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ルルくん・イン・虎ノ門 その1

社会人として、初めて足を踏み出した地は、いつまでたっても忘れられないものだ。 「あっ、この風景覚えてる!」、「この店でよくメシ食ったな」 などと、当時の思い出が瞬時によみがえってくる。

自分にとっては、それが虎ノ門であった。
虎ノ門の職場を離れた後も、何度か足を運ぶ機会があったが、その懐かしさはいつまでたっても変わらない。 だが、20年以上も前に自分が目にしていた虎ノ門の周辺は、今ではかなり変わってしまった。 当時、この虎ノ門への通勤は電車を使っていた。 まだ営団地下鉄と呼ばれていたころであるが、丸の内線の赤坂見附駅で銀座線に乗り換えていた。 赤坂見附~虎ノ門間は一駅なのだが、それが異常なまでに車内が混雑していた。赤坂見附駅に到着し、乗客が出てくるよりはるかに多い乗客がどっと車内になだれ込む。 まさに体がわずかに浮き上がっているかのような感覚をたびたび覚えた銀座線の車内だった。

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その虎ノ門で下車し、官庁街を背にして虎ノ門交差点に立つ。 ここから神谷町方面へ向け勤務先まで歩いていた。 右手に虎ノ門金刀比羅宮が見える。 虎ノ門のビル街の中にたたずむ神社である。 例大祭時や普段の時でも出店もあって、いい雰囲気を楽しめたことを思い出す。Cimg1576

先を少し歩くと、交差点左に「アルバトロス」という名の喫茶店が見えてくる。 この店へは、先輩のSさんとよくサボりに来たことを思い出す。 午前中にしめし合わせて会社を抜け出し、ここの店のモーニングサービスをよく食べにきたものだった。 しかしこの店がまだ残っていたとは驚きとともにとてもうれしく思えた。

この虎ノ門のストリートで強く印象に残っていることがある。 自分がここで働いていた15~20年前は、週休二日制がかなりの企業に導入され始めていた頃だったように思う。 この虎ノ門にビルを構える企業のほとんどがそうであった。 だが、自分が勤めていた会社は、2ヶ月に一日程度、土曜日フルタイム出勤があった。 その土曜の夕方になると、人通りもかなり少なく、まるでゴーストタウンのような雰囲気を味わったことを思い出す。

さらに歩き、第33森ビルへ来る。 ここが虎ノ門で一番長く勤務した場所である。 このビルの隣には、岡埜栄泉という名のある和菓子屋がある。 代表的な和菓子は豆大福。 小豆餡がたくさん入っていてもちもとてもやわらかくなめらかだった。 だが、当時のことであるがここの店員の 「売ってあげる」 的な態度が若干不快だったなと思い出した。 ビルの中に入ってみる。 レイアウトは当時のままである。 ボードに記載されている入居している企業を見る。 社名が変わった会社もあるかもしれないが、当時自分が働いていたころにあった会社の名前はまったく見つけることができなかった。 また、一階には食事のできる店がありよく利用したものだが、当時の店はなく店の数も減っていた。 時の移り変わりにともなう寂しさを感じた。

ルルくん・イン・虎ノ門 その2」 へ続く。

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