注文する。 仔牛肉のスライスとマッシュルームを、白ワイン入りクリームソースでじっくり煮込んだ、ホワイトソースのビーフストロガノフ流料理で、短冊状に切ったジャガイモもフライパンで焼いた レシュティ(Rosti)といっしょに出てきた。 Oさんもこの料理には大いに満足したようだ。 自分は、当然ながらそういった料理は食べられないので魚料理を頼んだ。 ヒラメに似た魚のポワレにグリーンソースをかけたものであった。 色彩感覚も見事で、いかにもおいしそうだ。 早速食べてみる。 だが、ヒラメの下にある、バプールされた野菜の上には、なんと自分が一番恐ろしい、とろけるチーズが乗っかっていた。 こうなれば、ジ・エンドである。 スイス最後のディナーなのに。。。Street

楽しい(?)食事を終え、Andrea の車でホテルへ向かう。 シャルドネをとても気に入って飲んでいたOさんは、途中から車の中で眠りこけている。 自分は、メインディッシュに失敗したことが尾を引いているのか、そのせいで空腹なのか、目が冴えている。 そして、ホテルに到着する。

明日は、我々も、Steve もチューリッヒを出発なので、ここで、Andrea に感謝とさよならを言う。 本当に、もう明日旅立ってしまうのかと思うと、とてもさびしく感じる。

ルルくん・イン・チューリッヒ その9」 へ続く。

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ルルくん・イン・チューリッヒ その7

ルルくん・イン・チューリッヒ その6」 より続く。

今日も、カラッと晴れわたった気持ちのいい朝である。

自分の姿は、昨日までの汚らしいデニムの服装ではなく、きちんとしたスーツ姿だ。 やはり気分的にも、こっちの方が落ちつく。

Andreaが迎えに来てくれた車で、オフィスへ向かう。 このAndreaは、CEOとはいえ、飾ったところのない、気さくで、面倒見のいい人だ。 到着後、Andreaのオフィスの傍を、自分のワークスペースとして、一時的に与えてもらう。 やはり彼は多忙な人である。 あちこちから電話がかかってきて、その都度応えるが、話す言語が違っているのが分かる。 スイスは、基本的に4ヶ国語が飛び交う国であるということは書いたが、やはり、自分がスイスに到着してから今日まで、あらゆるシチュエーションを体験したが、本当に、スイス(とは言っても、自分はチューリッヒしか知らないが...)の人のほとんどはマルチリンガルであった。 これが、スイスを観光大国、いや観光超大国と押し上げている要因のひとつではないかと思った。 そうこうしているうちに、午前の仕事を終えて、Andreaの車でランチに出かける。

今日のランチは、チューリッヒ湖岸にある ラッパーズヴィル(Rapperswil) という町に来る。 車を屋内の駐車場に停めて歩く。 洗練された店をいくつか通り過ぎ、目の前には湖畔が広がってくる。 Lake これがチューリッヒ湖だ。 目に見えるのは涼しげな湖の風景だ。 湖面は穏やかな表情だ。 水辺には鳥が飛び交う。 湖の彼方には、山頂に雪化粧が残る山々を見ることができる。 気温も25℃くらいまで上昇している。 今年に限っては、スイスもこの時期にしては、温暖すぎるくらいの気候だという。 やはり地球温暖化がかなり進行しているとの感じなのか。 湖岸を歩いてる人たちのほとんどは、Tシャツやノースリーブ姿という夏の装いである。 確かに暑いくらいの気候だが、カラッとしていて不快さはまったくない。

このエリアは、「10' Dieci」 という名前のフランチャイズが一部を支配している。 自分たちの食事も、この系列のイタリアンレストランで食べる。 屋外のテーブルで、湖を見ながら食べる。 前菜で、白身の魚を焼いたものをトッピングしたサラダが出てきた。 味付けは、塩、コショーとオリーブオイルのみ。 ところが、このシンプルな味付けと、魚の皮のカリカリ感と、野菜のシャキシャキ感が、絶妙にマッチする。 これは、帰国してから、作ってみたい料理だと思った。 自分は、またもや、トマトソーススパゲティを頼む、 一昨晩から、すでに、3度も食べたメニューだ。 ここの料理は、パスタをバターでからめている。 しかし、この店は、ホットペッパーオイルを用意してくれたので、それを料理に大量にからめることで中和できた(?)。

食事の後、丘の上にある、古城をぐるりと回る。 Castle 規模は小さいが、それなりに雰囲気はFromhill

Fromcastle

味わえる。 また、ここから見下ろす、湖と周辺の風景は美しいの一言だ。

再び、湖へ降りたつ。 湖岸に遊覧船が停泊している。 この遊覧船は、チューリッヒのダウンタウン近くの、バーンホフ通りの桟橋から、このラッパーズヴィルまで運行している。 片道1時間50分。 レストラン付きの本格的なクルーズボートである。Cruiseboat

十分に、湖岸でのランチを楽しみ、車で再びオフィスに戻る。

ルルくん・イン・チューリッヒ その8」 へ続く。

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ルルくん・イン・チューリッヒ その6

ルルくん・イン・チューリッヒ その5」 より続く。

自然の中でのランチを満喫し、また車でオフィスへ戻る。

食事の間は忘れることができたが、やはり、自分の荷物はどうなったんだろうという思いが頭の中をよぎる。 Andrea が、「ドイツ語の方がよりうまくコミュニケートできるだろう」 と、自らバゲージクレームの問い合わせ先へ電話してくれる。 しばらく話していたが、まだ、荷物の行方はわからない。

午後の仕事を終え、再び、Andrea が電話をかけてくれる。 しかし、結果は先ほどと同じ。 丸一日たっても、まだ所在が不明とは。 少しあきらめの心境になってきた。 荷物が出てこないと、明日以降の滞在生活にも影響が出てくる。 こうなったら、身の回りの生活用品だけでも、買っておかないと、と思い、夕食を食べに行く途中で、スーパーマーケットのカルフールに立ち寄ってもらう。 ここで、歯磨き、歯ブラシ、カミソリ、シェービングクリーム、下着、シャツなどを買い揃える。 これで、当座の生活はしのげるが、荷物の中には、仕事の書類なども入っているので、やはり出てきてくれないと大いに困る。

セールスマネジャのMarcus が、ディナーの場所である、滞在ホテル近くにある日本食レストランに招待してくれた。 狭い店ではあるが、簡素な庭園もあり、日本的な雰囲気をかもし出している。 ドリンクは、スイスビールを注文した。 銘柄は忘れたが、色はやや薄い黄金色で、苦味が少なく、サッパリとした飲みやすいビールであった。 やはりスイスの大自然が育むおいしい水で醸造されたビールだと、ここまですっきりとした味になるのかと思った。 食事は、刺身と天ぷらのセットをたのむ。 スイスのような山岳地帯で食べる魚はどんなものだろうと期待する。 注文した品が運ばれてくる。 盛り付け方がおもしろい。 3段の皿になっており、縦の空間をうまく使って、左右非対称に盛り付けてある。 刺身と寿司ネタは解凍でないことは確かなようだが、少し水っぽい。 寿司は、手握りしているようだが、どうも一個一個微妙に大きさが違う。 天ぷらは、天つゆや塩ではなく、スイートチリソースで食べる。 なかなかいける。 ライスもジャポニカ米で、炊き方もまずまずだ。 全体的に満足できるディナーだった。

Marcus がそのまま車でホテルまで送ってくれた。 もちろん完璧な飲酒運転である。
11時過ぎにホテルに到着し、ロビーを抜けようとすると、フロントの人が、荷物が届いた! と教えてくれる。 ゴロゴロと音を立てて、自分のスーツケースが現われた。 いつも見慣れているスーツケースだが、なんだかとてもなつかしく、いとおしく見える。 最悪、戻ってこなかった場合、損害賠償などはどうなるんだろうか、などと思っていただけに、 本当によかった。Baggage

後で知ったことだが、国際航空運送協会(IATA)によると、全世界の空港で、1日に預けられる手荷物の数は、なんと270万個に及ぶ。 その中のごく一部の荷物が、一時的に行方不明になるのだが、最終的に、それらの荷物の98%は、無事見つかっているそうだ。 1日で270万個という全体の取扱量から言うと、荷物が出てこない確率は、わずか0.000039%であるらしい。

荷物が無事手元に戻った安堵感からか、からだがとろけるような眠気を感じる。 メールチェックは明日の朝にしようと思う。 ベッドに入るやいなや、深い眠りに落ちた。

ルルくん・イン・チューリッヒ その7」 へ続く。

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ルルくん・イン・チューリッヒ その5

ルルくん・イン・チューリッヒ その4」 から続く

外見はオフィスだが、いろいろな工作機械や作業台があり、オフィスビルディングの中に、小規模な工場を持ってきたような感じだ。 我々のホテルへ迎えに来てくれて、ここまで車を運転してきてくれた Andreaさんが、自らの名刺を持って、あらためて挨拶に来た。 受け取った名刺を見ると、なんと肩書きがCEOである。 年配の方で、愛想もよく、物腰も柔らかい方だったので、てっきり、会社専属の運転手だと思っていた。 あわてて、自分の名刺を渡しながら丁重にお礼と挨拶を交わす。

一息ついた後、工場の中を見学する。 各場所で働いている人たちに挨拶をしてまわる。 多分、東洋系の人種を目にする機会はあまりないのではと思われるが、さほど好奇心をもってというか、珍しいものを見ていると言う視線ではなかった。

スイスの民族の歴史は、ケルト人が最初の民族であったが、ゲルマン民族の大移動により、ドイツ語系、フランス語系、イタリア語系の各民族が侵入し、現在のスイス人の基礎を形作った。 ということで、スイス内で話される言語は、ドイツ語、フランス語、イタリア語、そして、ケルト人の一派、レチア人が話す、ロマンシェ語の4カ国ある。 それに加え、世界公用語である英語を話す人もたくさんいる。 チューリッヒは、ドイツ語圏内にあり、Andrea も、英語、ドイツ語のほかに数ヶ国語を話せる人間であった。

正午を過ぎ、Andrea がランチへ連れて行ってくれる。 車を走らせると、すぐRuti のダウンタウンが見えてきた。 古さを感じさせるアンティークの店から、先端を行っているおしゃれなショップなどが、小規模だが、密度が濃く並ぶ街である。 ダウンタウンを抜け、やや田園地帯に入っていく。 ここからは、なだらかに山を登る感じだ。 高く登るにつれ、素晴らしい景色を車の中から眺めることができる。 遠くにいただく山並みは、日本の山峰とは違い、山々のかたちが不規則で、やや鋭角的にかたどられている。 山頂付近には積雪が残っている。 このコンビネーションを目にすると、これが、旅のガイドブックで見たことのある、スイスの山の風景だと感激する。

到着したのは、"Bachtel Ranch" という、オープンエアのレストランだ。Ranch 

Bachtel 車を降り、周りを見渡す。 もう、のどかな田園の風景である。 まさに、アルプスの少女ハイジの世界が目の前に広がるような感じである。 どこからか、エコーがかかったような、カウベルの澄んだ音が聞こえてくる。 その方向に目をやると、大地の斜面にたくさんの牛が放牧されている光景があった。

メニューを渡されたが、全てドイツ語であった。 Andrea に訳してもらいながら注文する。
まずドリンクであるが、Steveは当然のことながらビール。 自分は、単に 「水」でいいと答える。 すると、「炭酸入り(Gazeuse)か、炭酸抜き(Non Gazeuse)か?」 とウェイターが尋ねる。 このスイスでは、レストランなどの場所で、水を注文すると、炭酸入りの水をもってくるのが一般的である。 自分はガス抜きの水を注文する。 ところが、メニューに載っている 「水」 の値段を見て驚いた。 500ml程度の容器に入った水が、なんと、3.4スイスフラン(1スイスフラン=約100円)。 かなりの レストランで水を頼むと、大体これくらいの値段はするらしい。 日本でも、「水と安全はタダ」とかいう認識は、今ではなくなっているが、スイスの水は、それでもかなり高い。 早速、グラスに注ぎ、飲んでみる。 とても冷えている。 雑味もなく、非常にすっきりとのどの奥に流れていく。 味はないけれど、味があるような不思議な感覚だ。 とにかく、おいしい。 水がこんなにおいしいものだとは、これまで想像したこともなかった。

そして食事だが、自分以外の皆は、レシュティ(Rosti) をオーダーする。 この料理は、牛肉、ソーセージ、じゃがいもなどを炒めて、デミグラに似たソースをかけたものである。 この地方の名物料理の一つだそうである。 名物料理と聞くと、トライしてみたいものだが、自分は、乳製品がまったく食べられない人間である。 おそらくこのデミグラ的ソースも、牛乳やバターが濃厚に入っているのだろうなと思いやめた。 しかし、このスイスへ来て、乳製品が食べられない人間というのは、かなり損をしている。 自分は、無難な、トマトソースのスパゲッティを注文した。 昨日の夜もホテルのレストランでこれを注文したが、これくらいしか食べられるものが内容なので仕方ない。 しかしもって、好天のこの美しい風景の中で食べる食事は最高である。 心が洗われて、からだ全体がリフレッシュした感じだ。

ルルくん・イン・チューリッヒ その6」 へ続く。

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ルルくん・イン・チューリッヒ その4

ルルくん・イン・チューリッヒ その3」 より続く。

翌朝は、差し込む太陽の光で目が覚める。
昨夜眠るとき、窓のカーテンを閉め忘れていた。 時計を見ると、まだ6時である。 カーテンを閉めて、再び眠りにつこうとするが、やはり、一夜明けても、荷物のことが気にかかるせいか、もうこれ以上眠れない。 思いきって起き出し、シャワーを浴びる。 とても気持ちがいい。 昨夜、軽食で済ませたせいか、無性におなかがすいている。 1階のカフェレストランへ朝食を食べに行く。

レストランの入り口で部屋番号を告げた後、案内される。 朝食は、バイキングスタイルだ。 もう、おなかがぺこぺこなので、案内された席に着くやいなや、食べ物を求めて、バイキングカウンターへ向かう。 アメリカのホテルでの、バイキング朝食と比べると、少し品揃えに劣る。  さあ、なにから取ろうかと、品定めを始める。 まずは、パンの中から、ゴマをまぶしたライ麦パンと、クロワッサンを取る。 次は、卵料理と、ベーコンである。 卵料理は、スクランブルエッグと、ゆで卵がある。 ベーコンは、縮れるほどカリカリに焼かれている。 ゆで卵を取る。 そして最後のプレートには、数種類のスライスハムが、大きい皿に、並んでいる。 どんな味だかわからないので、それぞれ、ひとつずつ取る。 そして、自分の席に戻り、食べ始める。

まずは、クロワッサン。 バターの風味がいい意味で出ている。 当然ながら、サックサクの食感である。 次に、ゆで卵を口にする。 黄身がやや固めの半熟である。 ゆで卵の味は、万国共通、どの国で食べても同じようなものである。 そして、ハムを食べる。 このハムが、むちゃくちゃおいしい!  口に近づけただけで、スモークされた風味がある。 食感といい、鼻に抜ける香り、そして味といい、最高である。 おかわりを取りに行く。 ハムが並んでいる横に、ピッチャーに入った牛乳がある。 酪農王国スイスの、朝一番搾りのミルクなのかもしれない。 だが、牛乳が苦手な自分は、その隣においてある、トマトジュースをグラスに注ぐ。 おいしかった朝食のおかげで、完全に、身体も目覚め、頭もスッキリする。

朝9時に迎えの車が来て、一同乗り込む。
とにかく、天気がいい。 行き先は、チューリッヒから、約30km西へ行った、ルティ(Ruti) という小さな町である。 車の中から見る光景は田園中心ではるが、まったく飽きることがない。 草原には、タンポポが咲き乱れ、草木の緑と、タンポポの黄色の調和がとても美しい。 あちこちに牧場を見かける。 いろいろな色の牛を見ることができる。 田園地帯の合間に、小さな村のような集落を見かける。 本当にのんびりして、とても風情があっていい。

途中、スイスの陸軍が演習している光景に出くわす。 このスイスは、永世中立国なので、軍隊なんかとは縁遠い国のようなイメージでいたが、実は、このスイス軍の兵力は、約40万人で、核保有国でもあるフランスの30万人を超える。 スイスの国土は、日本の九州とほぼ同じくらいである。 日本の自衛隊が15万人程度であることを考えれば、いかにこのスイスが、軍備を備えていることがわかる。 自分から戦争を仕掛けることはないが、他国からの侵略を受けた場合、「自分の国は自分で守る」という意思を、このスイスは持っている。

Frmfmt 目的地に到着する。 取引先のオフィス兼工場である。 やや山を登ったところにあるので、なかなかいい眺めである。 オフィスに入り、通された部屋でくつろぐ。 テーブルの上のバスケットに、チョコレートが置いてある。 ひとつ口に放り込んでみた。 すると、「おいしい!」  なんておいしいチョコレートなのか。 スイスはチョコレートの本場ではあるが、このおいしさはこれまで味わったことがない。 ミルクチョコレートの中に砕いたナッツを入れてあるごく普通のチョコだが、上品と言うか適度な甘さで、かつ、カカオの風味とのバランスもうまく取れている。 口の中でとろけていく感触は、生チョコのような感じもするが、それとはやはり違う。 噛むと、ナッツの香ばしさが、チョコの味と一体化し、相乗効果を生み出す。 なめらかなチョコレートソースに舌が覆われ、おいしさを口の中全体で感じ、のどの奥でさらに香りを発し消えていく。 こんなところに、何気なくおいてあるチョコでも、このおいしさである。 レベルが高いと感じるとともに、これから、もっとおいしいチョコに出会えるのか、という期待感でワクワクする。

ルルくん・イン・チューリッヒ その5」 へ続く。

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ルルくん・イン・チューリッヒ その3

ルルくん・イン・チューリッヒ その2」 から続く。

荷物が現われ始める。 圧倒的に、スキー用具と思われる荷物が多い。 この時期、スイスでは、まだまだスキーはできる。 ここから乗り継ぎ、サンモリッツやツェルマットといったスキーリゾートへ行くのかもしれない。 自分の荷物が回ってくるのを待つ。 最近のスーツケースのトレンドとしては、やはり、ソフトタイプのケースが多い。 自分の使っているスーツケースは、10年ほど前に買った旧式の大型でハードタイプのものである。 もうかれこれ20回近く、渡航で利用しているが、キャスターの回りが少々悪いだけで、まだまだ問題なく使える。

次々に荷物が出てくるが、自分のはまだ来ない。 テーブル上にある荷物は、もう半分くらいに減っている。 Oさんの荷物はとっくに出てきている。 さらに待つが、出てくる気配は全くない。 もう、ターンテーブルは、10周近く回っている。 残っている荷物は、もう、数個しかない。 自分の荷物が、出てこな~い!
この時点で、自分の荷物が消えてしまったんだ。。。との事実が頭の中をめぐる。 こういったアクシデントはたまに起こると聞いてはいたが、それがまさか自分の身に起ころうとは、まったく予想だにしなかった。

もうあきらめることにして、バゲージクレーム・オフィスへ行く。 すると、自分と同じように、荷物が出てこなかったらしい人たち 5、6人がカウンターに列を作っていた。 さしずめ、こういった時、日本的な感覚から行くと、「まことに申し訳ありません」と、平謝りの対応かと思っていたが、そんなことは全くない。 「荷物がなくなってしまったことは不幸な出来事だが、荷物が出てくることは保障できない。 ただし、我々もベストを尽くす」 といったスタンスだ。 荷物がなくなってしまった他の人たちも、起こってしまったものは仕方ない、とでもいうような落ち着いた対応というか、さほど深刻にとらえていないようだ。

係りの人が言うには、自分の荷物は、パリ空港へ到着したという記録がないとのことである。 ということは、名古屋で積み忘れされたか、パリでチェック漏れがあったか、もしくはそのパリの空港のターンテーブルで、いまだにクルクルと回っている、ということが考えられるそうだ。 いずれにしても、パリで無くなった可能性が高いとのことだ。 IDと問い合わせ番号を発行してもらう。 教えてもらった連絡先へ、翌日以降、電話して荷物の状況を確認してくれと言う。 インターネット上からも、ステータスが確認できる。 そして、荷物が見つかった場合は、滞在ホテルへ直送するとのことだ。 初めてのスイス訪問だが、幸先が悪い。

空港を出て、ホテルまでへのシャトルリムジンの乗り場へ向かう。 本当なら、英国から別便で到着したSteveと、このチューリッヒ空港で待ち合わせる予定だったが、もう到着から2時間経っているので、当然のことながら、もう待ってはいない。 20分ほどで、リムジンが到着する。 乗り込み、ホテルへ向かう。 すでに午後8時を回っているが、まだ回りは明るい。 車の窓からは、特に、スイスという風景は感じられない。 大体、どの都市でも、空港近くは、田舎的と人工的な部分がミックスされた違和感のある風景だ。

約10分でホテルに到着する。 待ち合わせる予定だったSteveは、すでにホテルのバーで一杯やっている。 チェックインを終え、部屋に荷物(と言っても、機内に持ち込んだショルダーバッグだけだが)を置き、バーへ降りる。 Steve との再会を喜ぶ。 このSteveは、寝るとき以外は、仕事中でも、絶えずビールを飲んでいる人なので、いつ見ても赤ら顔である。 自分の荷物が行方不明になったために、ここへの到着が遅れたんだと説明すると、パリの空港ではよくあることさ、と返してきた。 その後、しばらく、一緒にビールを飲み、自分は軽く食事を取り、明日の出発の段取りなどを確認しあった後、Steveにおやすみを言い、部屋に帰る。

時間はまだ夜の10時半くらいだが、長旅と荷物のトラブルで疲れたのか、猛烈な眠気が襲ってきた。 シャワーを浴びなければと思うが、明日の朝にしようと、ベッドへもぐる。 ウトウトしながらも、頭の片隅には荷物のことがある。 どうか無事出てきますように、と願いながら、深い眠りに入った。。。

ルルくん・イン・チューリッヒ その4」 へ続く。

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ルルくん・イン・チューリッヒ その2

ルルくん・イン・チューリッヒ その1」 より続く。

シートに座り、安全ベルトを締める。 最悪、渡航できなかった可能性もあった今回のチューリッヒ行きであったので、こうして、座席にすわり、出発を待つ気分はなんとも言いがたい。

機内のシート・ビデオプログラムの内容をチェックする。 これまで自分が利用した国際線は、ANAがほとんどであった。 機内での、自分のいつもの流れは、NHKニュース → ベスト・ヒット・USA → たくさんの映画、であった。 だが、このエールフランスには、当然ながら、ベスト・ヒット・USAはない。 なぜかと言えば、このプログラムは、"ANA presents . . ." であるからだ。 なんとなく、違和感がある。

通路側の座席が確保できたので、安心して(?)ビールを注文できる。 自分は、人の数倍寒がりで、ただでさえ、トイレが近い体質である。 いつも思うのだが、なぜ機内はいつもこんなに寒いのか? この寒さの影響で、ビールやアルコール類を飲むと、トイレに行く頻度が加速される。 というわけで、自分にとって、どうしても通路側の席が必要になる。 それは別として、客室乗務員に、毛布をもう1枚リクエストした。 しかし、「今日のフライトは満席なので、余分にお渡しできない」、とのことであった。 ANAでは、何回か満席でのフライトはあったが、追加の毛布を拒まれたことなんかなかったので意外な感じがした。

中部国際空港を、無事飛び立ち、機内でリラックスする。 食事は相変わらず口に合わないが、ビデオプログラムは、自分の見たかった映画があったりして楽しめる。 自分は、どうしても機内では眠れないタイプで、いつも現地に到着してから、時差の解消に苦労する。 だが、今回は、続けざまに3本の映画を連続で見る。 しかし、まだ眠くならない。 ウトウトとした時間はあったが、眠るまでには、いっていない。 だが、ほとんど寝てないにもかかわらず、フライト時間の長さは感じなかった。

経由地の、パリのシャルル・ド・ゴール空港に到着した。 なんだか、体が汗ばんでくる。 それほど、今日は天気がいい。 天気が良いこともあるが、このシャルル・ドゴール空港は、各ターミナルともに、陽光をうまく取り入れることができる設計がされている。 乗り継ぎ便までかなり時間があるので、ターミナル内をぶらぶら歩くが、ショップの数も少なく、拍子抜けする。 スタンドバーで、カフェを買い、搭乗時刻まで時間をつぶす。

ローカルの飛行機に乗り換え、パリから1時間半ほどで、チューリッヒ国際空港に到着する。 このチューリッヒ空港は、スイスの空の表玄関である。 2つのターミナルがあり、規模も大きく、近代的な空港である。 市内へのアクセスも容易で、鉄道、タクシーどちらを使っても、10分程度で、ダウンタウンへ行くことができる。

入国審査場へ向かう。 長蛇の列だが、意外と進み具合は早い。 30分程度待ち、自分の審査となる。 初めての国の入国審査ということなので、多少緊張したが、渡航の目的と、滞在日数を聞かれただけで終わった。 米国なんかだと、それら以外にも、何をしに来たか?、勤め先はどこか?、滞在先のホテルはどこか? とか、しつこく聞かれ、人差し指の指紋を採取されたりするるが、このスイス入国に際しては、あっさりと終わった。

入国審査を終え、預けた荷物の受け取りに向かう。 すでにターンテーブルは回っている。

ルルくん・イン・チューリッヒ その3」 へ続く。

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ルルくん・イン・チューリッヒ その1

「スイス」 と聞いてイメージするものは、マッターホルン、氷河鉄道、永世中立国、精密機械工業、ミルク、チーズ、チョコレート、アルプスの少女ハイジ、チューリッヒ保険(?) 。。。

「未知の国」とは、大げさだが、自分にとって、一生、訪問するチャンスなんてない国だろうな、というイメージだった。 しかし、今回、仕事の関係で、このスイスへ行くことになった。

渡航が決まったのが、10日ほど前。 まだ、フライトの予約などには余裕があるかなと思っていた。 ところが、トラベルエージェントに航空券の予約をお願いしたが、もう、どの航空会社のフライトも満席。 成田からチューリッヒまでの直行便は、複数の航空会社から運行されているのだが、それはまったく無理である。 となると、どこか、欧州路線を経由して、チューリッヒ入りとなるわけだが、これも、空きがまったくない。 そして、多少不便な旅程ではあるが、アジア諸国を経由しての便まで、可能性を広げてみるが、これまた、まったく空席なし。 どうも、最大の理由は、この期間、スイスのバーゼルとジュネーブで、時計博覧会的なメガイベントが開催されるということで、チューリッヒのみならず、スイスそして欧州各都市への便が、非常に予約し辛くなっているとのことであった。

さらに、関空、名古屋からの出発便も含めて、可能性を探るが、これまたNG。 ここまで探してもらって無理なら、渡航はあきらめるしかないか、と思っていた矢先、ギリギリになって、名古屋中部国際空港を、前日に発ち、パリ経由チューリッヒの便に、偶然キャンセルがあり、そこにかろうじで滑り込むことができた。 こういう状況では、無理も言ってられない、というか、これしか選択肢はないのである。 当然、名古屋までは新幹線での移動となるわけだが、でかいスーツケースを持って新幹線に乗り込んでも、置く場所もないし、どうすればいいのかと散々悩んだあげく、前日に宅配便で、名古屋のホテルに直送することにした。

土曜日は、新幹線、近鉄特急を乗り継いで、夜10時頃にホテルにチェックインする。 泊まったホテルは、セントレア空港から徒歩でいける距離にある、東横イン中部国際空港本館オレンジサイド。 この時間なので、もう空港のレストラン街も店じまいしていたので、仕方なく、ホテルの1Fにあるコンビニで、ビールとお弁当を買い、ホテルの部屋で寂しく食べ、すぐに寝た。

翌朝、同行者の Oさんと7:00AMにロビーで待ち合わせ、空港へ向かう。 目と鼻の先に空港があるので、10:30というフライト時間を考えれば、もっとのんびりできるのだが、チケットの確保はできたものの、座席は通路側が全て事前にふさがっていた。 自分も Oさんも、絶対的に、国際線では通路側でないと、我慢できない人間である。 しかし、昨年、ゴールデンウィークにオーランドへ行った時のこと(「ルルくん・イン・オーランド」参照) を思い出し、ダメもとの気持ちで、早めに空港へ行くことにした。

セントレア空港は、開港してまだ月日がたっていないので、やはり、どのエリア、施設も新しく、空港自体のデザインやインテリアも、先端を行っている印象を受ける。 まだ、朝が早いせいか、航空会社のカウンターに、チェックインで並んでいる人の数も少ない。  今回、我々が往路で利用するのは、エアフランスである。 自分にとっては、初めて利用するキャリヤである。 早速、我々もチェックインカウンターへ足を運んだ。

そして、可能性ゼロの気持ちで、一応、係りの人に、それぞれ通路側の席か、通路側から2列確保できるかどうか聞いてみた。
長い間、端末をいじくっていたが、「お取りしました」の天使の声! 思わず、心の中でガッツポーズが出る。 やはり、不可能と思われることでも、トライしてみるべきだと大いに感じた。 "Never Give-Up"(!?)

通路側が取れれば、後は、怖いものなし!(?)
朝食をとり、適当に時間をつぶした後、機内に乗り込む。

ルルくん・イン・チューリッヒ その2」 へ続く。

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ルルくん・イン・ニューヨーク その10(最終回)

地下鉄6番線のアスター・プレース(Astor Place)駅で下車する。 駅から外に出ると、すぐにそのアスタープレースがあった。 Asterアスター・プレースとは、巨大な黒いサイコロの形をしたオブジェ。 ここの名物となっている。 重厚感があるように感じるが、すこし力を入れると回すことができる。 大体ここで、いつも誰かが、トライしている光景を目にする。

そのまま4番街を歩き、CBGBにやって来た。
ここは、ラモーンズ(Ramones)らを生み出した、NYパンクの発祥の地ともいうべきロッククラブである。 Cbgb トーキング・ヘッズ(Talking Heads)やブロンディ(Blondie)といった数多くの有名バンドもステージに立った場所だ。 隣のショップ "CB's 313 GALLERLY" では、CBGBのロゴが入ったアパレルなどが買える。 いろいろ物色した結果、サイズが大きめであったが、黒のヨットパーカーを買った。 胸と背中には、"CBGB Home of Underground Rock" とプリントされていてかっこいい。 自分への唯一のおみやげだ。

自分は、このイースト・ビレッジの持つ、ややごみごみした、半都会的な雰囲気が好きだ。 ひと昔前は、ここも、ドラッグが蔓延し、治安の悪い地域であったが、その時の雰囲気がいい感じで(?)残っている。Eastvillage

その後、ブリーカーストリート(Bleecker Street)を西へ行き、グリニッチ・ビレッジ(Greenwich Village)あたりまで歩く。 1930年代からあるイタリアンレストランで、かつてヘミングウェイも通ったことがあると言われている、ミネッタ・タバーン(Minetta Tavern)や、サンレモ(San Remo)という、かつての有名レストランがある。 これらの店は、マクドゥガル・ストリート(MacDougal Street)沿いにある。 今も、60年代をしのばせる雰囲気が漂うストリートで、付近の店はこの界隈に住む多くのアーチストたちのたまり場となっている。
そろそろUターンし、ワシントン・スクエア・パーク(Washington Square Park)やニューヨーク大学を目にし、4番街に戻る。

さてここからはタクシーを拾おうと思い、道路脇に立つ。 多くのイエローキャブを目にすることができるので、簡単につかまると思った。 だが、全てのタクシーは、すでに客を乗せている。 それでも、南へ歩きながらタクシーをつかまえようとするが、やはりだめである。
これと同じような体験を、ニューヨークで味わったことがあった。 5年ほど前だったが、グランドセントラル付近で、数10分、タクシーを待つが、結局つかまらなくて、近くのホテルのベルキャプテンにお願いして、やっと乗ることができた。
そのときのシチュエーションと共通することがあった。 金曜日の夕方ということである。
この曜日と時間帯、NYのタクシーはフル回転なのか。

結局あきらめ、地下鉄を使うことにする。 すぐそばには、14丁目/ユニオンスクエア駅(14 St.-Union Sq.)への連絡通路が見える。 もう少し南へ歩くと、ルーズベルト元大統領の生家もある。 タクシーをつかまえようとしながらずいぶん歩いたことになる。 ここから再び地下鉄に乗って、仲間たちとの待ち合わせ場所である、グランドセントラル駅へ着く。

やがて全員が集合し、ロックフェラーセンター近くにある、日本料理レストランの「寿司田」で、今回の渡米の打ち上げ会を行った。 もう、どの皆の顔にも、ニューヨークを満喫した充実感があふれている。 自分も同様である。 大いに飲んで、食べて、最後のUSでの夜を締めくくった。

次にニューヨークに来たときは、マンハッタンも大体制覇したので、ブルックリンのウィリアムズバーグあたりで、生のインディロックミュージックを体験してみたいと思う。

今回も、さようなら。 我が愛するアメリカそしてニューヨーク。 (完)

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ルルくん・イン・ニューヨーク その9

店内に入ると、チェックカウンターがある。 少し待って、係りの人に、「予約はないがOKか?」と尋ねる。 少し待たされた後、席へ案内される。 やはり、どのテーブルもお客さんでいっぱいである。 見たところ、アフリカン・アメリカン系の人たちは確かに多いが、その他の人種の人たちも数多く、ここでの食事を楽しんでいる。

ソウル・フードとは、簡単に言うと、かつて、アメリカの南部地域へ、奴隷として連れてこられたアフリカ人たちが、白人である雇い主が捨て去ったり、食べてあまった食材に工夫を凝らし、料理の域にまで高めたクイジーンである。

席に着き、メニューを見る。 いろいろな料理がある。 感覚的にわかるが、どんなアレンジで出てくるかわからないので、何を注文しようかと悩む。 昨晩、Terryから、「Sylvia'sでは、BBQ(バーべキュー)がうまいぜ」 とアドバイスを受けていた。
自分が注文したものは、ビール、スペアリブ、豆スープ、ライスの品々。

シュガー・ヒル(Suger Hill)という、ここハーレムでしか味わえないビールを飲む。 ビールのラベルには、サックスを吹くミュージシャンが描かれている。 味も、すっきりしていて、食前酒には完璧だ。

それと同時に、トウモロコシの粉で焼いた、コーン・ブレッドというパンが出て来た。 長方形にカットされ、焼き色合いは長崎カステラそっくりだ。 そして、これがもう絶品である。 ホクホク感と、ちょうどいい甘さ。 どちらかというと、パンはあまり好きではない自分だが、あっという間に平らげてしまった。

次に、豆スープが出てきた。 大豆と野菜をトマトベースの味で煮込んだスープだ。 イタリアンのミネストローネ的なスープかなと思ったが、もっと濃厚でスパーシー。 ミネストローネと南米のチリコンカーンがミックスしたような味だった。 もちろん、とってもおいしかった。

そして、メインディッシュ。 プレートの上に、スペアリブと付け合せのボイルした野菜とご飯が乗っている。 まず、骨付きの巨大なスペアリブを、両手で持ってかぶりつく。 驚くほど肉が柔らかい。 骨から、ほろりと肉片が外れる。 これにかかっている、トマトケチャップ的な味のソースがまた絶妙である。 無我夢中で、なめるように食べつくす。

このソウル・フードは、全体的にくどくなく、適度にピリ辛の味は、アジア人の好みに合うと思った。 そして、なんだか「暖かい味」 がした。 このアメリカで、暖かい味というのをうまく形容できないのだが、大げさに言うと、「生きててよかった」という気持ちにさせてくれた料理であった。 そのほかメニューには、ナマズやザリガニなどの料理もあって、「ゲテモノ」大好き人間の自分にとっては、ぜひともトライしてみたい品々であったが、次の機会にした。

Sylvias食事を終えた頃に、 年配のウェイトレスが、友達に日本人がいるんだと言って、「コンニーチワ」、「アリガット、ゴザイマース」といった簡単なあいさつ言葉をいろいろと話しかけてくる。 "Perfect!"と言ってほめてあげると、すごくうれしそうな顔をした。

レストランを出て、レノックスアベニューを北へ向かう。 通りも広く、いくつかのショップを目にする。 エステやネイルアート、そして、アフリカンアメリカン特有のドレッドヘアを専門にした床屋を多く見かける。 やはり、彼らはおしゃれな人たちだと再認識する。 さらに北上し、ハーレム病院のあたりで折り返す。 ハーレムリバーを渡って、もう少し北へ1.5キロほど行くと、ヤンキースタジアムがある。 西へ向かい、アビシニオン・チャーチ(Abyssnian Baptist Church)のそばを通る。 ニューヨークで最も古い、いわゆる"ブラックチャーチ"である。 強制労働と人種差別に苦しむ中、神に救いを求めて歌われてきたゴスペル。 この教会では、日曜の朝、荘厳なゴスペルの音色とともに、多くの人が祈りを捧げる。

そして、フレデリックダグラス・ブールバードを南下し、125ストリートまで戻ってきた。 初めて訪れたこのハーレム。 自分の期待を少し裏切ったが、それはよい意味でである。まだまだ、歩きつくしたいところだが、次の機会にとっておこうと思う。

ハーレムを後にし、今度はイースト・ビレッジ(East Village)へ向かう。

ルルくん・イン・ニューヨーク その10(最終回)」 へ続く

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ルルくん・イン・ニューヨーク その8

最終日のニューヨーク。 早朝から活動開始だ。 Stamfordのダウンタウンを、1時間ほどジョッグし、ホテルに戻りシャワーを浴びる。 その後、ラウンジで朝食を取り、ロビーで8時にみんなと待ち合わせる。

今日はオフの日である。 自分以外のみんなは、ニューヨークが初めてなので、ここへ行こう、あそこもいいなと、行動計画を立てている。 自分は、何度か来たことがあるので、彼らのツアープランから外させてもらって、自由行動をさせてもらう。

実を言うと、自分は、今回行ってみたいところがあった。 ずっと以前から、ニューヨークで、ぜひとも訪れてみたいと思っていた場所だ。
その場所とは、「ハーレム(Harlem)」である。 ハーレムと聞くとどうしても、治安が悪く、危険な区域であるというイメージが付きまとうが、ここ数年の再開発で、ずいぶんと安全になったと聞く。 それでも一人で出歩くのは勇気がいるかなと思っていた。 だが、いろんな人からの話を聞く限り、日中であれば大丈夫だとわかった。

自分の乗った、MetroーNorth Railroadの列車が、ハーレムのある Harlem-125 St.駅に到着する。 駅の階段を降り、ストリートに立とうとする。
この間、果たして、自分の目の前に開けるのは、どんな視界なのだろうか。 危ない目をしたやつらがたむろしている、廃墟同然となった、汚く、うら寂しいストリートの光景なのか。。。 

しかし、予想は、完全に崩れ去った。 目にしたのは、通り沿いのユニークな店が軒を連ね、建物自体もきれいで、垢抜けた人たちが歩いている光景であった。 "Is this HARLEM?" と思うが、これが、再開発された、新生ハーレムの姿なんだと感じた。Dscn0273

ハーレムで真っ先に訪れたい場所があった。 125ストーリートを西へ歩く。 道路の両脇は、相変わらずしゃれた店や、小規模のショッピングセンターもある。 ハーレムという、自分が持っていた特別なイメージが薄れていく感じだ。 そして、見つけた。 これがあの、アポロシアター(Apollo Theater)だ。

Dscn0277

これまで、旅行のガイドブックでしか見たことのなかった劇場名を記したレトロな看板は、電飾になっていた。 このライブハウスは、B.B.キング、ジェームス・ブラウン、スティービー・ワンダーといった、多くのミュージシャンが出演してきた、50年代のブラックミュージックの殿堂である。 まさに、アフリカンアメリカン文化の中心的存在である。 感慨深く眺めていると、横付けされたバスから人が次々に降り立って、シアター内に消えていった。 ハーレムツアーの一環だろうが、ここの生演奏が聞けるのかなと思い、すごくうらやましい気分になった。

さらに西へ歩く。 メインエリアとは雰囲気が違ってくる。 だんだんと「ハーレム的」になってくる。 コロンバス・アベニューを南に行くと、モーニングサイド・パーク(Morningside Park)がある。 少し疲れたので、ベンチに座って一休みする。 もう少し足をのばせば、ハーレムの観光スポットのひとつである、グラント将軍の墓(General Grant National Memorial)やリバーサイド教会(Riverside Church)がある。 また、全米で有名なコロンビア大学のキャンパスもすぐそばである。

125ストリートを逆戻りし、レノックスアベニューを南へ向かう。 すぐ、レノックス・ラウンジ(Renox Lounge)がある。 Dscn0279 ここも有名なミュージックスポットで、ビリー・ホリデーやマイルス・デービスも出演したことのある老舗のジャズクラブだ。 この場所でランチもとれると聞いていたが、まだオープンしていないようだ。 このそばには、スタジオミュージアム・インハーレム(Studio Museum in Harlem)もある。 アフリカンアメリカン・アート専門の美術館だ。 さらに歩くと、左右のストリートにはアパートが点在する、住宅街に近いエリアに入る。 人通りはやはり少ない。 またもと来た道を歩く。 だんだんお腹がすいてくる。

再び、125ストリートに出る。 そのまま北へ歩くと右手に、シルビアズ(Sylvia's)が見える。Dscn0280  昨日、ガイドのTerryに教えてもらったレストランである。 「ハーレムへ行くんなら、絶対この店の "ソールフード(soul food)"を食べなきゃだめだぜ」と言われていた。 ただ、今はお昼時だし、おまけに有名なレストランだし、予約もない。 外から中はまったく見えないので、ちょっと不安な気がする。 でも、せっかくここまで来たんだからと考え、思い切ってドアを開けた。

ルルくん・イン・ニューヨーク その9」へ続く

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ルルくん・イン・ニューヨーク その7

夕食にリザーブされた場所は、ブロードウェイにある、「Churrascaria Plataforma」という、NYでは有名なレストランで、店の歴史自体は10年ほどだが、17世紀のブラジル南部のクイジーンを基本としているステーキハウスである。

Plataforma 席に着き、まずは前菜として、サラダバーから好きなだけ、食べ物を持って来るシステムだ。 ここのサラダバーは、サラダバー イコール 生野菜&フルーツという日本の感覚と違って、それプラス、パスタあり、煮込み料理あり、寿司あり、とディナーバイキングのような品揃えだ。 渡された皿もデカイので、たくさん盛ることができる。 どれも、本当においしそうなのだが、メインの肉料理があるからと思い、控えめにテークする。 しかし、なかには、「おいおい、そんなに皿に盛り上げちゃって、大丈夫か? メインの食事があるんだぜ」、と言わせるような人たちも多数いた。 しかし、まったくの杞憂であった。 あっという間に平らげた後、さらにおかわりを求めて、サラダバーへ行く。 シンジラレナイ。。。

そして、前菜を平らげた頃に、いよいよ、肉タイムだ。
このメインの肉料理をサーブするシステムがユニークだ。 手元に用意されているコースターの表裏を使って、リクエストを出すのだ。 このコースター、一方の面が緑で、片方が赤である。 これがどう意味しているかというと、肉が欲しいときは、コースターを、緑面を見えるように向けておく。 おかわりが欲しい、他の肉が欲しい時も、そのままにしておく。

Plate

でも、おなかがいっぱいになって、少し休みたい、という時は、コースターを裏返しにし、赤の面を見せて置く。 なんとなく、わんこそば的な感じだ。 コースターを緑側にしておくと、すぐさま巨大な串に刺した肉をしたがえたボーイ(?)がテーブルに来て、目の前の皿の上で、手に持った串から、肉を数片カットし、取り分けてくれる。 これがなんとも面白い。 肉も、ビーフ、ポーク、チキンとあり、肉の部位や味付けもそれぞれ異なる。 前菜のサラダバーを控えめにしていたので、「肉、肉、肉!」  食べに食べまくった。 味付けは、基本的には、塩とコショウのみなので、抵抗なく、どんどん胃袋におさまっていく。 相変わらず、自分のコースターは緑のままだ。 自分のペースで、食べたいだけ食べるというこのスタイルを満喫し、店を出る。

Theater
Spamalot この後は、ブロードウェイのミュージカルを観劇である。 モンティ・パイソンの "Spamalot" というミュージカルだ。 ブロードウェイで、本場のミュージカルを観ると言うのは、スゴイことなんだろうなと思う。 座席は、2階席の最前列で、ステージを良く見渡せる位置だった。 この演劇自体はコメディなので、やりとりも早く、話される言葉は良くわからなかったが、雰囲気だけでも、十分楽しめた。 ミュージカルで、一番盛り上がるのは、演劇が終わって、キャスト全員がステージで挨拶する場面である。 内容がわからなくても、この瞬間は自分でも何だか感動する。 ミュージカルの余韻を残し、劇場を出た。

その後、Empire State Buildingへのぼる。 この地を使って撮影された、「キングコング」の映画でも有名な場所だ。 自分は、何回となく来ている場所なので、さほど新鮮さはないが、多くの参加者たちは、ここからのニューヨークの夜景を鑑賞し、写真をとり、満足していたようだった。

バスに乗り込み、再びStamfordへ向かう。 今の時刻が、11時半過ぎだ。 ほんの少しまではしゃいでいたバス内の参加者たちのほとんどは、いつのまにか眠りに入っているようだ。 いよいよ、明日が、ニューヨーク最後の日となる。

ルルくん・イン・ニューヨーク その8」へ続く

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ルルくん・イン・ニューヨーク その6

ルルくん・イン・ニューヨーク その5」から続く

やはり、間近に見る女神は迫力がある。 そして美しい。 自分は、この自由の女神像に、普遍的な美と芸術の極致を感じる。 Batteri Parkあたりから遠く眺める光景とは、はるかに違った女神像を体感できる。 自分の、アメリカという国への熱の入れようにも差があるが、絶対に、間近で見ておくモニュメントだと思う。 Liberty

女神を後にし、かつて移民管理局があったエリス島(Ellis Island)を迂回し、帰途に着く。 下船したあと、3階建ての大型ショッピングセンター、ピア17(Pier 17)に少し立ち寄る。 この中には、洋服のブランドショップからギフトショップ、そしてしゃれたレストランもある。Pier_1

全員がバスに乗り込み、アッパーマンハッタンを目指す。 再び、バスの中から、ニューヨークの街を眺める。 ロワーイーストサイドのリトルチャイナやリトルイタリーは、普段はもっとにぎやかなのだろうが、昼下がりの時間帯はひっそりとしている。 しゃれたブティックやショップのあるソーホーやトライベッカを通り、さらにグリニッジビレッジを横切る。 いつも思うのだが、このニューヨークは、ストリートやブロックごとに、ガラッと雰囲気や光景が変わる時がある。 バスの中からだとそれがよくわかる。

ディナーまでの間、自由行動になる。 有名デパートのメーシーズ(Macy's)で時間をつぶす。 ニューヨークの一流デパートだけあって、外装も風格があり重みを感じさせる。 店内も、こぎれいにレイアウトされていて、欲しいものがどの区画にあるかがとてもわかりやすい。 メーシーズのロゴが入ったトートバッグが目についた。 何種類かあるが、どれもなかなかおしゃれである。 しかし思うに、デパートというものは、世界どの国でもそうだが、内装の感じや雰囲気は、ほとんど変わらない。 特に、いわゆるグランドフロアの1Fは、大体が、同じようなデザイン・レイアウトである。 これには、何か意味があるのだろうか?

デパートにいると、いつもながら、あっという間に時間が過ぎる。 そろそろ時間も迫ってきたので、メーシーズを出て、ディナーの場所であるブロードウェイへ向かう。

ルルくん・イン・ニューヨーク その7」へ続く

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ルルくん・イン・ニューヨーク その5

ルルくん・イン・ニューヨーク その4」 から続く

Ground Zero見学の後は、またバスに乗り、数十分で、サウス・ストリート・シーポート(South Street Seaport)へ着く。 ここは、19世紀にはニューヨークの玄関港として栄えたが、1980年ごろまでは貨物倉庫街と化し、かつての輝きが失われていた場所だ。 しかし、ニューヨーク市民による回復運動の結果、このエリアは、潮の香り漂う港町を再現し、個性的な店が集まる、のどかな観光スポットとして、見事に復活した。

今日は、ここから、フェリーボートを貸しきってのランチクルーズだ。 フェリーの名前は、パトリオット号。 マンハッタン島一周クルーズなど、フェリークルーズを提供するニューヨーク最大のサークルライン社 (Circle Line)の所有だ。 白い船体で、太陽の光を受ける姿がとても美しい。 早速フェリーに乗り込む。 外観どおり船内もきれいだ。 他の仲間は、早速甲板に出て景色を見ようとするが、自分はやはり寒いので、船内に残る。 そして船が出港する。 スムーズに水上を走る感覚で、揺れもほとんど感じず快適だ。 ただ、駆動音がすこしうるさいか。Patriot

まずは、ロワー・マンハッタンから、イーストリバーを北上する。 ブルックリン・ブリッジ、マンハッタン・ブリッジ、ウィリアムズバーグ・ブリッジを通り抜ける。 ニューヨークの橋の美しさは芸術である。 特に、ブルックリン・ブリッジは、橋のアーチがネオゴシック様式で、そのアーチの曲線も見事である。 また、アーチの柱に吊るされたワイヤーも、中世の雰囲気を感じさせるようでマッチしている。 ぜひ一度、遠くから眺めるだけでなく、実際にこの橋を歩いて渡ってみたいと思った。

折り返す格好で、フェリーは南下する。 ちょうど正午だ。
ランチはバイキング形式で、皿に好きな料理を取っていく。 乳製品がNGな自分が食べられる料理は限られているので、唯一食べられるのはサラダ。 しかし、サラダというより、生野菜に、乳製品を使っていないドレッシングをかけて食べるという、なんとも悲しいランチになるのではと思っていた。 だが、今回のツアー主催者の配慮かどうかわからなかったが、肉・魚料理でも、ハーブとスパイスを使い、自分がおいしく食べられるものもいくつかん並んでいた。 それにしても、クルーズでの陸地の眺めは素晴らしい。 この最高の景色の中でする食事は形容しがたいほどの満喫感を与えてくれる。

食事後くつろいでいると、もうひとつのバスのガイドのTerryが我々のテーブルに来てくれる。 周りのメンバーから見ると、少々のりがわるく映ったであろう自分たちのために、気を使ってくれた感じだ。 彼は手が不自由なようだが、そんなことを微塵も感じさせない。 熱心にニューヨークのことを語ってくれる。 そのうち、船内ガイドが、自由の女神像が間近に迫った、とアナウンスする。 早速、甲板に出る。 少し先に、自由の女神が見える。 あの美しい姿に、再び出会えたことに感動する。 段々と、その距離は縮まっていく。

そして、自由の女神から数十メートルの場所で、フェリーは停泊する。

ルルくん・イン・ニューヨーク その6」 へ続く

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ルルくん・イン・ニューヨーク その4

ルルくん・イン・ニューヨーク その3」 から続く

今日は、受賞者のためのニューヨークツアーだ。

何度となく来ているニューヨークではあるが、ツアーと聞くとなんだかわくわくする。 みんなでそろって行くというのがなんといっても楽しい。 実際、これも仕事なのだが、同僚に申し訳ない、と思う気持ちはまったくない。 受賞メンバーとその同伴者の約80名が2台のバスに乗り込み、NYCを目指す。 天気もよく、快適なツアー日和だ。

バスは、マンハッタン島へ入る。 アッパー・イースト・サイドを通り、ハーレムに入る。 十数年前の、危険で汚いイメージはない。 再開発が進んでいる。 さらに南下し、セントラルパーク沿いを走る。 目に飛び込んでくる緑が美しい。 多くの人たちが、この自然と戯れ、リラックスしている光景が見てとれる。 セントラルパークのエンドでアッパーウェストサイドを横断する格好で、ハドソンリバーに出る。 停泊している退役軍艦や、チェルシーピアの有名なスポーツセンターなどが、美しい川沿いの風景としてはえる。 幾度となく、NYCへ来たことがある自分だが、バスの車窓からみるニューヨークは、新鮮で、また違った印象を受ける。

まず、9.11テロ攻撃のターゲットとなった、世界貿易センタービル跡地 (Ground Zero)でストップする。 金網越しに、現場が見渡せるようになっているが、今ではかなり跡地の復興・開発が進んでいた。 この場所に来たのは2度目である。 前回訪れたのは、テロ攻撃のあったわずか1ヵ月半後であった。 その時は、まだ周囲の建物や跡地全体から、煙がくすぶっているのが見え、火災現場のような焦げ臭いにおいをかすかに感じていたことを思い出す。Wfc

近くの教会では、世界各国からの祈願・追悼の品が展示されている。 日本の小学校だったか中学校か忘れたが、送られた見事な千羽鶴を目にした。 そして、このテロの全てをを集約したミュージアム、International Freedom Center へ移動する。 当時の、混乱の様子や、テロ現場での遺品、そして、このテロ事件で、行方不明になった人たちの尋ね人広告の数々。 他にも展示されている、様々なものを見るが、厳粛な気持ちになる。 テロで犠牲になった兵士や家族一人ひとりの声が聞こえてくるようである。 いろんな思いを胸にしながら、ミュージアムを出る。

天気は良いが、戸外はかなり寒い。 もう少し厚手のウェアで来るべきだったと悔やむ。

ルルくん・イン・ニューヨーク その5」 へ続く

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ルルくん・イン・ニューヨーク その3

ルルくん・イン・ニューヨーク その2」 から続く

やはりこの目の覚め方は、時差が影響している感じだ。 昨夜、途中となっていた、メールチェックを終え、ランニングスーツに着替え、ホテルを出発し、Stamford市内を走る。 まだ、街は薄暗い。 白い息を吐きながら、あまりペースを上げずに走る。 やはり、異国のストリートを走るとなると、なんとなく緊張感を覚える。 ストリートの陰から、危険人物が飛び出してくることも想定し、走っている間も、四方八方に、注意をめぐらせる。 一時間ほど走り、ホテルへ帰り、シャワーを浴びる。 その後、ホテルラウンジへ朝食をとりに行く。

それにしても、毎回、米国に来るたびに思うのは、フルーツのおいしいこと。 ストロベリー、メロン、パイナップル、グレープが中心で、さほど珍しくもない取り合わせだが、なぜかフレッシュでおいしく感じる。 アメリカの開放的な大地のもとで食べる味だからなのか。 特に、ブルーベリー、ラズベリーなどといったベリー系は、日本では生でありつけることはあまりないので、そのおいしさに触れると、アメリカに来たんだなという感じがする。

朝食を追え、身支度を整える。 今日は、今回渡米の最大目的のセレモニーがあるのでやはり緊張する。 午前中、他の仕事を追えた後、一連のイベントに参加する。 昼食会から始まって、ヘッドクウォーター内のツアー、表彰式、カクテルパーティーを経てディナーだ。 そのディナーテーブルでは、なんと、CEOと同席である。 緊張感は、相変わらずまるでなく、無難に会話もこなしたが、問題は食事だ。 全体的に、イタリアン料理で、まったく自分が食べられない料理だった。 シーザーズ・サラダに始まり、唯一期待していたフィレステーキも、頼みもしないのに、デミグラ・ソースにおおわれていて閉口する。 ソースがかかっていないわずかな肉片を口にするのみだ。 昼食もそうだったが、西洋の料理が食べられない自分は、こういう場でかなり損をする。

おなかかすいてたまらない自分は、授賞式参加の2人を誘い、日本食レストランへ向かった。 このStamfordは、自分が知る限り、2軒の日本食レストランがある。 ひとつは、「Kujaku」という店で、何回かお世話になった。 今日は、もうひとつの店、「Kotobuki」 へ向かう。 刺身の盛り合わせと、寿司のアラカルトを注文する。 日本酒もたのむが、月桂冠の醸造酒である。 アメリカで食べる寿司に関して、ネタの新鮮さ、おいしさで言うと、やはり、日本で食べるものがうまいと思うが、ただ、ホタテとサーモンだけは、このアメリカで食う寿司の方に軍配があがる、といつも感じる。

食事をした後は、Stamfordの夜の街を歩く。 朝、走った時間帯から比べると、当然ながら、人通りも多く、活気がある。 大リーグのプレーオフが開催されていることもあり、どのバーやレストランも店の外にまで人があふれ出し、ゲームと食事を楽しんでいるようだ。 そんな光景を目にしながら歩くと、「Bobby Valentine's Sports Gallery Cafe」の看板が目に入る。 「Bobby Valentine」 とは、あの、千葉ロッテマリーンズのバレンタイン監督である。 バレンタイン監督は、このStamford出身である。 今回、自分が会食した、自分が勤務する会社のCEOとも懇意である。

Stamfordの夜の街を散策した後、ホテルへ帰る。 Kotobukiで食べきれなかった寿司などを持ち帰り、部屋でパーティーをする。 T氏のルームバーが空になったのを機に各自部屋へ戻る。

ルルくん・イン・ニューヨーク その4」 へ続く

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ルルくん・イン・ニューヨーク その2

ルルくん・イン・ニューヨーク その1」 から続く

無事、JFK空港へ到着する。 そのまま、迎えのリムジンに乗り込み、宿泊先ヘ向かう。  途中、目にするニューヨークの光景を見て、「ああ、またここに来ることができて嬉しい」という感慨に浸る。

行く先は、Connecticut州Stamfordだ。 JFKから約40分で我々が宿泊するWestin Hotelに到着する。 Stamfordは、NYCの北西約25マイルに位置し、人口12万弱の都市である。 米国のニューヨーク州を東京都にたとえた場合、よく言われることだが、隣接する、ミュージャージー州は埼玉県、一方、コネチカット州は神奈川県にたとえられる。 そして、このStamfordは、全米でも富裕層が居住するエリアとして、神奈川の中でも横浜にたとえられることが多い。

ホテルへチェックインする。 軽く、運動なりで体を動かした後、昼・夕食兼用の食事を取って、早めに寝るパターンが、自らの経験的に、時差ボケに対応するやり方であった。 なので、今回もそうしようというか、多分、皆もその流れだろうと思っていた。 しかし、今回の渡米メンバーは若手中心で、好奇心が有り余ってしようがない。 一刻も早く、ニューヨークへ行きたいよう、と眼が血走っている。 彼らのエネルギーに負け付き合う。

ここStamfordからニューヨークまでは、Metro-North鉄道のNew Heaven Lineで、ニューヨークの中心 Grand Central Terminal (GCT)へ、1時間かからず到着する。 GCT駅構内は相変わらず薄暗い。 平日の午後であるが、多くの人たちが行きかう。 屋根の壁画には相変わらず不思議な雰囲気を感じる。 地上へ出て、まずは、ニューヨークで一番にぎやかな場所、Union Squareへ行く。 いつもどおり、人の多さと、そのゴージャスさに驚く。 記念写真を撮ったりで、NYCの雰囲気を味わう。 その後も、マディソン街や5番街をぶらぶらと歩く。 ニューよークには、周知のとおり、Yankees と Mets 2つのベースボール大リーグチームがあるが、すれ違う人たちを見ると、Yankeesのギアをつけているニューヨーカーがかなり多い。 Metsとの比較は、10対1で圧倒的にYankeesの勝ちである感じである。 ニューヨークが始めての、同僚には、すべてが新鮮に見えるらしい。 仕事をしている時より、生き生きとした表情をしている。  皆、あまり昼食も食べていないので、そろそろ、お腹がすき始める。

早めの夕食は、GCT内のOyster Barでとることにする。 Oysterbar この店は、新鮮な魚介類を食わせてくれることで、日本でも有名なディナースポットのひとつとなっている。 海外支店も日本にできた。 やはり味わうとなると、Fresh Oyster、いわば生ガキだが、生ガキだけで10種類くらいメニューに並んでいる。 多分、産地で明記されていると思うのだが、どれがどうなのかまったくわからない。 Westpointは、なんだか、おいしいと聞いたことがあったので注文する。 他にも、2種類たのむ。 そして、注文のOysterがテーブルに届く。 早速味を比べてみる。 味付け的には、添えられているレモンを絞るだけである。 じかに殻から、吸うようにしてツルっと口に含む。 なんとも言いようのない、旨み、おいしさである。 確かに、注文した下記の種類ごとに食感、味も異なる。 これは食べ比べもいいのではと思う。 やはり、カキはシンプル・イズ・ベスト、を再認識した。 このOyster Barでもカキを、煮て焼いて食うメニューはなかったように思う。

カキを堪能した後、クラムチャウダーを注文する。 自分が乳製品を食えないのを知っている周りの者は、「大丈夫?」と気にしてくれるがOKだ。 クラムチャウダーと言えば、ホワイトソース系のものが一般的だが、自分が注文したクラムチャウダーは、「マンハッタン」風である。 ホワイトソースを使う 「ニューイングランド」系との違いは、牛乳を使わず、コンソメベースに、トマトを使った、赤い色のスープであるところだ。 これが、絶品であった。 クラッカーをスープに落とし、少しふやけた状態ですくって食べる。 周りの仲間もおいしそうに思えたのか、これを注文する。 このマンハッタン・クラムチャウダー、残念なことに、あまり出しているレストランはない。 「マンハッタン」という名前をつけているくらいなら、もっと多くの店で出してもらいたいものである。

Oyster Barでの夕食を終え、Stamfordへ帰る。 しかし、若手の何人かは、これからYankee Stadiumへ行くのだという。 ちょうど今、Yankee Stadiumでポストシーズンゲームが行われているのだが、チケットの万が一の確率を期待しているそうである。 自分は、他の仲間とStamfordへ帰る。 ホテルについた後、バーのTVでYankeesの試合を観る。 Yankeesの負けが確定した時点で、部屋へ引き揚げる。 メールのチェックをしていると猛烈な眠気が襲ってくる。 レスポンスしなければいけないメールがいくつかあるが、ベッドへ直行する。 もうそのまま眠りに入ったようだ。

目覚めたのは翌朝、5時半だった。

ルルくん・イン・ニューヨーク その3」へ続く

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ルルくん・イン・ニューヨーク その1

いざ、ニューヨークへ!

自分が勤務する会社のイベントへの参加のため、米国へ出張となった。  いつもの海外出張だと、度重なる、重要なミーティングの連続で、緊張を強いられ、フラストレーションもたまる。  しかも、ほとんど毎回一人での出張である。  いつも、帰国後、体重が1、2キロ落ち、胃がやられてしまっている。  それが、今回は、報奨旅行的なもので、総勢8名の一行だ。  また、現地では、ある程度、フリーで動ける時間も取れる、となると、仕事とはいえ、なんだかワクワクする。  前夜は、早めに床につく。

翌朝を迎える。  予約しておいたタクシーに乗り込む。  まだAM5時前だ。 坂戸駅まで運んでもらう。  この4月から、坂戸駅発、川越駅経由の、成田空港までの高速バスが運行している。  これは、とてもありがたい。  今までは、池袋まで出て、新宿、東京、西日暮里を経由し、成田エクスプレスまたは、京成スカイライナーで成田空港ターミナルに到着であった。 スーツケースを持っての、乗り換えはやはりきついものがある。  それが、バスに乗り込めば、約2時間半座りっぱなしで、空港まで運んでくれる。

自分が、坂戸駅のバスターミナルに到着したのとほぼ同じタイミングで、バスが入ってきた。  もうすでに、数組の人たちが待っている。  今朝は、だいぶ気温が低めなので、外にいるより、バスの中で発車を待つほうがありがたい。  先客たちは、荷物を預けた後、運転手にチケットを渡し、バスに乗り込んでいく。  自分も、荷物を預け、同じようにバスの乗車券を見せながら乗車する。  バスの運転手さんが聞いてきた。  「第2ターミナルですね?」、「はい」。  「航空会社はどちらですか?」、「ANAです」。  すると、「ANAは第1ターミナルになりましたが。。。」と言われる。 知らなかった。 トラベルエージェントからも聞いていなかった。 教えてもらって良かった。

朝日がまぶしい。 早朝の出発であったが、車内では、うとうとすることもなく、バスはさほど渋滞もなく、成田空港第1ターミナルへ到着。 スーツケースを引きずりながら、航空会社のチェックイン場所へ進む。 時期的なものかもしれないが、自分が搭乗する、ANAのチェックインカウンターは、いつもと違い信じられないほど空いている。  ひょっとして、自分がいるここは、ファーストクラス専用のカウンターなのか、と思わせるほどであった。 チェックインを終え、両替も済ました後、渡米メンバーと合流する。 そして、チェックインを済ませ、機内へ乗り込む。

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カレーの王者 「チャンピオンカレー」!?

石川で 「チャンピオンカレー」を食べた。

このチャンピオンカレー、北陸ではかなり有名なカレーチェーンで、その味もさることながら、ボリューム面からも、若者を中心とし、絶大な支持を得ている。 石川の食文化の中で、カレーの文化的価値を純粋に希求したカレーである。

この店を紹介してくれたM氏とともに、石川県野々市にある本店へ食べに行った。 ここは、ショップに併設して、チャンピオンカレーの工場がある。 車から降りると、もうプ~ンとカレーのいい匂いが漂ってくる。 店の中に入る。 内装はごく普通の感じで、作りはカウンターと、入って右奥にテーブル席もある。 券売機で購入したチケットを係りの人に渡し、席で待つ。 M氏から、ここのカツも、カレー同様においしいと聞いていたが、無駄なトッピングはせず、白米にかけられたプレーンなカレーライスを食す、というのが自分のカレー哲学なので、自分が注文したのは、トッピングなしの「ジャンボカレー」。 レギュラーのカレーより、ライスの量が1.5倍である。

待つこと数分。 待望のチャンピオンカレーが出てきた。
カレーソースの色は茶色。 カレーソースの具は、形が確認できるのは肉ぐらい。 他の具材はカレーの中に溶けてしまっているのか。 次に、カレーのとろみであるが、サラサラ感はまったくない。 翌々日までねかせた、または2、3日煮込んだカレーといった感じで、重厚な、まったり感が全体を支配する。 ライスの上にこのカレーソースが、かけられている姿は圧巻である。 プレートの脇中央に、キャベツの千切りが盛られている。 そして、ランチタイム限定なのかどうかわからないが、半熟の目玉焼きがサービスとして、カレーの上に乗っかっている。

立ち上る香りが食欲を大いに刺激する。 早速、スプーンで一口すくって食べる。 辛さはほとんどない。 いわゆる市販のカレールーの辛さ度合いで言えば、中辛の下程度である。 まあ、自分は、超激辛OKの人間なので、辛さ度合いの判定はむつかしい。 サラサラでなく、とろみもないので、無駄なく食べやすい。 またこのスプーンは、先が割れてフォークになっているタイプだ。 カレーのまったり感からすれば、胃にたまりそうだが、意外とそうではない。 とにかく無言で食べる。 途中、福神漬けを食べ、水を息抜きに飲む。 それでもカレーを口に運ぶペースは衰えることなく完食。 確かにおいしかった。 でも、また次の機会にわざわざ食べにくるほどのインパクトはなかった、というのがその時の印象だった。

それがである。 二日たった今日、あの味を思い出した。 なんだかまた食べたいな。 それも、「いつか」ではなく、「近いうちに」食べたいという思いが自分の中を駆け巡る。 何故こういう気持ちになったのかわからない。 頭の中の印象と違って、自分の味覚にあのカレーが強烈にインプットされたのか。 「一度食べたらクセになる」という、このカレーのキャッチフレーズがわかるような気がした。 クール宅急便での通販もしているようなので、注文してみようかなと思う。

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豊田市にタクシーは走っていない!?

仕事で、愛知県豊田市へ行った。

初めての訪問地である。
豊田市と言えば、あのトヨタ自動車会社の所在地である。
自分も、トヨタ自動車の関連会社を訪問するため、最寄り駅の上挙母(うわごろも)に到着したのは、前日の夜10:00過ぎ。 トヨタ自動車のある町だから、にぎやかなのかと思っていたが、まったく違う。 田舎町である。 街灯もあまりなく、暗い道を歩く。
あらかじめ、駅からホテルまでの地図を頭にインプットしていたのだが、暗さも手伝って、ホテルまでの道がよくわからない。

散々迷ったあげく、タクシーをつかまえることにした。 大通りに出たところで、タクシーを待つ。 時間も時間なので、台数は少ないが、それでもタクシーは走っている。 思いっきり手を上げて、タクシーに合図を送るが、どのタクシーも通り過ぎていく。 それらの車には「迎車」サインもなく、お客さんも乗せていない。 40分くらいの間に、かれこれ 5、6台やり過ごした。

仕方がないので、道順を聞こうと思い、ホテルに電話するが、呼び出し音がなりっぱなし。 「どうしよう」と、途方にくれる。 誰にもすれ違わないので、道も尋ねられない。 粘り強く電話をかけ続けると、やっと相手が出た。 そこで道を教えてもらうが、さぱりわからない。 結局、迎えにきてもらうことになった。
ホテルの人は、「わかり辛いところで申し訳ありませんでした」と謝る。 「いえいえ。 途中、タクシーで来ようと思ったのですが、全然、つかまらなくて」 と話すと、「この豊田では、流しのタクシーはないんですよ」 とそのホテルの人は言った。 「どうしてなんでしょうか?」と聞くと、「どうしてでしょうねえ。。。」

翌日。 迎えに来てくれた会社の人間の車に乗って、豊田市内を走る。
やはり、タクシーは走ってない。 本当に、まったくと言っていいほど、対向車線を走るタクシーを見ない。 そのことを、運転する同僚に言うのだが、「そういえばそうですね。。。」。
クルマの町、豊田。 でも、流しのタクシーがないのはどうしてなんだろう? 誰か知っている人がいれば教えてほしい。

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ルルくん・イン・オーランド その18(最終回)

この三越の店内はかなり広い。 いわゆる、日本ものを中心とした、おみやげ屋さんといった感じである。 ディズニー関連のグッズはなぜか置いていない。 衣服、陶磁器、アクセサリーから、書籍に至るまで、ありとあらゆるものが売っている。 Pokemonも米国でも大人気のようで、専用のコーナーがあり、子供たちが楽しそうに物色している。

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宝石売り場のカウンターでは、客の目の前で、貝殻から取り出した真珠の実演販売をおこなっている。 ホテルの近くにも、こういうショップがあった。 このあたりは、真珠の養殖でもおこなっているのだろうか。

いろいろめずらしいものがあったが、「愛」の文字をかたどったペンダントを買う。 レジでカードを出すと、「日本の方ですか?」と訊かれる。 女性のその店員は日本人だった。 「はい」と答えると、「ご観光ですか?」、「それがビジネスなんです」。 これを機会に、しばしの間、話がはずむ。 自分としては、これまでずっと英語のシャワーを浴び続けていただけに、わずかながらフラストレーションがたまっていたのかもしれない。  MASASHIのとは違って、久々に、きれいな日本語を耳にした。 とても新鮮な気分になれた。その後も、店内をぶらぶらとしていたが、花火の音が聞こえてきた。 "Illuminations"が始まったのだ。

店の外に出ると、大勢の人垣が見える。 昨晩見たのと同様の、花火とサーチライトによるイルミネーションショウが目の前で繰り広げられている。 相変わらずの、華麗さと迫力だ。

Dscn0101 いま自分がいる、日本館の前が、一番これを見やすい位置のようだ。

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インターバルに、エプコットのシンボルタワーが輝く。 これが、とてもきれいで感動してしまう。 いま気がついたが、日本館の五重塔や鳥居が、電飾されている。 最後の花火が打ちあがり、ショウは幕を閉じる。 また、園内を歩き回る。

ドイツ館へ来る。 ここのビアホールでは、生演奏を聞きながら、本場のビールとソーセージを楽しむことができる。 もちろん、軽食カウンターでもビールを注文することができる。
次に、メキシコ館へ入る。 館内は、全体的に薄暗いのだが、古代マヤ文明に迷い込んだかのような感じがする。

Dscn0110 特に、ピラミッドがそびえるインテリアをモチーフしたレストランは、摩訶不思議なトリップゾーンである。 店では、民族衣装のポンチョを売っている。 色んなデザインのポンチョがあってとても素晴らしい。 すでに持っているソンブレロとともにメキシカンスタイルということで、来週の日曜日にある、安政遠足の大会用の衣裳に、とも考えたが、あまり活動的でなさそうなのでやめる。

メキシコ館をぬけると、フューチャーワールドである。 未来をテーマにしたバーチャルアトラクションが充実した世界である。 それだけに人気も高いのだが、もう10時になろうとしている時刻では、アトラクションの行列もない。

Dscn0112 さらに歩くと、草花で、ディズニーのキャラクターをかたどったガーデンがあった。 よくできた造りで、照明も照らされ、とてもきれいだ。
すぐそばにある、エプコットセンター内最大のショッピングセンターへ入る。 おもに、ディズニーキャラクターをデザインした衣服が中心だ。 大体がこれまで目にしてきたようなものだが、目に付いたのは、カリブの海賊に出てくるキャラクターコスチュームだ。 これは、安政遠足用にいいのでは、と再び思ったが、重そうで、暑そうなのでやめた。

ほぼ、このエプコットもぐるりと一周回った。 すこしお腹がすいてきた。 イギリス館の近くに、"Fish and Chips" を売る店があった。 注文し、テイクアウトトレイで受取ると、すぐにかぶりつく。 このフィッシュ・アンド・チップスは、単に、白身魚を小麦粉をつけて揚げたものに、フレンチフライがつく、単純な料理なのだが、これがウマイ。 そのままでも、十分いけるのだが、モルトビネガーをつけて食べてもおいしい。 ほおばりながら、退場ゲートを通り、ホテルへ向かう。 静かな湖と対岸に見えるボードウォークのネオンが美しい。 思わず足を停めて、その光景に見入る。 そばにベンチがあり、腰掛ける。

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今晩で、このオーランドともお別れだ。
短い滞在だったが、仕事とともに、このディズニーワールドを楽しめた。 ワシントン・ダレス空港での大幅なフライトの遅れ、デラックスなホテルでの宿泊、会議での知的かつ生産的なやりとり、湖沿いの歩道を通りMGMスタジオまでのジョギング、 ディナーでの感動的なイルミネーション、そして仕事で全世界から集まった素晴らしい仲間たち。 このオーランドでは、様々なことを体験し、色んなことを教えてもらった。 このオーランドへは、また来てみたい。 そして、その時は、ビジネスではなく、観光でこの素晴らしいオーランドを訪れたい。
(完)

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ルルくん・イン・オーランド その17

エプコットの入場口を抜けて歩く。 ここはもう、ワールドショーケースのエリアである。 いろいろな建物が見えてくる。 まずはフランス館。 広場の中心にはエッフェル塔が建つ。 ワインコーナーもありテイスティングもできる。 次に歩くと、モロッコ館。 エキゾチックな雰囲気が漂う。 絨毯とか色んな雑貨が充実している。 見ているだけで楽しい。 そしてさらに歩くと、見覚えのある風景が目に入る。

Dscn0089 Dscn0097お城や五重塔や鳥居。 そう、ここが日本館だ。 鳥居は湖岸に面しているので、なんとなく厳島神社の雰囲気がある。 Dscn0095

Dscn0096武家屋敷のような建物の2階が和食レストランとなっている。 いくつかのテナントが同居しているが、自分の目指すレストランは、Teppanyaki Dining。 早速、店内に入り、係員に予約してないがOKかと尋ねる。 すると、OKだが、1時間待ちだと言う。 腹の虫は鳴るが、覚悟していたことなので待つことにする。 待合室のソファはあらかた埋まっている。 ワシントンダレス空港で体験したようにみんな、連れの人たちと和気あいあいとしゃべっている。 相変わらず、彼らは待つのが苦痛とは感じないらしい。 待っている人の中には、日本人らしき姿も見かける。

待つこと、1時間と15分。 やっと自分の番だ。 この店では、カウンターテーブルごとに総入れ替え方式だ。 鉄板を取り巻くように、10脚の椅子があり、10人食事が終われば、総退陣。 また次の10人が入るといったシステムだ。 自分たちの組は、自分以外に、3組の9人と相席(?)になる。 ここは、その名の通りの鉄板焼きの店だ。 ただ、日本のいわゆる鉄板焼きとはすこし違う。 おとなしく鉄板の上で、各人がじゅうじゅう焼くのではなく、目の前で料理人が、派手なパフォーマンスで作ってくれるものだ。 アメリカでは、ベニハナがパイオニアである。 正統派の日本人にはウケが悪いようだが、自分は大好きである。

シェフが登場する。 東洋人の男性だ。 胸のネームプレートに 「MASASHI」 と書いてある。 日本人らしい名前だが、ちょっと顔つきは日本人ではないように思う。 ウェイトレスが注文をとりに来る。 自分の注文は、ビーフとロブスターとシュリンプのメニュー。 ちょっと豪華にいってみた。 MASASHIは、準備に取り掛かる。 こっちが日本人だとわかるのか、自分に向けて日本語で話し掛けてくる。 その日本語もちょっと微妙な感じだ。 食材が届き、いよいよ料理開始。 まずは、全員共通のメニューである、焼きうどんを作り始める。 油とバターを鉄板にひく。 鉄板が熱せられるのを待つ間に、MASASHIは、料理用のナイフとフォークをくるくる回し始める。 みんなから拍手が起こる。 鉄板の温度が上がったタイミングで、まずは野菜を鉄板の投入する。 とたんに、じゅう、という音とともに、いいにおいが鉄板からあふれてくる。 野菜は、玉ねぎ、ピーマン、きのこ、そしてキュウリ。

厚く横にスライスし、中をくりぬき、さらに天辺をカットし重ね合わせた玉ねぎからは、もうもうと蒸気が湧き上がる。 MASASHIは、 "This is Fujiyama!"と紹介する。 テーブルのみんなも再び拍手だ。 マジックでもなんでもないのだが、このように素直に反応してくれる欧米人。 自分はとても好きである。 次に、うどんを投入する。 焼き始めたところで、そのうどんをマカロニ状にヘラで切っていく。 まあ、確かに食べやすくはなる。 別に焼いておいたシュリンプと、さっき焼いていた野菜を混ぜ合わせ、最後に醤油で味付けをする。 この醤油が鉄板に掛かった時に出るにおい。 もう最高だ。 いざ食べる。 アツアツをほおばる。 文句なしにおいしい。 焼き加減や醤油のアクセント、そして、マカロニサイズに切ったうどんと絶妙にマッチする。 特筆すべきは、キュウリ。 日本では、キュウリを炒めたり、火を通したりする料理はほとんどお目にかからないのだが、この焼きうどんでのキュウリはしっかりと存在感を出している。 キュウリ特有の、シャキシャキ感も失ってない。 日本のキュウリとはすこし品種が違うのかな、とも思ったが、キュウリを炒めるというのも、いいアイデアかもしれないと思った。

その後は、各自がオーダーしたメインメニューを焼いていく。 やはりというか、なぜだか分からないのだが、ビーフはみんな注文している。 MASASHIが焼き加減をみんなに訊く。 自分以外の人たちは100%欧米人であろうと思うが、全員がミディアムかウエルダンで注文する。 自分はレア。 ステーキを注文する時は、いつもレアだ。 自分のイメージだと、欧米人は血の滴るようなステーキを食べている、だがどうもそうではない。 でも自分は、まさにそんな、血の滴るステーキが好きだ。 レアではそこまでいかない。 レアのもっともっとレア(?)なステーキの注文の仕方はあるのだろうか? "ブラッディ(Bloddy)" とか "バンパイア(Vampire)" とでも言うのだろうか?  これがあるのだ。 "シズル(Sizzle)"。 血がしたたるところまでいかないかもしれないが、これが近い言葉であるらしい。 次回ステーキを注文する時は、この「シズル」を試してみようと思う。

それぞれの注文どおりにステーキが焼かれ、みんなが食べる。 ステーキソースも用意されている。 ひとつは醤油ベースのもので、もうひとつはマスタード系である。 どちらもそこそこおいしい。 でも自分は、塩とコショウのシンプルな味付けで食べる方が好きだ。 シェフに、きつめに塩・コショウして出してくれと言っても良かったのだが、やはり、ステーキソースは、店によってオリジナリティに工夫を施しているので味わってみたかったからそのままにした。 ロブスターも同じタイミングで焼きあがり、一緒に食べる。 おいしい。 わずか日本を発って6日しかたってないが、和食切れの自分にとって、素直に満足できる料理だった。 敬意を表し、MASASHIに 「ありがとう。おいしかった」 と声をかける。 MASASHIも、「どういたしまして」と返してくれた。 料理を満喫し、レストランを後にする。

まだ、食事に入る前は、昼間のような明るさだったが、あたりはもうすっかりと暗い。 この日本館には、三越デパートが出店しているショップがある。 おみやげを買おうかと思い店内に入る。

「ルルくん・イン・オーランド その18(最終回)」 へ続く

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ルルくん・イン・オーランド その16

今日が会議最終日である。 自分達のグループは、朝食をとりながら、最後の打ち合わせをする。 会議場に皆が集まってくるが、何人かはスーツケースを携えている。 今日は、午前で終わりなのだが、その途中で帰ってしまう人たちもいるようだ。

最後のセッションは、各グループごとのプレゼンテーションだ。 どのグループもリラックスした雰囲気で、ユーモアも交えてプレゼンするが、メッセージは強烈で的確だ。 やはり、こういった場で、ツボを得て、明確にアピールしていく技術は、普段、こういった経験の少ない日本人にとっては、非常に参考になる。 そして最後のプレゼンテーションで、自分達のグループの番が来た。 このグループは、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、メキシコ、そして日本と、なかなかインターナショナルなメンバー構成である。 プレゼンでは、舞台劇風に、ひとつのシナリオを演じるという試みをとった。 自分のロールプレイ役は、不満を持ってはいるが、現状を打破できないトラディショナル・カスタマー。 これを、新しいソリューションを持つプロバイダーとともに、他者とアイデアを交換しながら、解決策を見出していく筋書きである。 その迫真の演技(?)と解決までにいたるプロセスが、聴衆からは大いに受けとめられた。 懸命に準備した割には、あっという間に終わった。 だが、肩の荷が下りた。。。

プレゼンセッションが終わると、最後に主要な人たちからのクロージングメッセージの後、4日間にわたった会議が閉会する。 この期間中、神経および身体ともに張り詰めていたので、閉会時の拍手が終わったあとは、なんともいえぬ解放感を味わう。 各参加者同士で握手や抱き合う風景が、あちこちのテーブルで見られる。 やはり、ずっと一緒に行動していたので、仲間に対しても情が移るというか、別れるのは寂しい気分だ。

ほとんどの参加者が、今日のうちに帰途に着く。 自分の場合は、フライトの関係で、翌早朝の出発である。 一旦、自室へ引き上げる。 会議での緊張感から解き放たれ、大の字でベッドに仰向けになる。 さあ、これからどうしようか。 午後まだたっぷりと時間はある。 せっかくだから、どこかディズニーワールド内のテーマパークへ出かけてみようかな、と思う。 MGM Studioは一度行ったことがある、Magic Kingdomは東京で何回も行ったし、Epcotへは昨晩行った。 だとすると、4大テーマパークの中で未知の、Animal Kingdomへ行ってみようか。 まてよ、それとも、せっかくだから、Downtown Disney へ行って、Pleasure Island で遊ぶという手もあるな。 うーん、迷うところだ。 と、どこにしようかと考えているうちに、眠りに落ちてしまった。。。

やはり疲れているのか、身体がフロリダの気候に順応できていないのか、まだ時差ボケが残っているのか、どうもこの滞在中、ふと息を抜くと、瞬間芸で眠りに入ってしまう。
何度か目が覚めるが、また眠りに落ちる。 その繰り返しで、最終的に目が覚めたのは、夕方の6時半!  こうなってしまっては、Animal Kingdom も Pleasure Island もない。 どこへ行こうかと、改めて考える。 こうなったら、近いし、日本館で和食も食べられることだし、ということで、再び、Epcot へ行くことに決めた。 急いでシャワーを浴び、着替えた後、エプコットヘ向かう。

やはり、金曜日の夕方ということもあり、入場ゲートは長蛇の列。 だが思いのほかスムースに進む。 ゲートで、なにやら器具の上に指をかざすことを要求された。 指紋をとるためだと思う。 もちろん、これは全入場者に対して要求される。 この平和なディズニーワールドでも、セキュリティチェックは全米の空港と同様なのか、と夢の舞台から現実に引き戻された感じだ。 2年前に、ニューヨークの自由の女神があるリバティアイランドへのクルーズでも、同じチェックがあったことを思い出す。

そしてエプコットセンターへ入場する。 このエプコットセンターは、Future World と World Show Case の2つのエリアから構成される。 Future World は、遊園地的な雰囲気だが、大人も楽しめるアトラクションが人気の的である。 なかでも、Test Track や Soarin は大行列で、リザーブシステムである Fast Pass がないと、数時間待ちを覚悟しなければならない。 同僚のMichelleとRaymondは、会議前日、自分がフライトディレイで四苦八苦している頃、これらのアトラクションを楽しんでいたらしい。 "You should absolutely enjoy them!" と言われた。 今からでも、並べば乗れるんだろうが、昼飯も食べていない自分は、腹ごしらえを選ぶ。

ルルくん・イン・オーランド 17」 へ続く

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ルルくん・イン・オーランド その15

全員集合し、バスが出発する。 乗り込んだみんなの着ているものを見ると、これまでの会議でのウェアとはガラっと雰囲気が違っている。 会議でのドレスコードは、「ビジネスカジュアル」であったので、ほとんど普段のスーツ姿の延長であった。 だがこの場では、短パンありノースリーブありのリラックスしたラフな格好だ。 そのせいかみんなの表情もずいぶんと和らいで見える。

バスがエプコットセンターに到着する。 バスを降り、ぞろぞろとパーティー会場へ向かう。 会場は、ワールド・ショーケース内の中国館にあるチャイニーズレストランである。

Dscn0106_01 レストランの名前は、"Nine Dragon"。 外観は王宮をイメージした優雅なデザインだ。 中へ入ってみると、外装にたがわず、宮殿でおこなわれるパーティー会場を思わせる空間に、円卓が巧みに配置され、壁面にはオリエンタルな彫刻が並び、中世の晩餐会を感じさせる内装だ。 テーブルや椅子も凝った造りをしている。 ドリンクは、バーカウンターで好みの飲み物を作ってくれる。 自分は、ブラディマリーを頼む。 そして、料理を待つ。

てっきりコースメニューかと思っていたのだが、バイキング形式だ。 ケータリングテーブルには、数々の料理が並んでいる。 広東料理を中心とした前菜・メイン料理が皿に盛られている。 点心も豊富な種類がある。 それらとは別に、西洋風の料理のトレイも用意されている。 見た目はどれも本当においしそうである。 ただ、肝心の料理の味の方は、クエスチョンマークがつく感じだ。 アメリカらしく、「大味」と言ってしまえばそれまでだが、全体的に、材料の包丁の入れ方、素材の下ごしらえ、火の通し方など、均一でない部分があり、味に影響を与えていると感じた。 このあたりは、中国料理の基本的は部分であると思うのだが、バイキングということで、手を抜いているのか、シェフの力量の差なのか、すこし期待はずれだった。

ディナーを終え、レストランを後にする。 すっかりあたりは真っ暗になっている。 みんなが、あらかじめ予約された湖岸のプライベートデッキへ移動する。 ここでいわゆる2次会が開催される。 エリア内はスタンディングテーブルが何卓か置かれ、専用のバーもある。 湖からの風が心地よい。  仲間と会話を交わしているうちに、お目当てのイベントが近づく。 オープンエア・イルミネーションタイムだ。

エリア内のほとんどの外灯が消える。 まるで、コンサート前の静けさと興奮が渦巻く中、開演のアナウンスだ。 花火が打ちあがる。 その数、頻度半端でない。 昨晩、Narcoseeレストランで見た花火とはスケールが全く違う。 ファイアーするタイミングおよびタメ。 すべてが感情の起伏と相まっている。

Dscn0077_1 これは単に、花火だけではない。 それにあわせた、イルミネーションライトがあり、BGMがある。 そしてその中には、起承転結がある。 そしてドラマがある。 テーマとしては、"World Peace" をアピールしていた。 その壮大なスペクタクルと、感動的なミュージックで、自分はもう涙、涙。。。 

このイルミネーションタイムが終わると、参加者は各自で行動する。 さらに、エプコットセンターで遊ぶ人たち、エリア内のバーで3次会(?)をする人たち、おとなしくホテルへ帰る人たちなどだ。 ここからホテルへは、20分くらい歩けばたどり着く。 自分はまだまだエネルギッシュだったのだが、明日最終日のミーティングでの自分が担当するプレゼンの内容がまだ完璧でなかったので、しぶしぶと言うか、おとなしく部屋に戻る。 残念ながら、このあたりが、日本人の真面目さなのかと思う。 もうアルコールも相当量入っているが、意外と冷静な思考ができる。 スライドを多少書き直し、完璧に仕上がった。

明日が、実質的な、オーランドでの最終日となる。

「ルルくん・イン・オーランンド その16」 へ続く

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ルルくん・イン・オーランド その14

今日も朝から強い日差しが照りつける。  朝食を済ませ、定刻5分前くらいに会議場へ入る。 昨日の続きで、アサインされたグループメンバーでのディスカッションを中心に進む。 昨晩、資料を読んで、自分なりの考えをまとめていたので、今日は割りとスムースに議論に加われた。 このディスカッションでのブレイクアウトセッションは、ほんと、あっという間に時間がたってしまう。 昼食をはさみ、同様のセッションが進む。 翌日に、グループでの結果をプレゼンテーションしなければいけないので、そのコンテンツの制作も並行して進められる。 グループごとの結論が出た時点で、終わったグループごとに解散になる。 自分たちのチームも見通しがつき終わりにする。 しかし、翌日の朝食時に、最終の打ち合わせを行うことに決め、解散する。

7時30分からは、会議参加者のために全体ディナーが予定されている。 まだ1時間半くらい時間があるので、おみやげでも買っておこうかと思い、ホテルリゾート内をブラブラ歩く。 ヨットクラブの1階にはマーケットプレースがある。

Dscn0038 ディズニーキャラクターのグッズ、衣類を中心に、ドリンク、スナック、雑誌などを売っている。 大体のことはこの店で都合がつく。 このヨットクラブと連結されているビーチクラブホテルにも、同様のショップがあるが、ここでは、ハンバーガー、サンドイッチ、スープなどの軽食を出すデリカテッセンがある。 ここの、ローストビーフ・サンドイッチとクラムチャウダーはなかなかいける。

この2つのホテルに関わらず、ディズニーワールドエリア内での支払いは、すべてホテルのチェックイン時に渡される特別カードで決済できる。 クレジットカードを持ち歩かなくても良いので便利だ。Dscn0059_1

買い物を終え、部屋に戻りくつろいでいると、また眠気を感じる。 睡眠時間は足りてると思うのだが、どうも、歳とともに、時差の解消ができなくなっているみたいだ。 ここはぐっと頑張って、意味もなく腕立て伏せをしたりしながら眠気を散らす。 集合時刻に、迎えのバスに乗り込み、パーティー会場であるエプコットセンターへと向かう。

「ルルくん・イン・オーランド その15」 へ続く。

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ルルくん・イン・オーランド その13

我々のホテルであるディズニーヨットクラブからタクシーに乗り約20分で目的地に到着する。

そこは、Disney’s Grand Floridian Resort and Spa。 ディスニーワールド内でも、トップクラスにランクされるホテルである。 ビクトリア調のいくぶんマイルドな外観の建物で、ロビーは白亜なインテリアでゴージャス。まさに王朝時代の宮殿の雰囲気である。 このホテル内には、Victoria & Albert’s や Citricos といった有名なレストランもあり、他の店もレベルが高い。我々が行ったのは、Narcoosee という名のレストラン。 自分のボス Heatherが、以前来たことがあり、なかなか良かった店だということだ。

あらかじめ予約を入れていたようだが待たされる。 その間、カウンターに座りドリンクを各自注文した。

ボスは、Chocolate Martini を注文した。 チョコレート味のカクテル? ちょっと変な感じがするが、一口もらって飲んだところ、これがなかなかいけるのだ。 マティーニの強さと、チョコレートの甘味がマッチしておいしかった。このカクテルに使われているチョコレートは、カカオの風味があまりないものであったが、逆にそれが、マティーニとのバランスが取れていたのかなと思った。 自分は、Lake Side Bomber という名のカクテルを飲んだ。 自分の想像だが、ラム酒、パイナップルジュース、ブルーキュラソー、あと何かを足したようなカクテルだった。 フロリダ的で、とてもおいしかった。

テーブルの準備が整い移動する。 湖がすぐそばに見えるテーブルだ。

アペタイザーに、シュリンプカクテル。 この店では、Chilled Shrimp と名づけていた。

さて、メインメニューだが、この店はシーフードがおすすめらしい。確かにメニューに、Salmon、Scallop, Lobster といった品々が並んでいる。 自分も、シーフードは好きだが、往々にして、クリームソース系の味付けで供されることが多いので、自分は一番無難な、Filet Mignon Stake を注文する。

料理と一緒に飲むワインも注文する。 カベルネ・ソーヴィニオン系のMerryVela という2002年ものの赤ワインだ。 カベルネ・ソーヴィニオンのワインの特徴であるコクやスパイシーさが、適度に合わさってとてもおいしいワインだった。

同時に料理が運ばれてくる。 どの料理もおいしそうだ。自分がオーダーした Chilled Shrimp はチームメイトのMichelle もオーダーした一品だ。 エビのプリプリ感はそのままで、アボカドをコンビネートした、スイートチリソースは絶品に近い味わいだった。
そしてメインディッシュ。 自分は、海外出張地で、日本料理店またはチャイニーズ料理店がなければ、その他の店で、ステーキを注文することになる。 これは、何もステーキが好きな訳ではなく、アメリカでの食事で、乳製品がまったくNGな自分にとって一番無難なのは、ステーキであるということだけである。まれに、チーズやバターをベースとしたオリジナルソースをかけて出す店もあるが、大体は、シンプルに、塩コショウの味付けである。 しかしこの店は違った。 ステーキの上にかかるデミグラスソース自体が強いバター風味で、さらに厚みのあるクリームがいく筋か、かかっている。ステーキというよりビーフシチュウに近い。 食するまでもなくこれはダメだ。 ちょっと予想していなかっただけにショックが大きい。 フォークとナイフで露骨にそのソースをそぎ取り、ナイフで切ったわずかな肉の塊を口に入れる。それでも乳臭いにおいがする。 しょうがないので、ワインで流し込む。

8時30分から、イルミネーションタイムが始まった。湖に、イルミネーションを施した色んなボートが次々と登場する。 動物やら地球を表現したものもあり、見ていて飽きない。 その後、花火が打ち上げられる。 よく見ようとレストラン外のデッキに出る。華やかさは日本の花火の方が上という気がするが、派手さではアメリカが勝る感じだ。

楽しい食事を満喫しホテルに戻る。 何時もの海外出張だと、日本から、たいした用事でもないメールがたくさん飛んできたりするが、今、日本はゴールデンウィークの真っ只中なので、それもない。明日の会議の資料にしばらく目を通していたらウトウトし始める。 まだ10時半だが寝ることにする。

「ルルくん・イン・オーランド その14」へ続く。

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ルルくん・イン・オーランド その12

休憩に入り、トイレを済ませ外に出る。 相変わらずのいい天気だ。 芝生の緑が鮮やかに目に入る。 そして、相変わらずの強い日差しが照りつける。 冷え切った身体も回復し、ミーティングルームへ戻る。

他の国からの参加者の人たち、特に、欧米人は、コーヒーを本当によく飲む。 大体、こういった形式の会議では、大きなコーヒーサーバーが置いてあり、皆セルフサービス的に、自分でコーヒーを入れる。 会議中であっても、おかわりを飲むために離席する。 習慣的に、コーヒーを、どのシチュエーションであっても楽しむのが、彼らの感覚だ。
自分もコーヒーは好きである。 でも、コーヒーは、貧血の人には良くない飲み物だと言うので、自分は積極的には摂らないようにしている。

会議が再開する。 これからは、ディスカッションタイムだ。 与えられたひとつのテーマについて、あらかじめ編成されたグループ内で討議する。
テーマは、「各国の郵政事業の民営化によるビジネスチャンス」
このトピックは日本でも注目されているので、知識やアイデアについては、自分でも十分に持ち合わせているが、それを具体化していくためのアクションプラン、そして他国の郵政事業をサポートするアイデアをなかなか自分でもアピールできない。 一方、このグループディスカッションでは、さらに他国の事情を聞き、それに対して誰か質問する。 それに答える。 自分も積極的に、ディスカッションに参加しようと思うがうまくできない。
これらのやりとりは、discussionと言うより、むしろdebateといっていいようなレベルだ。 グループの結論が出る頃には、日本にいる時には経験しなかったような、fatigu と frustration が合いまみれ、「知的」な疲労困憊だった。。。

その疲労を取り除いてくれるべく、自分のボスが、チームメンバーのディナーをセットアップしてくれた。

「ルルくん・イン・オーランド 13」 へ続く。

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ルルくん・イン・オーランド その11

午後は、自分が属しているアジア・パシフィック・チームのミーティングである。 それを終え、再びホテルの部屋に戻る。 午後5時だ。 また激しい眠気に耐えられずベッドへ横になる。 午後7時から、カクテルパーティーがあるので、それまで寝ることにする。

あらかじめセットしておいたアラームで目が覚めた。 急いで身支度を整え、パーティー会場へ向かう。 まだまだ、戸外は全然明るい。 気温もだいぶやわらいだ感じだ。 心地よい風が肌に当たる。 目の前は湖なのだが、なんとなく潮風の香りがするような気分だ。

パーティーは、湖岸のボードウォークを借り切って行われる。 ドリンクはしつらえてあるバーで、好きな飲み物を、バーテンダーがその場で作ってくれる。 フードも、半分はケータリングで、半分は、その場で調理してくれる。 今回のミーティングには、ワールドワイドから約70人近くが集まって行われる。 年1回のペースで、この全体会議は行われるが、約3分の1は、毎年顔ぶれが変わる。 顔ぶれが変わるのは、ローテーションというのでなく、新しくアポイントされたメンバーが参加するからだ。
久しぶりに会う仲間たちと楽しく過ごす。 会う人のほとんどが一年ぶりの再会なので、仕事のことやそれ以外での近況報告をしあう。

あっというまに9時30分になり、パーティーは終了する。 多くの人たちは、さらにこれから飲みに出かけるか、本格的な食事をしに行くらしい。 しかし、翌朝は8時から会議が始まるので、自分は失礼し、部屋へ帰る。 シャーを浴びた後、あらかじめ買っておいたスナックを食べながら、日本から届いたメールチェックをする。 アルコールも回っているので、そのうちに、自然な感じで眠気が襲ってくる。 ノートPCを閉じ、おとなしくベッドへ移動する。 カウントダウンの間もなく就寝。。。

5月3日 朝8時。 ホテル内の会場で会議が始まった。 自分は、頭も身体もすっきり。 しかし、この部屋のエアコンがききすぎている。 こんなこともあろうかと、上着を持参しているが、それを着てもまだ底冷えがするような寒さだ。 他の参加者たちは、ほとんどが半袖のシャツ。 見ているだけで寒くなってくる。 ホテルの部屋では、室温を自分で調節できるのでいいが、こういった場所ではダメだ。 会議も進んでいくが、やはりこの寒さには耐えられない。 何か暖かいものを飲んで、身体を温めるというのもいいかもしれないが、自分の場合は、トイレの回数が増えてしまい逆効果となる。 こういう状況だと、集中力もなくなる。 はやく、ブレイクタイムで外に出たいという気持ちだ。

「ルルくん・イン・オーランド 12」 へ続く

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ルルくん・イン・オーランド その10

  朝、8時過ぎに目覚める。 昨晩、ベッドに入ったのが夜中の1時半くらいだったが、時差ボケの割には、遅い目覚めだったかもしれない。

Dscn0029ベッドから起き、テラスに出てみる。 まさに快晴だ。 日本にいるのであれば、「日本晴れ」とでも表現したくなるような天気のよさだ。 雲ひとつない、抜けるような青空が視界に入る。 しかし、暑い。 暑いのだ。。。 太陽は思いきり照りつけ、熱を持つカラッとした空気が肌にまとわりつく。 ここはフロリダ。 すぐ近くにはカリブ海。 この時期でも、暖かいと言うか、暑くても当然だ。 事実、自分の滞在中の、ここオーランドの最高気温は、32~33℃であった。

Dscn0035この中、屋外へ走りに出る。 自分が滞在しているホテル 「ディズニー・ヨット&ビーチクラブ・リゾート」 の目の前には、Lake Buena Vista という名の湖があり、その湖岸に、「ウォールト・ディズニー・ワールド・スワン」や「ウォールト・ディズニー・ワールド・ドルフィン」といった高級ホテルが散在し、「ディズニー・ボードウォーク」も湖を囲むようにある。 まだ8時半過ぎなので、ボードウォークの店はオープンしていないが、ここを散歩する人たちは多い。 湖に沿って歩道があるのでそこを走る。 この湖内は、クルーズボートが行き交う。 各ホテルの最寄場所にボートの発着場所があり、ここから、MGMスタジオやエプコットセンターまでボートに乗っていける。 でも、歩いても十分いける距離だ。
エプコットセンターまで走るが、あっという間だ。 すでに、入場客の列ができている。 今度は方向を変え、MGMスタジオ向けて走る。 湖を走るボートとすれ違うたびに手を振る。 すると、キャプテンやクルー、乗船客の人も手を振って応えてくれる。 心がウキウキしてくる。 MGMスタジオの入場ゲートには、次から次へと、シャトルバスが到着する。

このオーランドのウォルト・ディズニー・ワールドは4つのテーマパークをメインとし、3つのウォーターパーク、ショッピング&ナイトクラブエリア、6つのゴルフコース、そして、16のリゾートホテルなどが点在し、その広さは、東京山の手線内の約1.5倍という広大な面積を誇る。  「遊園地」、「テーマパーク」といった概念を超えた、一大リゾートエリアである。 このエリア内の移動をメインで受け持つのがシャトルバスである。 原則的に無料で、滞在客を各パークへ運んでくれる。

Dscn0044こういった光景を眺めながら走り続ける。 しかし、やはり暑い。。。 ア・ツ・イ! 肌がジリジリと焼けているのが分かる。 日本を発つときには、4月の終わりとは言え、まだ肌寒かった。 この気候の変化に身体がついていけない感じだ。 それでも約1時間30分走った後、ホテルへ引き上げた。 シャワーを浴び、一息つくとやはりお腹がすいてくる。 朝食を摂らずに走ったから当然である。 11時なので、もう大概の店はオープンしていると思う。 一人だけど、今日はどこか外で食べようと思う。 ランニング中に、ボードウォークにある店が目にとまっていたのでそこへ行ってみることにする。

幸いなことにその店は開いていた。 予約はしてないが大丈夫だ。 テーブルを屋内にするか屋外にするかを聞かれる。 屋外でのテラス的雰囲気もいいかなと思ったが、屋内にしてもらう。 やはり走った後とこの暑さでは屋内がいい。 テーブルに座り、担当のウェイトレスが注文をききに来る。 まずはドリンクだ。 迷わずビール、それもイングランド系のピルスナーがあったのでそれを注文する。 すると、そのウェイトレス、"Could you show your ID"と言う。 「ああ、また今回もだ」と思う。 これまでのアメリカの滞在中にも、毎回少なくとも1回はこういうシチュエーションに遭遇する。 今回は、ディズニー系の施設ということで、一段と、未成年者の区別がセンシティブだったのかとも思う。 しかし、この自分が未成年に見えるか! 欧米人から見るとそうなんだろうな。 若く見られることはありがたいと言うか、救いがあると言うか分からないが、それでも年齢をふたまわり以上も若く見られたということはどうとらえればいいのだろうか。。。

こういう時のために、当然パスポートは肌身離さず持っている。 見せると、"OK. Thank you!"と言い、そのウェイトレスは、何もなかったように厨房へオーダーを伝えに行った。 ほどなくして、その彼女が、ビールを持ってきて、食事の注文を聞きに来た。
自分が、USで注文する料理はいつも決まっている。 "Sirloin Steak" だ。 何故これなのかと言うと、多少話が長くなるので止める。 今回も、それをメインディッシュにたのむ。 そして、アペタイザーとして、例のシュリンプ・カクテルを注文しようとするがそのメニューがない。 ショックだ。 他のアペタイザー・メニューも自分が食べられそうなものはない。 そこでしかたなく、"Caeser's Salad with Chedder Cheeze"を、Caeser'sドレッシングではなく、他のドレッシングで、またChedder Cheezeは乗せないでと注文した。 そのウェイトレスは、自分の聞き間違いだろうかという様な怪訝な顔をして立ち去った。

注文した食事が来る。 心配していたサラダ。 チーズは全然ない。 よかった。 日本のレストランでは、杓子定規に、メニュー以外のものは作れない、メニューにあるものでも、アレンジはできない、というスタンスだが、やはりアメリカは違う。 この柔軟性と顧客志向の姿勢は素晴らしいと思う。 しかし、肝心のステーキだ。 レアで注文したはずなのだが、どう見てもミディアム以上の焼き加減である。 まあそれでもやわらかい肉だったのでまあまあ食べられた。

食事後、ホテルに戻り、ミーティングでの資料の準備をする。

「ルルくん・イン・オーランド その11」 へ続く